ドラマのパリピ孔明は、三国志の諸葛孔明が現代にやってきて、歌手を目指す女の子の軍師になって一緒に夢を叶えるというストーリー。
ふと、軍師がいる人生っていいよなぁと思った。
世の中には、才能があっても、それを活かすための知識や経験がないために活かされることなく埋もれてしまっている人は多いのかもしれない。
そんな人に軍師がいたら、埋もれずに花が開いていたかもしれない。
そして一人の人生だけではなく、もしかすると世の中が大きく変わっていたかもしれない。
ビジネスではコンサルタントという職種があって軍師のようなことをやってくれるが、時代と共に「軍師」という言葉を聞かなくなった。
代わりに「参謀」という言葉に変わっている。
今は月曜日から金曜日までは毎日、満員電車で通勤し、会社では同じような仕事を繰り返して定年まで働いて、お疲れ様でしたと拍手で花束をもらって引退できるような時代ではなくなってきている。
会社の価値を高めるために全ての時間を費やしても会社にとって利用価値がなくなれば、お疲れ様でしたで終わってしまう。
このため、人生も戦略が必要になっている。
どういう学歴を経て、どういう仕事をして、どんな経験を積んで生活費を稼ぐのか?といった戦略を立てなければいけない。
人生は流動的なので、最初に戦略を考えたら、それでおしまいというわけではない。
戦略を立てた1年後には状況が全く変わってしまって役に立たないものになるかもしれない。
その時にはまた、戦略を立て直さなければいけなくなる。
歳を重ねるに連れて、結婚をして子供を持てば自分だけのことを考えているわけにもいかない。
家族のことも考えた戦略に変わっていく。
常に戦略は見直し修正して現実に適合したものに変えていかなければいけない。
しかし、戦略ばかりに関わっているわけにはいかない。
何かを決める時に、自分だけの判断が難しくて迷う時もあるだろう。
仕事もしなければいけないし、家のことや、人付き合いにも時間は必要になる。
そんな時に、軍師のような存在がいてくれると助かるし、何よりも心強い。
個人だとコーチングという「相手の話を聞いて、質問をしたりして本人でさえ気がついていなかった潜在的なものを引き出すといったことが流行っていたが、今は全く聞かなくなった。
コーチングといえば、世界No1コーチと言われていた人が、けん引してコーチングブームが起きていた。
しかし、世界No1コーチの講演会などは1番前の席が法外な価格で売られていたりしていたのと、初めて見たときの姿は若い時とは随分と変わり、余計なものが身体に多く吸収されていた姿になっていて、世界No1コーチも自分自身に対してはコーチできないのかとガッカリした記憶が今も鮮明に残っている。
それ以来、コーチングに関しては、どこか胡散臭い印象を持つようになった。
しかし、スポーツ選手の能力を伸ばすためにコーチが必要なように人生においても、同じような存在は必要なのではないだろうか?
特にまだ、物心ついていないような子供には絶対に必要な存在だと思う。
本来、親がその役割を担わないといけないのだが、親といっても全員が諸葛孔明のような優秀な軍師ではない。
このため、親が出来ることは必然的に限度がある。
だからといって、子ども一人ずつに、軍師をつけるだけの経済的余裕があればいいが、ない場合だとどうすれば良いのか?
そこで登場するのが「AI軍師」ではないだろうか?
子ども:ヘイ!コウメイ
AI孔明:何でございましょうか?
子ども:勉強が嫌いなんだけど、どうしたら好きになれるかな?
AI孔明:勉強は、楽しい冒険でございます。好きな、お話や興味を持ったことから学ぶと、すごく面白くなるはずです。教科書だけじゃなくて、絵本や実験も試してみてはいかがでしょうか?そして質問してみると新しい世界が広がります。一緒に楽しみながら学んでいけば、きっと好きにはずです。
といった具合だ。
AIなら、諸葛孔明だけでなく、イエス・キリスト、ブッダ、と最強の歴史上の人達が軍師になってくれる。
そんな未来は、そう遠くないはずだ。