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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

クレジットカードの2020年問題

クレジットカードの2020年問題?

対面型店舗ではこれまで、クレジットカードで支払いをする場合に、カードの磁気ストライプに記録されていた情報を読み取り、決済端末を通じて外部のホストに照合を行って、確認が取れたら伝票にサインをしてもらうという形の決済方法でしたが、2020年3月末を期限として磁気ストライプを読み取る方式の使用が禁止になります。これにより、利用者側は暗証番号の入力が必要になります。

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現在は、コロナウイルスでマスコミも頭が回らないのか、あと1週間ちょっとで変わる出来事を報道してくれていません。

まぁ既に多くの店舗では既に実施済みなので大きな問題にはならないとは思いますが、あまりクレジットカードを使わない方が2020年4月以降に使うと暗証番号の入力を求められて、わからないのでクレジットカードが使えないということになるといけないので、本ブログで公開しておきたいと考えた次第です。

クレジットカードのIC化から取り残された日本

日本のクレジットカードは、未だにカード情報が磁気ストライプに書き込まれているため磁気ストライプを読み取る決済端末に仕掛けを施すことで、カード情報を盗むというスキミング被害が起きています。カード情報をIC化することで暗号化されるのでセキュリティが格段に高まります。

多くの場合、磁気ストライプにはクレジットカード番号の暗証番号は記録されていないようですが、磁気ストライプの情報を全て読み取れることができれば偽造されることにもなります。

IC化は欧州で1990年代から導入され効果が確認されたことでユーロ圏では2008年以降は非ICカードは使えなくなっています。米国はIC化対応が遅れていましたが2014年にオバマ大統領がIC化を一気に進めています。

しかし、日本はというと・・・

決裁端末装置更新の費用負担をどうするかで進んでいないのが実情です。

外国人観光客が増えた日本です。

外国に行った時に日本人も支払いをクレジットカードでという場合が多いと思いますがスキミング被害の心配があったはずです。

日本を訪れる外国人観光客も同じで、日本ではクレジットカードを使って買い物などを行いたいのですが、未だに磁気ストライプを読み取る方式なので安心してカードが使えないという不満があります。

ましてや東京でオリンピックが開催されるとなると、これまで以上に外国人観光客が日本を訪れクレジットカードを使う機会も増えます。

日本政府もこのことは認識しており、2018年6月に改正割賦販売法が施行されました。

個別クレジット業者も登録制になります。

  • 包括クレジット(クレジットカード)業者のみに義務付けられていた登録制が、個別クレジット(ショッピングクレジット)業者にも導入されます。これにより、登録した事業者のみが個別クレジット業を営むことができ、行政監督を受けることになります。

認定割賦販売協会が認定され、業界の自主ルールを作成することなどによって法律を補完します。これによって、適正なクレジット取引が促されることが期待されます。

  • 業務の内容は割賦販売等に係る取引の公正の確保及びクレジットカード番号等の適切な管理をするために必要な規則の制定(自主ルール)
    この法律若しくはこれに基づく処分又は自主ルールの遵守状況の調査及び指導、勧告
    利用者等の利益を保護するために必要な情報の収集、整理及び提供
    利用者等からの苦情処理及び利用者等に対する広報等

 

クレジットカード情報の保護を図ります。

  • 安心して安全なクレジットカードを利用できるように、個人情報保護法でカバーされていない部分(クレジットカード番号そのものなど)の保護のための安全管理措置を義務づけました。また、クレジットカード番号を不正に提供したり、不正に取得したりすると刑事罰の対象となります。

【出典】経済産業省

これを受けて、以下のような対応が取られました。

非対面型店舗(ECなど)

  • カード情報の非保持 保持する場合はPCI DSSへの準拠を義務付
  • 対応期限:2018年3月末

対面型店舗(POS加盟店)

  • 磁気ストライプ読み取り型の決済端末の利用の禁止
  • カード情報の非保持 保持する場合はPCI DSSへの準拠を義務付
  • 対応期限:2020年3月末

そして、これは店舗側だけではなく、利用者側にも以下のような内容が課せられます。

非対面型店舗

  • 取引の際にはカード番号・有効期限の入力に加えて、追加情報の入力が必要になります。追加情報は加盟店により異なりますが、パスワード(3Dセキュア)、セキュリティコードの入力といった内容です。

対面型店舗

  • 取引時に行っていた伝票へのサインではなく、取引金額の確認を行った上で、決済端末等での暗証番号の入力が必要になります。

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クレジットカードを使用する場合には暗証番号・パスワード等が必要

このため、今後、2020年3月末以降、取引の際に、上記のような入力が求められない場合には違法となるので、そのような店舗でのクレジットカードの利用は控えるべきだと思います。

また、暗証番号・パスワードの管理が必要になります。

これまで、クレジットカードの暗証番号・パスワードといったものを入力することがなかった場合でも、非対面型店舗の場合には2018年4月以降、対面型店舗では2020年4月以降、必要になりますので、予め確認しておかないとクレジットカードが使えないということにもなりますので忘れた場合には事前にクレジットカード会社に連絡して暗証番号とパスワードを確認しておく必要があります。

わからないからと、間違った暗証番号やパスワードを何回も入力していると規定回数を超えたという事でクレジットカードが利用できなくなります。

確かに最近は、店舗でクレジットカードを使用する時に、小さなクレジットカード決済端末を渡されて、暗証番号の入力をしてくださいと言われるようになっていますよね。以前は、カードを渡したら、そのまま奥に持っていかれて、暫くすると戻ってきていたので何かされているのではないかと不安でした。

以下に、ICクレジットカード取引に関する動画が公開されていますので閲覧しておくことをお勧めします。

【出典】日本クレジット協会公式チャンネル