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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

他愛もない話(鉄砲ではなく刀にお金を注ぎ込んだ日本)

他愛もない話について

  • 気楽に書きますので、気楽に読んでください。
  • あまり役に立たない内容になるかと思います。
  • 特に何かを決めて書いているわけではなく、書いている内に、横道にそれたりするかもしれないので、最後はどんな話になっているのかわかりません。
  • 僕の主観や記憶に依存する内容が多くなるので、間違っている内容もあると思います。(書いている内容について基本、裏付けを取ったりしません)

これまで電化製品と言えば日本でしたが、最近は日本の会社のものを選択肢に入れる機会がなくなりました。

日本の電化製品が買えなくなった

例えば、僕が使用しているワイヤレスイヤホンはanker(中国)です。スマートバンドもXiaomi(中国)、動画撮影カメラはGopro(米国)、タブレット端末はLenovo(香港)、ハンディ掃除機は、Shark(米国)、電動歯ブラシは、Philips(オランダ)、パソコンはApple(米国)にDELL(米国)f:id:seege:20210530053803p:plainまだまだ、ありますよ。

音楽プレイヤーは、Apple(米国)、非接触式体温計は、ドリテック(韓国)、電気シェイバーはブラウン(ドイツ)、ドローンに至っては、DJI(中国)の1択に近い状態です。

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日本の会社はどこに行ってしまったの?って感じです。

特にアクションカメラですがGoProとDJIの2強で、カメラと言えば日本という時代は昔話のようになりました。

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キヤノンの引き算の発想

カメラで一世を風靡したキヤノンが、2019年12月に手のひらサイズで、ぶら下げて持ち歩ける、iNSPiC REC(インスピック レック)というカメラを発売しました。

撮影時に対象を確認するためのファインダーもなく、撮影したものを確認する液晶画面もありません。

これだけのカメラが予想以上に売れています。

デジカメが発売される前に発売されていたチェキとか写ルンですが若い人に受けている時代なので、手軽に使えるカメラという点がヒットしたのではないかと思います。

 

そして二匹目のドジョウを狙った、PowerShot ZOOMを2020年12月に発売しました。

今度は写真と動画が取れる望遠鏡というキャッチコピーの商品です。

もちろん、引き算の発想ですから必要な機能しかありません。

曲が売れないからベスト盤を作る発想と同じ

でも、これって既存の技術だけで作ったカメラで、新しい技術という点において何もありません。

引き算の発想で作られただけですから真似をしようと思えば真似ができてしまうようなものです。

昔、ミュージシャンが新曲を作っても売れなくなるとベスト盤を発売するようになりました。時間と人をかけて新曲を作るより、既存のヒットした曲をリメイクしたりして発売する方が効率よく売れます。

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キャノンが今、やっていることはこれまでのキャノンの技術のベスト盤で開発費用を安くして売れるものを作ろうということです。

しかし、ベスト盤で稼ぐといっても、元になるヒット曲がないと続けることはできません。

売れるものを開発費用をかけずに作る行為は、ミュージシャンが新曲を作らずに過去のヒット曲でベスト盤を売り続けるような行為と同じだと思います。

こんなことを続けていてキャノンの未来があるとは思えません。

日本の携帯電話での大きな失敗

日本の技術が集約された携帯電話は、アップルの新しい発想で作られたiPhoneにより吹っ飛ばされ、日本の代名詞となったカメラもiPhoneの登場と共にスマートフォンが普及して吹っ飛ばされてしまいましま。

日本のお家芸の家庭用ゲーム機器もスマートフォンの登場で吹き飛ばされそうになりましたが、任天堂SONYが踏ん張り持ちこたえています。

携帯電話は新商品開発に100億円規模の予算が必要になるほど日本の技術を結集したのにアップルの発想力と技術力の前では鉄砲と刀ほどの差がありました。

日本は新しい刀の開発に100億円単位の予算を注いでいたようなものです。

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日本お家芸の自動車、電化製品、カメラというのは、どれも日本が最初に作ったものではなく、他国で作られたものを安く提供できるようにしたり、品質改良、機能を追加したものです。

日本で最初に開発されたものはというと・・・

インスタントラーメン、乾電池、シャープペンシル、温水便座といったものがありますが、何となく地味ですよね(笑)

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スマートフォンの発想はAppleでもなかった?

スマートフォンという発想は日本人には出せないものです。いや、もしかすると、Appleでもスティージョブズという天才が存在しなければなかったかもしれません。

今のAppleiPhoneというのは進化はしていますが、ゼロからiPhoneが登場した時のような衝撃はありません。

Appleからは、スティージョブズが亡くなったあとも、AppleWatch、AirPods、AirTagと言った新商品を開発して販売しています。

でも、どれも衝撃的とは言えません。

以上から、僕はスティージョブズの存在なくして、スマートフォンは生まれなかったと思っています。

今の日本は、どちらかというとキャノンの発想、つまり引き算で考える会社が多いように思います。

日本は、携帯電話に莫大なお金をつぎ込みましたが、鉄砲ではなく刀だったので大失敗に終わりました。

もしかするとこれが、日本企業にとってのトラウマになってしまい、お金をかけずに売り上げだけをあげようという発想に変わってしまったのかもしれません。

しかし、その選択は、日本の技術の進化を止めるだけで更に世界との差を広げられてしまう結果になったのではないかと思います。