深田恭子さんが、適応障害と診断され、当面仕事を休むとのこと。
「私ども所属の女優・深田恭子ですが、昨年春頃から体調を崩しがちとなり、今月に入り医師より『適応障害』と診断されました」と報告。「これにより当面の間、治療を優先し、お仕事をお休みさせていただきます。これに伴い、予定されていた7月期のフジテレビ連続ドラマを降板することになりました」と伝えた。
続けて「関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけすることを心からお詫び申し上げるとともに、私どもとしましても、深田恭子をできる限りサポートしてゆきたいと存じます」と記した。
また、いつでも泥棒やります!
2週間くらい前には、「劇場版 ルパンの娘」の収録が終わったということで、「今日で、わたし、泥棒を卒業します!」といいつつ、その後のインタビューでは、「もし、またお呼びがかかれば、いつでもします。全然、またいつでも泥棒やります。」と答えられていました。
しかし、その時のインタビューがこれまでの深田さんとは違って、どこか元気がない印象を受けていましたが「適応障害」だったとは驚きました。
僕も、「燃え尽き症候群」の傾向があって忙しい日々が、急に落ち着くと「やる気」が無くなってしまうのですが、「適応障害」というのは、耳にはしますが、実際、どのような症状のことなのでしょうか?
適応障害とは?
厚生労働省のホームページを見ると以下のように書かれています。
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。
ストレス要因により、過剰な心配をしたり、神経が過敏になり、行動に支障が出てしまうということです。
深田さんの場合、ストレス要因は、やはり「撮影」になるのでしょうか?
映画では泥棒スーツで暑い時も寒い時も撮影していたことを深田さんが話されていたので、衣装というのもストレス要因になるんでしょうね。
あと、コロナ渦で海外での撮影ができなかったので、日本の海外のような場所で撮影していたということで、コロナに影響することが多かったはずです。
コロナ対策を行った中での撮影というのもストレスになったのではないかと思います。
更に映画が終わって気が抜けたところで、次はドラマの収録で、また同じようなことがあると思うと耐えられなかったという感じでしょうか?
適応障害の治療方法は、ストレス因から離れることだということですが、撮影がストレス因だとすると今後、女優業ができないということになるので心配です。
うつ病の体験
適応障害ではありませんが、社員で「うつ病」を発症し、治療のために会社から離れていたA君という人がいました。治療のカリキュラムが終了し会社に復帰することになったのですが、同じ職場だと再発してしまう可能性が高いということで職場を変えることになり、僕のところに異動することになりました。
事前に、ジョブコーチという職場復帰を支援してくれる方、心療内科の先生から、うつ病にどのように接すれば良いのか?という説明を受けました。
「がんばれ」という言葉は追い詰めることになるので、使わないようにと言われました。失敗をしても原因を追究するようなこともしてはいけない。
そして、批判しない、良いところを見つけて褒めるといったことも必要なようです。
ジョブコーチの方が2週間に1回、決まった曜日に来社されて面談、僕もそのあと、ジョブコーチと面談。更に僕とA君の面談も週1で必要だとかで僕までストレスで病気になりそうな感じでした(笑)
A君に対しては、最初に、説明、教育といったことを行うのですが、事前に、色々なことを言われているので、どうしても腫物に触るかのような接し方になってしまいます。
教育・説明を1週間くらいで終えて、実際、仕事を依頼して行ってもらうことにしました。
比較的期限に余裕のある内容を選んでいましたが、それでも期限の直前になると、前日までは元気だったのに、突然、休んでしまい、そのまま1週間くらいは出社してくれません。
出社するかどうかもわからず、放置しておけば期限に間に合わなくなるので、結局、自分でやらないといけなくなります。
しかも、注意することもできず、必要以上に気を遣わないといけないので、僕のストレスも、かなり溜まります。
結局、A君には期限がない改善業務のような仕事しか依頼できなくなりました。
これなら休んでも大丈夫ですが、休んでいるから安心かというと違います。
過呼吸とは?
