県庁所在地
「ねとらぼ」が2024年5月30日から6月6日までの間「県庁所在地が答えられない都道府県は?」というアンケートを実施していた。
その結果が2024年9月15日に発表された。
1位は長野県(長野市)(64票)だった。
2位は同率で、富山県(富山市)(63票)と岐阜県(岐阜市)(63票)だった。
【出典】「県庁所在地」が答えられない都道府県ランキングTOP10! 第1位は「長野県」【2024年最新投票結果】(1/5) | 社会 ねとらぼリサーチ
1位と2位のさは、1票なのでほとんど差はない。
県名と市名が同じところが難しいということなのだろうか?
そして、偶然なのか理由があるのかはわからないが、1位と2位(2県)の場所が集中している。
個人的には4位の島根県(松江市)(53票)、5位の群馬県(前橋市)(52票)の方が難しいように感じた。
富山市は隣の県なので、馴染みがあるので、どんなところかイメージできるが、長野市、岐阜市に関しては、記憶に残っているものが正直ない。
結局、市の知名度が低いところが上位にランクしたということなのだろう。
東京都の県庁所在地は?
6位が東京(新宿区)(51票)になっていた。
東京って県庁所在地は「東京」だったと記憶していたので、間違っているのではないだろうか?
個人的には、東京都の県庁所在地が一番難しいように思う。
都庁があるのは新宿なので新宿区だ。
では、新宿区が東京の県庁所在地なのか?
学生時代、東京の県庁所在地は東京だと教えられた記憶がある。
この件については、東京都のホームページにも記載があった。
都民や全国の皆様から、お問い合わせの多い「東京の県庁(都庁)所在地はどこか」という疑問にお答えします。結論から申しますと、
都道府県庁の位置は、条例でこれを定めるよう、地方自治法で定められている。
東京都では「東京都庁の位置を定める条例」により、東京都新宿区西新宿二丁目と定めている。ということになります。それでは、一般的に「東京都の県庁所在地は『東京』である」という、認識はどこから来ているのでしょうか。それは、おそらく学校などで使っている地図上の表記が、「東京」となっているためだと考えられます。
つまり、都庁の住所としては当然のように「新宿区」と書かれてある。
しかし県庁所在地は単純に県庁がある住所を表すものではない。
県の中心的な行政機能が集まる「都市」のことになる。
仮に新宿区とした場合に、新宿は「都市」と言えるのか?ということになる。
元々東京23区というのは東京市のことだった。
東京都もまだ都ではなく、東京府だった。
このため、東京都知事は、東京都の知事であると共に東京23区全体の市長も兼任していることになる。
このため、東京都の行政区は市の中ではなく、都の中に存在している。
東京都新宿区、東京都渋谷区といった具合だ。
これに対して、神奈川県の県庁の住所は横浜市中区になる。
では、神奈川県の県庁所在地は中区なのか?というと横浜市になる。
このため、東京23区をひとまとまりとして考えると、「東京」という表現が一番適切なのではないか?ということになる。
教科書ではこのような考え方から東京の県庁所在地は東京としている。
【出典】東京都の都庁所在地が「新宿」ではなく「東京」なのはなぜですか。|株式会社帝国書院
東京都区部
東京都東部にある、23の特別区からなる地域のことを「東京都区部」という。
通称、東京23区と呼ばれている地域だ。
つまり、東京都の県庁所在地は、「東京都区部」ということになる。