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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

日本車で不具合が続出・・・

トヨタでリコール

トヨタで大きなリコールが出たということで驚いていた。

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シエンタが約26万台、ハリアー、NX350hなどの11車種で約9万台の合計約35万台になる。

シエンタは防水性が劣化し雨水等がエンジンの燃焼室に入ることがあるという、11車種の方は、スリップ防止装置の制御プログラムの不具合があるようだ。

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1台当たり1万円として約35億円。

天下のトヨタにとってはそんなに大きな額ではないかもしれないが、中規模企業レベルだと致命的とも言える金額だ。

トヨタ自動車は2022年4月13日、防水性が低下してエンジンが破損し、走行不能になる恐れがあるとして「シエンタ」25万9991台(2015年5月~22年3月生産)をリコールすると国土交通省に届け出た。

国交省によると、ハイブリッド車(HV)のフロントガラスとエンジンルームの間にある樹脂製の部品の防水性能が不適切で、雨水などがエンジンの燃焼室に入ることがある。内部の部品が変形して異常音が生じ、最悪の場合は破損することがある。これまで27件の不具合の報告があった。

同社は、スリップを防止する装置の制御プログラムなどの問題で「ハリアー」やレクサスブランドの「NX350h」など11車種計8万8161台(20年4月~22年4月生産)のリコールも届け出た。

またディスプレーオーディオに意図しない表示が出る恐れがあるとして「ノア」やレクサスブランドの「NX350h」など7車種計3万1534台(21年9月~22年4月生産)の改善対策も届け出た。〔共同〕

【出典】トヨタ、「シエンタ」25.9万台リコール: 日本経済新聞

トヨタだけではない

しかし、今回は、1社だけではなかった・・・・

日産自動車では、セレナが走行不能になる可能性がある。

制御系のソフトウェアの不具合で、特定の条件が揃うと電用エンジンを始動する際に燃料が残っていても燃料切れと判断する場合がある。

燃料切れと判断されると出力をとめるフェールセーフ制御が作動するので走行ができない状態になる。

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日産自動車は2022年4月14日、走行不能となる恐れがあるとして、ミニバン「セレナ」7万8964台(2019年7月~22年1月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

【出典】日産7.8万台リコール 「セレナ」走行不能恐れ:時事ドットコム

いすゞは、トラック「エルフ」OEM供給のマツダ「タイタン」などの3車種で、原動機の制御ユニットの電気回路が不適切でノイズが発生する。

これによりユニットが誤作動し、エンストする場合がある。

いすゞ自動車は2022年4月14日、エンストする恐れがあるとして、トラック「エルフ」や、OEM(相手先ブランドによる生産)供給したマツダ「タイタン」など3車種計6万2387台(2019年6月~2021年5月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

【出典】いすゞ6.2万台リコール エンストの恐れ:時事ドットコム

スバルは主力車、3種でエンジンのセンサーに不具合が見つかり原因調査中だという。

SUBARU(スバル)が国内で生産する主力3車種(「フォレスター」、「アウトバック」とワゴン「レヴォーグ」)の一部商品で販売と出荷を停止していることが2022年4月15日分かった。排気量1.8リットルのエンジンのセンサーに不具合が見つかったためで原因を調べている。対象車の生産は4月下旬に停止する方針だ。半導体などの部品不足で工場の稼働停止が相次いでいたが、主力車種の生産・販売停止がさらなる足かせとなる。

【出典】スバル、主力車の一部生産停止へ エンジン部品に不具合: 日本経済新聞

2022年3月25日には、日野自動車のトラック「レンジャー」のエンジンの制御プログラムに不具合があるとして、中型トラックおよそ4万7000台のリコールを国土交通省に届け出ている。

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なぜ、こんなにも続くのか?

考えられるのは、1社で大きなリコールが発生すると、他社も心配になり過去の修理履歴等を調べることになる。

すると、同じような原因で故障したものが見つかり、入念な確認を行うことで不具合が確認されるという仕組みなのかもしれない。

もう一つ、考えられるのは、リコールになったものと同じ部品を使用している可能性も考えられる。

今回、エンジンストップに関わる内容が多いのも、これだと頷ける。

メーカーも必死にリコールにならないようにチェックや検査を行っているはずだ。

しかし、ソフトウェアに関しては、近年、複雑になる一方なので作る側にすれば全ての操作パターンを想定してプログラムを作るというのは無理なのかもしれない。

このため、想定していない操作や動作が行われると、想定されていない処理が行われてしまうので何が起こるのかも、わからない。

今は、リコールになれば、ユーザーはディラーなどに持ち込んで不具合を修正してもらうことになる。

それはソフトウェアの場合も同じになる。

日本車は変革が必要

ソフトウェアだけなら持ち込まなくても、インターネット経由でアップデートは可能で、実際にテスラは既にOTA、無線通信により、アプリ系のソフトだけでなく車両制御ソフトまで自動更新が可能になっている。

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日本の自動車はハードウェアとソフトウェアが一体化されているため、ソフトウェアを無線で自動更新することはできない。

日本車はハードウェアは強いが、ソフトウェアに関しては弱い。

このため、複雑なハードウェアと単純なソフトウェアで構成されている。

しかし、今後は単純なハードウェアと複雑なソフトウェアの時代に変わっていく。

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ハードウェアを単純化することで、リコールが起きてもソフトウェアだけの対応で済む場合が格段に増える。

それだけではない、ソフトウェアを更新することで機能を追加することも可能になる。

日本のガラケーと呼ばれた携帯電話がスマホに変わったように、日本のガソリン車は電気自動車に変わっていく。

日本の自動車産業ガラケーのようにならないことを祈りたいが現在の日本のソフトウェア技術では厳しいのではないだろうか?