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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

書店数ゼロの市町村が増えている

八重洲ブックセンターも閉店

東京駅近くの八重洲ブックセンター(本店)が再開発の影響で閉店することになった。

【出典】八重洲ブックセンター本店 on Twitter: "八重洲本店は、2023年3月31日をもちまして営業を終了いたしました。 44年間のご愛顧に心より御礼申し上げます。 なお、街区の再開発事業にて建設予定の大規模複合ビル(2028年度竣工予定)への出店を計画しております。 情報は随時、HP、Twitterにてお知らせしてまいります。 https://t.co/PRGJkm0AzY https://t.co/xKKnliFiVY" / Twitter

2028年に落成予定の高層ビルに出店予定ということだが、5年間は八重洲ブックセンター(本店)がない生活になる。

八重洲ブックセンターは、東京駅で降りて八重洲口を出て、外堀通りを渡って、有楽町駅方向に300m程度歩いていくと8階建てのビルがある。

ビル全体(地下1階~地上8階)に本が並ぶ日本一の本屋さんだった。

東京神保町の三省堂書店(本店)は建て替え中で仮店舗営業、渋谷の東急百貨店本店内にあった、MARUZEN&ジュンク堂書店も建物がある場所の再開発で閉店で、自分が東京に行った時には利用していた本屋全てが今は存在しない状態になってしまった。

書店が1件もない市町村が約26%

次々に本屋が消えているのは、東京だけではない。

日本全国で、本屋のない市町村が26.2%もあるそうだ。

20年前には全国で2万点以上あった本屋が今では約半分しか残っていない。

書店のない市町村が全国で26・2%に上ることが出版文化産業振興財団(JPIC)の調査で8日、分かった。全国1741市区町村のうち456市町村が書店の空白域となっている。人口減少による経営難や活字離れ、スマートフォンの普及による娯楽の多様化が背景にあり、全国の書店数はこの10年で約3割も減少。地方では文化発信の場が失われるとの懸念も強い。

 全自治体に占める書店ゼロの割合は沖縄県が56・1%と最も高く、長野県の51・9%、奈良県の51・3%。書店がゼロか1店舗しかない自治体の割合は長野県が71・4%(55自治体)、北海道が70・9%(127)と高かった。

【出典】書店ゼロ、市町村の26%に | ロイター

【出典】JPIC(出版文化産業振興財団)

書店で購入するメリットがない

石川県も書店が減っているのは間違いないが、書店に来る人が減っているかといえば、以前よりも、たくさんの人が来ているように思う。

しかし、レジに人が並ぶ数は減っていて、レジに行っても行列になっているようなことも減っている。

結局、本屋に来てくれる人はいても、本を買ってくれる人が減少しているから続けられなくなるということになる。

なぜ、売上が減少するのかといえば、色々な要因があると思うが、ネット購入ができるようになったことで、書店で無理に購入しなくても良くなったということ。

書店に置いてあるものは、どうしてもマナーの悪い人によって痛んでしまっているものが少なくない。

複数あれば、状態の良いものを選んで購入することもできるが、1冊しかなかったら、やはり躊躇してしまう。

だったら、本屋で購入しないでネット書店で購入すれば、翌日は到着する。

しかも、送料無料。

そんなことから本屋で内容を確認して、ネットで購入するという人は多いのではないだろうか?

新刊についても、地方だと発売日の翌日、休みを挟んだりすると、翌週に店頭に並ぶ。

中には、発売をかなり過ぎて、1か月以上も経過して店頭に並んだり、酷い場合だと店頭にいつまで経っても並ばないことさえある。

ネットだと今では地方でも発売日に到着するので、早く読みたい場合はネット書店から購入する。

輸送機関を考慮して日本全国で発売日が統一できるように調整をしてもよいのはないだろうか?と考えてしまう。

購入する際の、ポイントはネットでも書店でも付加される。

しかし、書店だとポイントカードを忘れると付加されないが、ネットだと購入するだけでポイントカードを持たなくても付加される。

また、ポイントカードが磁気カードでないとダメな場合があって、スマホだと受け付けられないということもある。

唯一、書店のメリットといえたのがブックカバーだった。

しかし、最近の書店は、売上が落ちたことで、ブックカバーも提供しないところも増えているように思う。

ブックカバーどころか、紙袋でさえ有料になっている。

書店は、自らメリットを捨ててしまった。

考えれば、考えるほど、今の書店で購入するメリットがない。

更に電子書籍が普及したことで、書籍によっては紙媒体で購入するよりも安価に購入できる場合もある。

更には、自分のように保管場所を確保するのが大変、外に持ち歩きたいからという理由で、電子書籍を購入している人も増えているはず。

このように、今の書店には、いくら考えても、マイナス要素しか出てこない。

書店が売り上げを伸ばすには、プラス要素、つまり「付加価値」を見出す必要がある。

書店の付加価値とは?

今も昔も変わらないのは、実際に手に取って内容を確認することができる点。

ネットでも内容が確認できるようにはなっているが、前ページを見ることができない。

酷い場合だと、白紙ページばかり表示されて、目次さえ表示されずに、お試し終了ということさえある。

試し読みができるのは、書店の大きなメリットだと思う。

ネット書店では真似ができないところを利用しない手はない。

もう一つ、「全国書店員が選ぶ本屋大賞」は毎年、注目されているので、本屋(書店員)が選ぶというのも、ネット書店ではできないことだと思う。

今は、動画で本を解説する人が増えている。

だったら、本屋が選んだ本を紹介したり解説する「本」を全国の書店で作って、本を買ってくれた人に配ることで、何かが変わるのではないだろうか?

書店員と直接話しをしたりできるのも本屋のメリットだと思うが、これも今はどちらかといえば、話しかけてくるなオーラが全開で話しにくい。

これでは、単に紙の本を直売しているだけのネット書店と遜色がない。

今の本屋を見ていると、マイナス要素ばかりを増やしてプラス要素を増やそうという気持ちが感じられない。

大型のネット書店には勝てないと諦めて無駄な経費を抑えようとしているのだと思うが、本屋に足を運ぶ人はまだまだ多い。

人が来ないのであれば、大変かもしれないが、人が来てくれているのだから、全国の本屋や出版社が知恵を出し合って本を買う付加価値を見出していけば、ネット書店との差別化はできるように思う。