ある時、「過呼吸」で休むということで電話をしてきたのですが、呼吸が荒く明らかに危険な感じでした。大丈夫なのかと聞いても内容がなかなか聞き取れません。
過呼吸というのは、浅くて早い呼吸を長時間続けることで、空気を吸い込み過ぎて発作が起きる症状です。
過呼吸による発作は、酸素を多く取り込み過ぎたことで二酸化炭素濃度が低くなるので、身体は酸素の取り込みすぎだということで呼吸を停止しようとします。
しかし、意識は息苦しいのに呼吸ができないのは、まずいと考えて一生懸命に呼吸をしようとします。
酸素は十分に足りているので必要ないのに、呼吸が苦しいので勘違いしてしまうんですね。
この結果、二酸化炭素濃度が低いままになってしまい、視界が狭くなる、めまい・耳鳴り・全身のけいれんといった症状が起きます。
人って極度な不安や緊張で浅い呼吸になり、この状態が長く続くと過呼吸の症状が発生します。
うつ病の人は、ちょっとしたことが極度な不安、緊張になってしまうので、過呼吸の症状が起きやすいのだと思います。
例えば、明日、みんなの前で挨拶をしないといけないと考えると、緊張してしまって、夜、眠れなくなります。
眠れないと決まった時間に起きられない→遅刻するといった具合に、不安が強くなります。すると呼吸が浅くて短い周期で繰り返されて二酸化炭素卯濃度が低くなるわけです。
A君から以前に過呼吸になったことがあるということを聞いたのを思い出しました。
その時は、過呼吸というのがどんなものなのかとは理解できていませんでしたが、今、電話口の先で起きている、苦しそうに短い呼吸を繰り返しているのが過呼吸なのだと怖くなりました。
とにかく、救急車を呼ぼうと考えて住所を聞くと「大・丈・・夫・です・・・」という感じで答えが返ってきました。
過呼吸の時にはレジ袋の中で呼吸していると治るということをA君が話していたことも思い出しました。どういう仕組みなのかもわからず、とりあえずレジ袋を探すように伝えました。
今は、レジ袋の中だと呼吸をするほど、レジ袋の中は酸素が減って二酸化炭素が増えていくので、酸素と二酸化炭素のバランスが取れるということだと理解していますが、その時は、過呼吸の時はレジ袋で呼吸すると治るということだけでした。
A君はレジ袋を見つけたのか、レジ袋のガサガサ音が聞こえたので今から、そっちに向かうということだけ伝えて電話を切りました。
アパートに到着
内心は本当に大丈夫なのだろうか?と思いながら、車に向かいました。
何とか彼のアパートに到着し、呼び鈴ボタンを押しても返事がありません。
仕方なくドアを開けようとすると鍵はかかっていません。
部屋に入るとレジ袋を使って苦しそうな顔で呼吸をしていました。
こっちを見たので、余計なことは話させない方が良いと思って黙って頷きました。
状態が落ち着いてきたようで、これで大丈夫だと安心しました。
タバコに酒も自由?
僕も余裕が出てきたので部屋の中を見ているとダイニングテーブル?の上が、チューハイの空き缶、タバコの吸い殻で山積みになっています。
タバコを吸っているのは心療内科の先生から聞いてました。その時に、タバコは大丈夫なのか確認すると良くはないが我慢するより吸った方が良いという判断らしいです。
アルコールについては聞いていませんが同様の判断なのでしょう。
家にいる時は食事の時間、薬の時間、寝る時間、起きる時間が、決められていて規則正しい生活を求められているようです。
そして自由時間には好きなゲームで遊んでいるということで本人から聞いてます。
タバコ、酒、ゲーム・・・そんな生活を続けていて、うつ病が治るのか疑問を感じました。
そんなことを考えていたら、A君は何とか普通に話せるようになったようです。
「ありがとうございました」という声が聞こえてきました。
僕は、何があったのかを確認したかったのですが、過呼吸になった原因を思い出して、再発してもいけないと思ったので、アパートを探すのに苦労したことを話しました。
住宅街ということもあって周囲には特徴となる店や大きな建物がありません。
ナビでこの辺だということは教えてくれたのですが、それらしいアパートが見つからず、同じ場所をグルグル回ってました。
アパートの名前が書かれた看板なども車の中からだと見えにくいので、車から降りて探しました。
道路側から見ると一軒家のように見えたのですが、実はアパートでは?という建物が見えたので向かうと、ビンゴでした。
そんな話をしていると、「もう大丈夫です」ということで、このあと、心療内科に連絡をして診察してもらうということで僕は会社に戻りました。
A君とジョブコーチが僕のストレスになってきた
こんな感じで、出勤していても休んでいても、A君に掛かりきりで、仕事が進まなくなりました。
しかも、定期的にA君、ジョブコーチとの面談もあります。
A君はというと、のんびりと楽しそうに女子社員と話をしてる・・・
いないと思ったら、タバコを吸いに行ってなかなか帰ってこない。
うーん、ストレスが溜まる・・・
ジョブコーチの人は、うつ病は病気だからと色んなことを要求してきます。
- 面接の時間をもっと取ってあげて話をしっかり聞いてあげてください。
- もっと褒めてあげてください。
- もっと笑顔で接してあげてください。
- やりがいのある仕事を依頼してあげてください。でも、顧客とのやり取りはさせないでください。(顧客に酷い人がいたらしく、それがうつ病を発症した原因だとか)
多分、A君がジョブコーチとの面接で言ってるのでしょう。
過呼吸のことをジョブコーチに話したのですが、A君はジョブコーチとの面接でも話したようで、原因を聞いていたようです。
前日、ゲームをやり過ぎて眠る時間が遅れてしまったので、明日の朝、決まった時間に起きられなくて遅刻するのではないか?と考えると更に心配になり眠れず、結局朝の5時になってしまった。
それでも、何とか出かける準備をしないといけない。
でも、眠れていないから仕事中に寝てしまわないだろうか?と考えている間に家を出る時間を過ぎてしまい、過呼吸になったということでした。
これも僕が遅刻しないようにプレッシャーをかけているのかもしれませんね?って言うんです。
我慢すれば済むようなゲーム、酒もタバコも許可しておいて、そのせいで寝るのが遅れて勝手に遅刻が怖いと過呼吸になったのは僕にも責任がある?
会社は「うつ病患者のリハビリセンターじゃない!」という言葉が出そうになりましたが、何とか我慢しました。
A君はソフトウェア開発がしたいということで異動してきましたが、残念ながらセンスは感じられません。
うつ病でなければ、適性がないということで受け入れていないレベルです。
「うつ病」というだけで、なぜ優遇しないといけないんだろうか?
優遇するだけでなく、周囲の人たちがどれだけ彼の仕事を受けてくれていると思っているんだろうか?
僕の中でA君や甘やかすことしかしないジョブコーチへの不満は高まる一方です。
続く・・・