今週のお題「今月の目標」
会社だと月ごとの目標というのは設定していても、個人だと「今月の目標」というのはなく、あっても「今年の目標」くらいだ。
会社で毎月、目標を達成しようと頑張っているので、家に帰った時くらいは、目標に縛られることなく、気楽に過ごしたいと思う。
こんなことを書いてしまうと、そういうことだから、お前はダメなんだという声が聞こえてきそうだ。
しかし、考えてみると知らず知らずのうちに目標は日々設定している。
朝起きる時間、朝食の時間、会社に向かう時間を決めて、その通りに実行。
帰ってきても、食事をしたり、風呂に入ったり、空いた時間で本を読んだり、これらも細かい目標と言えるのではないだろうか?
会社での目標のように絶対厳守、達成できなかったら理由と原因を追究されるというようなものではない。
食事は食べるというのがゴールで、食べる時間は前後しても問題ない。
風呂も、本も同じような感じだと思う。
食事はいらなければ食べなければいいし、風呂も本も同じだと思う。
目標とは?
目標というのは必要なことを主体的に設定しないと意味がない。
「目標」と「現実」のギャップが「課題」だと言われる。
入社したばかりの社員が社長を目標とした場合、社長と現実の自分との間にはどれくらいのギャップがあるだろうか?
能力だけではなく、経験・人間関係といった時間をかけないと得られないことが沢山ある。
主任・係長・課長・部長という過程を経ていくうちに、目標に近づける。
しかし、単に社長になるということであれば、起業して社長になれば時間をかける必要なんてない。
社長になってから時間をかけて経験や人間関係を築くという方法もある。
そう考えると、目標が「社長になる」というのは、ご飯を食べるとか、風呂に入る、本を読むというのと同レベルのように見えてしまう。
大切なのは、社長になることではなく、その先だと思う。
社長になって何をするのか?何がしたいのか?
ということではないだろうか?
プロ野球選手になる、プロサッカー選手になって何がしたいのか?
それがなければ、食べる。風呂に入ると同じことだ。
売上目標というのも同じで、ここで金額を設定してしまうと、社長になるという目標と同じことになってしまう。
売上目標を達成して、その結果どうなるのか?
給料があがる?更に快適な環境で仕事が送れるようになる?
ただ、売り上げをあげろと言われても、モチベーションの原動力にはならない。
目的のための目標。
大切なのは目標の先にある目的だと思う。
社長になって、多くの人から尊敬されたい。
プロ野球選手になって女子アナと結婚したい。
プロサッカー選手になって、豪華な家に住みたい。
目的というのは、目標を達成したいと思えるモチベーションの原動力になるものだと思う。
もちろん、みんなを笑顔にしたい、世の中の人全てを幸せにしたい。といった誰かのためにというのもモチベーションの原動力になるのであれば、目的だが、お金持ちになって高級車に乗る、優雅な生活を送りたいといった自分のためのことであっても、モチベーションの原動力になるのであれば目的だと思う。
そのために、社長になる、メジャーリーガーになる、世界的なサッカーチームに入るといった色んな目標が考えられる。
言い換えれば、目的は一つだが、目標は変えられるということだ。
目的を実現する目標はいくらでもあるからだ。
お腹を満たしたいという目的で食事をする。
汗をかいたのでスッキリしたいという目的で風呂に入る。
人間は目的があるから行動するのであって、お腹が満たされているのに食事をしたいとは思わないし、特に理由もなく風呂に入りたいとも思わないはずだ。
自民党の新総裁になった岸田氏は、総裁選の間は、理想論を語っていた。
最初は、理想論を実現したいと考えていたのかもしれないが、総裁選で勝つためには、派閥のリーダー、力を持った人が持っている、「数」が必要になってくる。
「数」を得るためには理想論を語っているだけではダメで、駆け引きが必要になる。
岸田氏は、語っていた理想を実現するという目的よりも、「総理大臣になる」ことにより実現できる目的の方が大切だったのだろう。
総理大臣というのは国の代表なので、総理大臣になろうという者が私利私欲が目的だったら国のためにはならないことは明白だ。
岸田氏が、総理になって派閥や権力者の言うことを跳ねのけて、語っていた理想論を実現しようとするのであれば、別だが、見ている限り、そんな思いは感じられない。
今月の目標とは?
以上から、目標というのは目的ありきだ。
例えば、1か月、1万円を貯金して、新しいパソコンを購入するという目標を立てたとすれば、今月の目標は1万円以上貯金するということになる。
しかし、パソコンを購入してどうするのか?という目的が見えていなければ、当然、貯金より目先の失費を優先する。
最悪の場合は、貯めてきたお金を別の用途で使ってしまうことも予想される。
これが、写真を撮るのが好きで、撮った写真を画像編集ソフトで加工して楽しみたいという強い想いがあるが、パソコンを所有していない。
だから、パソコンを購入したいとなれば全く結果は違ってくるはずだ。
最後に、繰り返しになるが目標より目的が大切だということを声を大にして言いたい(笑)