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雪が積もらない金沢

雪が積もらない

この記事を書いている時点で、2020年1月27日~28日にかけて関東地方で警報級の雪が降るというニュースが報道されています。「雪国」金沢は、寒さは厳しいのですが雪は、ほとんど降っていません。ここ70年で2番目の少なさだということです。過去に1番があるということなので、今年以上に雪が積もらないことがあったというのも驚きです。

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金沢市民にとっては雪は降らない方が「雪かき」作業がなくて楽なのですが、問題もあります。

金沢市にも医王山スキー場というのがあるのですが、積雪がないので営業停止状態です。そして35年続いてきた「氷室」という習わしを再現していた行事にも影響が出ています。

氷室とは

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金沢市で、江戸時代に加賀藩が将軍家に献上する雪を「氷室」と呼ばれる小屋に仕込む習わしを再現した行事です。

この時期に雪を仕込み、6月に氷室開きといって、仕込んだ雪を取り出す行事があります。氷室の雪氷を幕府に献上していたのですが、道中の無事を祈り神社にまんじゅうを供えていました。そして今では7月1日に氷室まんじゅうを食べて1年の健康を祈る習慣になっています。

しかし、今年は雪がなく、6月の氷室びらきも取り出せる雪があるかどうかという状態です。これまでも雪が少ないことはありましたが、今年ほど雪がないことはありません。

結局、今年の「氷室の仕込み」は雪が確保できない中で行われました。

氷室小屋で関係者が雪をかく道具を使って小屋に雪を入れる真似をしただけです。

これまでも暖冬だった年はあるのですが、わずかに積もった雪を冷蔵庫に保管して対応していました。しかし今年は、その雪さえ確保できなかったのです。

雪を仕込むことができなかったので、6月の氷室開きも取り出す雪がない状態で行う可能性があります。

隣の県、富山でも雪不足が深刻で、スキー場の雪が少なく、二月中旬に控える冬季国体「とやま・なんと国体2020」の開催に影響がでるのではないかと心配です。

気象庁は2020年1月24日、暖冬の原因を「本州付近へ寒気が南下できず、冬型の気圧配置が続かなかった」だと発表しています。この状態は2月にかけても続く見込みだそうです。

夏の水不足が心配です

今年の夏も猛暑が予想されるので、雪が少ないと夏の水不足の心配も出てきます。今年は東京オリンピックで海外からも沢山の方が来日されるはずなので、水の使用量も例年より増えるでしょうから、水不足になると大変です。

水不足を予想して今の内に対策が必要だと思います。

冬になると飛来する白鳥が今年は少なく、冬眠しない熊が下山してきたり、例年より早く梅や菜の花が開花しているそうです。花粉の飛散も早いため、既に花粉を感じている人もいるようです。

農作物は暖冬なので、よく育っているのですが、育ちすぎて規格外になってしまうので農業にも影響も出ています。

 

以下は、おまけです。

金沢市観光情報

金沢の観光の名所になっている、金沢21世紀美術館は、現在、館内への入館ができません。これは、暖冬が原因ではなく、以下の理由からです。

2019年12月20日(金)から2020年2月3日(月)までの間、総合案内、トイレ等の改修工事のため全館休館します。館内にはお入りいただけません。

このことを知らずに訪れる方もいるようなので、暖冬とは関係ないのですが、お知らせしておきます。

あと、金沢市公共レンタサイクル「まちのり」もシステムリニューアル作業のため、2020年1月14日(火)から2月29日(土)までの期間、利用できません。
2020年3月1日(日)より再開するということです。

リニューアル後は、自転車ポート、自転車の数が増えます。
これまでは、自転車ポートは市街地中心にしかありませんでしたが、以下の場所にも設置される予定です。

自転車も全車、電動アシスト付になりますので、乗りやすくなりそうです。