TBSの「BACKSTAGE」という番組を始めてみました。
といっても、偶々、見ただけです。
東京都豊島区にあるサンシャイン水族館の「落水清掃」に密着。年に3回だけ行うというこの大清掃は、約1000匹の魚を移動させ、巨大水槽の水を全て抜いて行うのだが、水槽に1匹しかいない「ゼブラハゼ」が行方不明になってしまう。
1年に3回、大きな水槽から水を抜いて清掃を行うそうです。
水槽から水を抜くときにいきなり全部抜くのではなく20%位残しておいてそこに人が入って魚を回収してバックヤードにある予備水槽に移動するという作業を行います。水が少なくなると水中酸素濃度が薄くなり魚が死んでしまいます。このため、迅速に魚を全て回収しないといけません。
水槽の中には約1000匹の魚がいるのですが魚を全て水槽から出してあげないといけません。水を抜いてしまうのですから清掃中に魚が死んでしまいます。
水を抜く作業(魚の回収を含む)だけで1時間以上要していました。
最後に魚が1匹残らず回収できたか調べるのですが、ゼブラハゼ(下図写真右)が1匹だけいないことに気づきました。
ゼブラハゼは、小さな魚です。
それを動いている1000匹以上の魚の中からいないことを見つけるなんて凄いの一言です。
そして、水槽に戻り、ゼブラハゼを探します。
沖縄の海をイメージした水槽だということで水槽内にはサンゴ礁がいくつかあります。小さな魚なのでサンゴ礁の中に挟まっているのではないかと探していると見つかりました。生きているか心配しましたが無事でした。
これで、水を全部抜いて、ようやく清掃作業に入れます。
清掃が終わり海水を水槽に入れ魚を戻すと沖縄の海が戻ってきた感じです。魚も何となく綺麗になった水槽に戻れて嬉しそうです(笑)
サンシャイン水族館といえば2017年11月に突然、大量の魚が死んでしまったということでニュースで放送されていました。
これは、この水槽で体にはんてんが現れる病気の魚が複数確認されていて、治療のために水槽に薬品を投入し更に効果を高めるために、泡を発生させ汚れを取ったり、水を循環させることで水槽に酸素も送り込んでいた装置を停止させたことで水槽内の酸素が減り多くの魚が死んでしまったのではないかということです。死んだ魚は活発に動き、多くの酸素を必要としますが、生き残った魚は、ゆったりと動く酸素をあまり必要としないものだったということです。
過去にそのような事件があったこともあり、サンシャイン水族館は水槽の清掃にも敏感になっているのかもしれません。
ここまで書いて、ふと思ったのが、魚は水の中だと呼吸ができて、水がないとできない。逆に人は水の外であれば呼吸ができて水の中だと呼吸ができない。これってどういうことなんでしょうね。
これまで、魚はエラ呼吸だということまで知っていましたが具体的にはどんな仕組みなのでしょうか?
エラ呼吸
口から水を取り込んで、エラで、水に含まれている酸素だけをエラで抽出すると共に血液中にある二酸化炭素を取り込まれた水に戻しエラ蓋から水を排出するという仕組みのようです。
このため、魚は水の中で口をパクパクさせて水(酸素)を取り込んで、エラ蓋を動かして水(二酸化炭素)を排出しているんですね。
マグロは泳ぎ続けないと死んでしまうというのは、エラ蓋を動かす筋肉がないからなんですね。マグロはすごい速度で泳げるので口から水を体内に入れた勢いでエラ蓋から水を放出しているんですね。きっとそのせいで、エラ蓋を動かす筋肉が退化していったのだと思います。動物は使わないものは、無くなるってことなんです。
じゃあ、マグロは休息しないのか?というと泳ぐ速度を落とすことで休息しているそうです。そしてマグロが泳ぎ続けないと死んでしまうと言われているのは、マグロが生息するような場所は潮の流れが強いので餌となる魚が少ないためのようです。
魚は水の中の酸素を取り込むような仕組みになっているので水から出すと酸素が取り込まれないから死んでしまうんですね。