スマホが登場するまでは、電車で出かける時は、JR時刻表、JTB時刻表のような本の形になっているものを買ってきて調べていたことを思い出しました。
今では、スマホアプリなどで簡単に調べられるので、本の時刻表を買うということはなくなりました。
まだ本屋で時刻表は売られているのだろうか?
先日、書店に行った時に、本の時刻表ってまだ販売されているのだろうか?と疑問を感じ、探してみると、今でも売られています。それも何種類も。
時刻表って今は、どれくらいの発行部数なのか気になったので、以下のサイトで調べてみました。
印刷部数公表
- JR時刻表 交通新聞社 64,415
- 九州時刻表 交通新聞社 30,000
- 小型全国時刻表 交通新聞社 70,000
- コンパス時刻表 交通新聞社 70,000
- 西日本時刻表 交通新聞社 20,000
- 北海道時刻表 交通新聞社 15,000
- 文字の大きな時刻表 交通新聞社 35,000
やはり、10万部にも満たない数に減っていますが、それでも今の紙の本の売れ行きを考えると、毎月、これだけの数を印刷しているのは凄いです。
これは、印刷部数なので、実際に売れている数はもっと減っているのでしょう。
※JTB時刻表というものもあって、こちらが十数万部程度とのこと。
1980年代は200万部も売られていたようです。(日本雑誌協会にデータ登録なし)
それもで、まだ売られているということは時刻表の需要はあるということなのでしょう。
どのような需要?
やっぱり、鉄道マニアの人は買うのでしょうか?
以前、聞いたことがあるのは、スマホやパソコンで調べられる時刻表は最新のものであり、過去のものは調べられない。本の時刻表は、継続して買っていくことで過去の情報が記録として残っていくというものです。
正直、過去の時刻表にどのような価値があるのかは、僕にはわからないのですが、言いたい事は伝わりました。
時刻表は鉄道資料になっているのです。
時刻表の表紙には、以下のように記載されています。
- 駅の旅行センター・みどりの窓口でも使われています。
なるほど、駅の旅行センターや、みどりの窓口だけでも、相当な数があるので、JR時刻表については最低限、重要があるのでしょう。
時刻表を見ていると、電車の発着情報だけではありません。
以下のような情報も書かれています。
- 駅の構内情報
- 路線図
- JR各社の工事情報
- みどりの窓口で買えるイベント券
- 記念きっぷ発売の案内
記念きっぷを購入するのに朝早くから並んでいる方のニュースを昨年時々、見かけましたが、きっと、こういった情報を見て知るのかもしれません。本の時刻表は鉄道ファンの情報源になっているということです。
先ほど、時刻表の印刷部数を調べたのですが、7種類ありました。
どれくらいの種類の時刻表があるのでしょうか?
調べてみます。
時刻表には「大型版」・「小型版」の2つがあります。
沢山、ありそうなので、とりあえず全国版で月刊誌に絞ります。
大型版時刻表
- JR時刻表(交通新聞社)・・・B5判
- JTB時刻表(JTBパブリッシング)・・・B5判
小型版時刻表
全国版の月刊誌は、4種類だけのようです。
では、それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか?
基本は大きな時刻表で、これがベースになります。
大型版は、情報は豊富なのですが、大きいため携帯するには不便なため、大型版の情報を絞った小型版があるようです。
小型版は基本的にJR線の情報に絞り、更に一部の電車を割愛しています。
コンパス時刻表と小型全国時刻表の違い
- 大きさ(小型版全国時刻表の方が小さい)
- 一部の駅は割愛して掲載
コンパス時刻表 :一部の臨時列車を割愛
小型版全国時刻表:一部の臨時列車と一部の駅は割愛
今は、デジタル書籍の時刻表も提供されているようです。
Pro版とLite版の違いは、バス・空路等の情報がLite版は割愛されているようです。
JR時刻表とJTB時刻表の違いは?
では、JR版とJTBの違いは何でしょうか?
JRからの情報は全く同じ内容が時刻表の出版社に対して紙で提供されるそうなので、情報に関しては全く同じはずです。
JR時刻表の特徴(駅員さん等の現場目線)
- 2色刷りで特急・土日時刻の違いがわかるようにしている。
- 普通列車基準
JTB時刻表の特徴(旅行者目線)
- 時刻表の経線が表裏でページを透かした時に一致するように印刷しているのでコピーした時に見やすい。
- 特急列車との乗り継ぎがわかりやすいようにしている。
ざっくりですが、JR時刻表は、JRグループのオフィシャル時刻表ということもあり、JR職員目線、JTBは旅行会社ということもあり、旅行者目線で作られているようです。このため、旅行などで利用するのであれば、JTB時刻表を購入した方が良いかもしれませんね。
考えてみれば、本の時刻表は凄く厚くて、ページの大半が時刻表です。
これだけの電車が日本中を毎日、繰り返し走っているということです。
日本中の鉄道が、この本の時刻表の中で走り回っているような気がしてきました。
時刻表の読み方?
時刻表って、これまで、やみくもに、ページを開いて、目的の路線の時刻が記載されているページを探していました。
時刻表も読み方というのがあるような気がしたので、目次をまず読んでみました。
僕が買ったのは以下の時刻表です。
「時刻表の読み方」で検索してみると・・・
JR時刻表を発行している、交通新聞社のウェブサイトに「時刻表サムライがゆく!」というタイトルのページがありました。
上記サイトでは、時刻表の見方について書かれてあります。
- 出発駅と目的駅を時刻表の地図でチェックする。
- 出発駅と目的駅を地図上で見つけたら、その間をつなぐ路線をなぞっていくと利用する路線と乗換駅が見えてくる。
- 地図上の路線名の近くに小さな数字が記載されていて、これが、その路線の時刻掲載ページになります。
- 時刻表は左から各列車の各駅ごとの発車時刻が時間に沿って並んでいるので希望の出発時間・又は到着時刻までページをめくります。
- 乗換がある場合は、乗換駅を出発する時刻に間に合う列車を探します。
ここで注意しないといけないのは大きな駅だと乗換に時間を要するので、時間に余裕を持たせる必要があります。東京駅などは広いので、山手線から、京葉線に乗り換えるのに15分以上要する場合もあります。
正直、上記の手順の2の部分が難しいように思います。
何故なら、鉄道の路線について予備知識がなければ、路線をなぞると言われても色々ある路線のどっちの方をなぞれば良いのかの判断が難しい箇所もあるかと思います。
全国の路線がどのように接続されているのかがイメージできていないと、なぞるというのは厳しいはずです。
そう考えると、時刻表の目次、右端の「INDEX」に書かれている路線を最低限イメージできるようにしておく必要はあると思います。
時刻表の読み方については、まだ、時間を要しそうなので、今回は、ここまでとしたいと思います。