2023年5月19日~21日まで、広島で2023年のG7サミットが開催される。
岸田さんは、以下のようなことを述べている。
- 全国各地で10を超える閣僚会合、広島では、G7サミットが開催され、 わが国の魅力を発信する機会が到来します。
会合開催地、そして全国の皆様のご協力も頂戴し、 サミットと閣僚会合の成功、日本と世界の明るい未来に向け、共に歩んでいきましょう。
広島サミットのキーワードは、「発信」と「成功」ということのようだ。
サミットとは?
サミット (summit)」という言葉は、ラテン語の「summus」に由来している。
「最高」「頂点」という意味から、「山の頂上」を指す場合もある。
G7の「G」は、「グループ」のことを指す。
そして「7」は、民主主義の中で、先進国と言われる、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7カ国になる。
このため、G7に、民主主義ではないロシアや中国は含まれていないことになる。
民主主義の先進7カ国の首脳が集まって、食事をしながら、世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題を始めとするその時々の国際社会における重要な課題について意見を出し合うのがG7サミットということになる。
会議だけのために、わざわざ、ロゴマークまで作成している。
しかも、このロゴマーク、使用したい場合には、使用開始の3週間前までに必要書類を提出して承認を得ないといけない。
ロゴマークの使用を希望する方は、「G7広島サミットロゴマーク使用承認申請書」(別紙)に所定事項を記入の上、必要書類を添付の上、メールにて以下の宛先に使用開始日の3週間前まで(週末・祝日)含むに提出して下さい。
審査後、承認の可否を連絡します。
そんな面倒なことをしてまでロゴを使用する意味があるのだろうか?
少なくとも、自分は、面倒な申請を行ってまで、使用したいとは思わなかった。
費用は?
伊勢志摩サミットの際には、国家予算として開催費に140億円、警備費に143億円を計上している。
サミットに国が投じるお金は500億~600億円規模になると言われている。
サミットに投じるのは、国だけではない。
今回、サミットの開催地である、広島県、広島市でも予算が計上されている。
サミット関連費用は来年度当初予算案の編成を前に、県の予算計上分だけで計約83億円に上り、2016年の伊勢志摩サミットで三重県が負担したとされる約94億円に迫る。県とは別に広島市も約30億1千万円を過去の補正予算で計上。県と市を合算すれば100億円を超えることになる。
正直、発信と成功がキーワードの、国際会議に、なぜ、これだけの費用を費やさないといけないのか理解できない。
これだけのお金を費やして、得られるメリットというのは何だろうか?
オンラインで行なう場合と、何が違ってくるのだろうか?
経済効果は?
G7サミットが行われると、経済効果はあるだろう?と言われるかもしれない。
確かに経済効果は、大学の名誉教授が試算していて、その額は約923億円だと言われている。
どんな効果が見込まれるのか?
自治体による開催費用、サミット開催による観光客の増加だということだが、開催費用は単に一部の企業に支払われる金額なので、税金を一部の企業に分配しただけで税金が使われたに過ぎない。
2023年5月20日現在で、円安が進み、日経平均株価はバブル崩壊後、最高値に達している。
円安も、日経株価の方も、G7サミットが影響しているとは思えないが、5月21日でG7サミットは終わるので、その後の動向を楽しみにしたい。