四字熟語
四字熟語と聞いてどんな言葉を思い出すだろうか?
一石二鳥(いせきにちょう)
- 一つの行動で二つの利益を得る事。
以心伝心(いしんでんしん)
- 言葉を交わさなくても心に通じること。深い理解と絆を表現。
温故知新(おんこちしん)
- 古いものを学び直し、新しい知識や道理を得る事。
四面楚歌(しめんそか)
- 周囲がすべて敵に囲まれて孤立無援の状態に耐えること。
大器晩成(大器晩成)
- 大きな才能を持つ人は、成功するまでに時間がかかること。
疾風迅雷(しっぷうじんらい)
- 行動が非常に迅速に変化すること。
因果応報(いんがおうほう)
- 行動には必ず結果や報いが伴うこと。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
- 自然の美しい風景を愛でる心。詩的な美意識を表現。
十人十色(じゅうにんといろ)
- 人それぞれに考え方や好みが違うこと。多様性を尊重する考え。
東奔西走(とうほんせいそう)
- 仕事や活動に追われる様子。
中国が起源
四字熟語の多くは中国に起源を持っている。
これは、もともと四字熟語は中国の古典文学や思想から生まれたもので、特に漢詩や儒教、仏教の教義に基づくものが多いため。
四字熟語は中国から日本に伝わったものではあるが、中国と日本は文化的な背景を共有しているため、文学や日常会話でも使われるようになったのだろう。
花鳥風月は日本独自の四字熟語だと言われているが、元々は、中国の古典文学や詩歌に見られる自然の美しさを讃える表現から派生している。
中国では、自然を愛でる詩的な文化が非常に発達しており、四季折々の自然の情景を詠んだ詩が多く存在する。
たとえば、唐代や宋代の詩人たちの作品には、「花」「鳥」「風」「月」などが頻繁に登場する。
日本独自の四字熟語といっても背景には中国の影響を色濃く受けている場合が多い。
このため「四字熟語=中国」という印象が強くなっている。
中国では、長い歴史の中で考えるな数の四字熟語が生まれていて、その中には非常に深い意味や哲学が込められているものが多い。
一生懸命は誤用?
一生懸命という四字熟語だが、自分は「死に物狂いで頑張る」という意味合いで解釈しているが「一生」というのは何を指しているのだろうか?
「一生を懸ける」ということは「命を懸ける」こと。
命を懸けて頑張るから一生懸命ということなのだろうか?
実は、一生懸命というのは誤用で、本当は一所懸命が正しい使い方だと言われている。
「一所懸命」の語源は、主から君の領地を安堵された武士が、その一つの土地を命懸けで守り抜くことに由来している。
現代の四字熟語
現代における四字熟語があってもよいのではないだろうか?
そこで考えてみた。
最初に思いついたのは今の人間関係を表したものだ。
- 虚縁断糸(きょえんだんし)
これは、空虚な縁(人間関係)が細い糸のように切れていく様を表している。
特に「虚縁」という部分が今の時代を適切に表していると自画自賛している。
現代は人間関係がどんどん薄れていっている。
そして残っている人間関係も「損得勘定」で成立している場合も増えているように思う。
同じ会社で働いている時は、プライベートも含めて仲が良いように振る舞ってはいるが、どちらかが会社を辞めたりすれば、簡単に消滅してしまう。
会社を辞めても年賀状くらいは送り合う関係が継続するのかと思っていても、辞めた年だけで、次の年からはいともあっさり来なくなってしまう。
酷い人になれば、こちらが年賀状を出しているのに返事もよこさないような人もいる。
この人が正月からこんな嫌な思いをさせるとは思ってもいなかったので、元旦から落ちこむことになる。
自分は、こういう関係を割り切った関係と呼んでいる。
会社にいる時から線引きをしているような関係であればこちらも、わかっていることなのでさほど、ショックを受けることはないが、割り切った関係だと知った時のショックというのは言葉では言い表せない。
そんなことから、今の時代は「虚縁断糸」だと言える。