誰にでもあるのだろうか?
「口癖」というのは誰にでもあるのだろうか?
「めんどくさい」「疲れた」なんて言葉は代表的な口癖と言える。
自分も、「疲れた」というのが口癖になっていた時期があって疲れてもいないのに「疲れた」と言ってしまうことがある。
あと、夏に連日、暑い日が続いて、「暑い、暑い」が口癖になってしまい、夏の終わりごろに気温が急に下がったりしたときに、寒いのに「暑い」と言ってしまい自分で驚くことが1年に1回はある。
冬に暑いのに寒いと言ってしまうことも当然ある(笑)
「はっきり言って」と必ず、最初に言う人がいる。
「はっきり言って、これはヒットするんじゃないかな?」といった感じで、はっきり言ってという割には、疑問形で言われると、それはっきり言ってるの?と思わず笑いそうになることがある。
また、「はっきり言って、明日は晴れる」といった誰でも思っていることを自慢げに話す人もいる。
自分も「正直に言うと・・・」という言葉をよく使っているように思う。
どういう時に使っているのか?というと、ハッキリと言っていいのかな?って思うような意見を述べる時に、言っていいのか、悪いのか、躊躇しているんだよって気持ちを伝えたいという気持ちからだと思う。
「逆に」という言葉もよく使われる。
「明日は晴れると思うな」というと、「逆に、今日も晴れているからね」なんてことを言われると、どこが逆なんだろう?と考えてしまうことがある。
話をしている中で、そういう考え方もあると思うが、見方を変えると、こういう考え方もあるんじゃないのかな?って時に「逆に」という言葉を使うのだと思う。
では、逆になっていないのに「逆に」と言ってしまうのはなぜなのだろうか?
リズムとでも言えばいいのだろうか?
誰にでも、話すリズムがあると思う。
リズムを取るためのキーワードが口癖だと思う。
リズムなので、他人が意見を述べたあとに、自分の意見を述べる時に、たった今、目の前の人が話した内容と似ていても「逆に」と言ってしまうこともある。
話していた内容の枝葉の部分などで、ちょっと違うんじゃないかな?と思うことがあって、そのことについて考えていて話してくれている内容の本質を十分に聞くことができず、最初の部分だけで「ちょっと違う」と思って、「逆に」と言ったあとに、自分の意見を言ったものの、実は同じような内容だったという場合もあるのだろう。
このため、言葉自体の意味は関係がなく、人が話したことに対して自分が何かを話すときのキーワードが「逆に」になっているのだろう。
口癖の最高峰
口癖の最高峰、つまりキングが「えっと」や「えー」だと思う。
キングなので、えっとや、えーを、やたらと連発する人はたくさんいる。
当然、無意識に使っているので本人は気が付いていないと思う。
「えっと」や「えー」が話すときの一つのリズムになっていると共に、この言葉を発している間に話すことをまとめている場合もあると思う。
寒いのに暑いと言ってしまうのも、暑いが口癖になってしまって、それがリズムとなってしまった。
このため、本当は寒いんだけど、暑い、寒いという感情を表すリズムは「暑い」になってしまっているので無意識で「寒い」のに「暑い」といってしまうのだろう。
言葉は心を表す?
言葉は人の心を表すという。
なぜなら、言葉は心をアウトプットした結果だから。
特に口癖になるほど繰り返し使っている言葉は、何らかの重要な意味合いを持っているのだろう。
ネガティブなことばかり言う人は、心のなかで、言葉にしているようなことを常に考えているから、つい言葉としてアウトプットされてしまう。
心がネガティブになっている人が、言葉だけをポジティブにしたとしても、それは本心をアウトプットしたわけではないのでパワーがない。
言葉で心は変わらない
ポジティブな言葉を発していれば、ポジティブに変われるか?というと、そうとは言い切れない。
言葉を発しているだけでは心は変わらない。
心を変えるには、心が変わるだけの結果を得ることが必要になる。
結果を得るためには、何らかの行動が必要になる。
一日一善と言っているだけでは、一善にはならない。
「志を立てることが重要だ。志を立てれば、言葉が変わる。言葉が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。」これは、松下幸之助さんの言葉。
しかし、心のアウトプットが言葉なのだとすると、行動することで心が変わり、心が変わることで言葉が変わると言われた方が納得できる。
志だけでは言葉は変わらないと思う、それは心が変わっていないから。
心を変えられるのは行動したことで得られる結果しかない。