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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

蛍光ペンは有効ではないか?

最高の勉強法ということで、Youtubeの「米国内科専門医 安川康介の医学チャンネル」で動画が公開されている。

安川さんは、医学部6年生の時に、日本の医師国家試験の勉強をしながら、同時並行でアメリカの英語の医師国家試験の勉強をして二つとも合格したという凄い人だ。

そんな安川さんだが、ご自身で頭も記憶力も全然、よくありませんと断言している。

忘れ物もするし、おととい食べたものを思い出せないことは日常的にある。

しかし、勉強についてはちょっとしたコツに気付いたため、今までやってくることができたという。

たくさんの人が行っているが、あまり効果がない勉強法として以下の2つがあるとのこと。

  • 繰り返し読むこと(再読)
  • ハイライトすること(蛍光ペンで強調する)

どちらも日本で多くの人が行っている勉強法だと思う。

再読は、世界的にも8割以上の人が行っている勉強法で、半数以上の人が一番重要な勉強法だと考えられている。

漫画ドラゴン桜で少し英単語を記憶して気分をリフレッシュしようと言われて、生徒が蛍光ペンを何本か取り出して「どんどん覚えよう」と言った。

すると、取り出した蛍光ペンを奪い取りゴミ箱に捨て、「教科書や参考書は線を引いたり塗ったりしてはいかん!」と怒鳴った。

蛍光ペンで要所を塗っても何も頭には入っとらん。そうすることで、お前らは勉強した気になっているだけだ。柳塾の必勝鉄則の中にノートを汚して教科書を汚すなというものがある。なぜなら、教科書や参考書が線や書き込みで汚れるとそこは覚えた気になってしまう。一旦そう思うと、もう一度そこをやり直す気力が薄れてしまうのだ。これを防ぐために教科書は常に真っ白にきれいにしておけ。そうすれば、自分はまだやっていない、やらなきゃならないことがたくさんあると、ある程度の不安感をもって自分を追いたてながら勉強をした方がいいのだ。さらにきれいだと何度繰り返しても新鮮な気持ちでいられて再挑戦する意欲も湧いてくる。

再読

再読は間違いなく、ある程度の効果があることはわかっている。

文章を読んでもらって穴埋め問題を行ってもらうと実験で、2回文章を読んだ方が、1回しか読んでない場合よりも正答率が高かったことでも証明されている。

しかし、3回以上再読は、効果はあまりなかった。

ハイライトすること

これも文章を読んでもらって、ハイライトをするグループ、しないグループ、ハイライトをした文章を読むグループに分けてテストを行ったが、テストの点数に差がなかったという結果が出ている。

また、ハイライトは強調する部分を選ぶことが上手な人には効果があるようだが、そうでない人の場合には効果的な学習方法だと考えられていない。

自分も学生時代、蛍光ペンというのはあまり使った記憶はない。

それは、勉強したと安心するからという理由ではなく、単純に蛍光ペンで重要と思える部分に色を塗っても効果が何も感じられなかったからで、どちらかというと、重要と思える部分はノートに書き出すと共に教科書や参考書のページ数を書いていた。

効果が高い勉強法

では、どんな勉強法が良いのだろうか?

  • アクティブリコール
  • 間隔反復

アクティブリコール

勉強というと本を読んだり、講義を聞いたりして脳にインプットすることだと思っている人が多い。

しかし、インプットしか行わない勉強法は効率が悪いことがわかっている。

勉強したいことや覚えたいことを能動的に思い出す。アウトプットとすることがアクティブリコールになる。

何かを記憶するためには思い出す作業、脳みそから取り出す作業が非常に重要だということが明らかになっている。

思い出す作業は既に覚えたことを確認するためだけの作業だと思っている人が多いが、思い出す事、アウトプットすることこそが記憶を定着させる効果的な学習方法だということがわかっている。

間隔反復

まとめて1回で勉強するよりも、間隔をあけて勉強するほうが記憶が定着しやすいことがわかっている。

人は数日経つと覚えたことのほとんどを忘れてしまうようにできている。

このため、間隔をあけて繰り返し覚えることで記憶が定着しやすくなる。

塗った個所が見えなくなる蛍光ペン

蛍光ペンには、アクティブリコールの考え方も、間隔反復の考え方もないので、やはり、勉強法としては有効な方法とは言えない気がする。

これまでの蛍光ペンは塗ったところが目立つようにするという目的だったのを逆に塗った個所が見えなくなり、専用のシートを重ねると、塗った個所の文字が見える。

こうすることで、教科書を穴埋め問題形式のものに変えることができる。

こうすることで、アクティブリコールの考え方を取り入れることができて、間隔反復にも使いやすくなるのではないだろうか?

蛍光ペン発想の転換が必要な時期になってきた。