ギックリ腰は癖になる
腰痛になってから、自重トレーニングさえ行わないようになりました。
また、突然、腰痛になるのではないか?という心配が頭を過るためです。
そして最初の腰痛から1年が過ぎた頃です。
この頃は、もう腰痛のことは、すっかり忘れていました。
風呂に入り、着替えてズボンを履き終わった瞬間でした。
腰に激痛が走りました。
すっかり忘れていた、あの時の痛みです。
この時に、いくつか言われた言葉を思い出しました。
- ギックリ腰は癖になる・・・
- 魔女の一撃
魔女の一撃というのは、ドイツ語で「ギックリ腰」のことなんです。
何の前触れもなく、やってきて腰が痛くなるは、西洋では魔女の仕業だということから言われているようです。
1度目に比べると、歩ける余裕があったので、何とか、ベッドまで向かい、回復体位で横になりました。
この姿勢、最初の腰痛の時に、自然と見つけた姿勢です。
実は、この状態は、意識のない人に対して応急処置として取らせます。
反応はないが、正常に呼吸をしている傷病者に対して、横向きの姿勢で寝かせた状態にします。これを「回復体位」といいます。
回復体位では、嘔吐した胃の内容物などで喉が詰まったり、気道が詰まったりするのを予防できるのです。
これが、腰痛の時に一番楽な姿勢だったので、僕はこの姿勢で寝ていました。
やっぱり、腰痛って再発するのか・・・
とてもショックでした。
あーまた、3日間休まないといけないのか???と嫌になってきました。
しかし、2回目の腰痛は一晩寝ただけで歩けるようにまで回復してました。
腹筋が弱くなった
次の日にまず、整形外科に行き、腕の時とは異なり、レントゲンと触診だけではなく、MRIもお願いしました。
しかし、異常はありませんというものでした。
仕方なく、その足で鍼灸院に向かいました。
しかし、鍼が痛いんです。
前は鍼をグリグリするようなことはなかったのに、今回は、グリグリしています・・・
先生どうしたんだろう?って感じでした。
先生、「痛いです」と伝えると、黙ったまま止めてくれました。
前は、あんなに痛くない施術だったのに・・・
別の日は電気治療だけで鍼治療は無くなっていました。
待合室も人が減っていて僕意外には1人だけでした。
何からの理由で、1年前の時とは身体の状態が変わってしまったようです。
僕は、別の鍼灸院を探しました。
着替えをしているだけで腰痛になっていたのでは、怖くて何もできなくなってしまう。原因を見つけて、治療したいという想いが強くなりました。
鍼灸院を探す旅へ
2つ目の鍼灸院は更に良いところが見つかりました。
しかし、1年も経たない間に、その鍼灸院は方針変更で美容鍼の施設に変更することになりました。そして美容鍼は女性専門になるというので、また別の鍼灸院を探すことになりました。
次の鍼灸院は紹介制の鍼灸院で、紹介がないと院長先生が治療してくれないという昔ながらのところでした。それでも、担当の先生は丁寧な施術をしてくれる方で僕は満足していました。しかし、その先生は独立するための修行として、他県からこちらに来られていたのですが、治療方針が院長先生と合わなかったようで、地元に戻られてしまったのです。
その結果、担当が院長先生に変わったのですが、院長先生の施術は僕には合わず、行かなくなりました。
有名な接骨院へ
金沢で3か所の鍼灸院を利用したのですが、2か所目は金儲け、3か所目は昔ながら紹介状制と鍼灸以外の部分で闇があることに対して不信感を持ってしまいました。
そんな話を知人に話をしていると上手な接骨院があるということを聞いたので、予約をして行ってみました。
しかし、初回の治療が、問診とテーピングだけで20分程度でした。
家からかなり離れた場所なので、治療時間より移動時間の方が長くなりました。
しかも、これだけなのに、何だかんだと1万円程度請求されました。
もちろん、自費診療なので、保険は適用されません。
段々、酷くなっていくような気がしたので、金沢だけではなく、東京でも探すことにしました。
東京の整体院へ
東京は、多すぎて、どう判断して決めれば良いのかを迷ったものです。
1つ目の方法が本を読んで良いと感じた施術を実際に行っているところへ行くというものです。そして場所が離れてしまうので自分で行える方法を書かれている方という内容で絞りました。
つまり、自分で行える方法を習って自宅等で行えるようにしようというものです。
そして見つけたのが、今は移転したのですが代官山にあった整体院です。
僕が宿泊していたホテルから割と近かったこともあります。
施術着を持参しないといけないところでした。
中に入ると、タイのマッサージ店のような雰囲気でした。
最初はやはり、問診と触診でしたが、実際に施術を行うと、右側だけがやたらとはってますね。というものでした。
右側を筋トレで怪我してその後の腰痛も右側だったので、そうですよねって答えになります。
僕が金沢から来ているので頻繁に来れないということで1回では無理なので・・・
石川県だと、こういうところもありますよ・・・みたいに間接的に断られているような気がしました。
まぁ僕は、本に書かれてある内容を実際に1度体感したかっただけなので、1回だけで治るとは思っていません。最終的には自分でどのように行えばよいのか?ということがわかれば、それで良かったのです。
実際に、施術してもらったのですが、本の内容以上に得られるようなものはほぼありませんでした。
また、効果も思っていた以上に感じられませんでした。
ちなみに、この整体院ですが、今では院長先生を指名すると2時間で4万円だとか・・・
次も同じ方法で選びました。
この方が最悪でした(笑)
住宅街の中にあり、仕事が終わってから向かったので、夜になり暗かったので、道に迷って電話をすると寿司屋のxxxが目印だということだけ教えてくれました。
何とか、その寿司屋を探して、到着しました。
普通の住居のようなところに木製の立て看板が掲げられています。
中に入ると事務所のようになっていて奥には施術台のようなものがありました。
本に書いてある内容とは全く異なる施術でした。
まず、最初にお金の話からでした。
前金で、5,000円。
問診・診察が5000円だということでした。
その上で、治療方法を決めますので、治療方法を聞いた上で受ける場合には追加で2万円で、受けないという選択肢もありますというものでした。
この時点で、終わった・・・と思いました。
問診も受けずに帰ろうかと思いましたが、まぁどんな施術をするのか興味はあったので話のネタ代だと思って、とりあえず受けてみることにしました。
最初に現状を見える化してくれるような測定器だったか何かで数値化してくれました。
施術後に効果を数値で確認できるようにするためだということでした。
右側が弱いと見事に言い当ててくれたのですが、その頃の僕は右側が明らかに下がっていたので、右側に問題があることは誰が見てもわかるかと思います。
そしてホワイトボードの前に案内されて、治療法の仕組みや説明を受けたのですが、本に書かれていたような内容は一切、含まれていませんでした。
ビジネス書によく書かれている、潜在意識と顕在意識を氷山に例えたよく自己啓発セミナーなどでよく聞く内容です。
ベストセラーの「7つの習慣」の中に掲載されていた老婆と女性どちらに見えるか?という絵の内容や全てがビジネス本に書かれているような内容でした。
次に施術台に仰向けにされて、手の平を僕にかざしながら、何やら探っているようです。
探るのが終わると僕の問題点を指摘されていましたが、僕の意識が弱い右側にばかり向いていて・・・みたいなことを言われていたのですが、右側に問題を抱えているので、当たり前ですよ、それを治療するのがあなたの役目なんですよと思いながら聞いていたので、全ての内容は覚えていません。
あなたの意識を右側から解放することで改善されますみたいなことを言われたような記憶だけが残っています。
ここまで、約20分程度でした。
治療はどうしますか?と問われました。
僕の中では途中で帰る選択は既になかったので、どのような治療をしてくれるのか?を確認したいということで気持ちは決まっていましたので、「お願いします」と答えました。
これも前金だということで先に支払いました。
ここまでの内容だと、確かに「こんな内容で金が払えるか!」と言われても仕方ない内容なので、前金にしておかないと怒ってお金も払わずに出ていく人がいるのは想像できました。
さぁ、メインの施術です。
何をするのかと思えば、僕は施術台に仰向けに寝たままで、先生は僕の頭の後ろに椅子を持ってきて座りました。
僕は、離れていて治療できるのですか?と流石に聞いてしまいました。
はい、距離は関係ありません。
気を送るだけなので、一度、気を感じることができれば、金沢と東京の間でも大丈夫だとか・・・
治療というより雑談でした。
30分程度、先生が書かれた本に対して、批判的な同業者についての話を中心に先生の考え方を聞きながら気を送ってもらうというものでした。
正直、寝ていても何も気は感じられませんし、自分の体に変化も感じられませんでした。
施術後、最後にまた、測定され、施術前より右側の数値が良くなっていますねという結果でした。
本を出版していて、ここまで、酷いのは初めてでした。
試した2冊は共に、ベストセラーとまではいかなくても10万部を超えていたものです。
2冊試して共に期待外れでした。
しかし、現在も営業を続けているということは需要があるからなのでしょう。
そこそこ本が売れれば、僕のように本を読んだ人がやってくるので、それで営業が継続できるのかもしれません。
これらの施術を経験して、本を出版しているから信用できるとは限らない。
むしろ本を出版しているようなところは信用できないことに気が付きました。
そして、僕の旅は続きます。