1冊の本に目が留まった
Amazon の和書総合ランキングを見ていると、「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」というタイトルが目に留まった。
1、一流プロ365人、超豪華ラインナップ
稲盛和夫氏、王貞治氏、井村雅代氏、平尾誠二氏、羽生善治氏、柳井正氏、永守重信氏、山中伸弥氏、佐藤可士和氏、森岡毅氏、フジコ・ヘミング氏……など、ジャンルを超越した豪華ラインナップ。『致知』だからこそ実現できた究極の仕事の教科書です。
2、全424頁、永久保存版
創刊42年の歴史を持つ『致知』の1万本以上に及ぶ人物インタビューの中から、編集長と編集部が総力をあげてセレクトした傑作選。1年半がかりの制作期間に加え、40年以上に及ぶ歴史によって紡がれた、まさに永久保存版です。
3、仕事力と人間力が身につく各界第一線で活躍する方の仕事術や発想法に触れられるのみならず、深い人生体験に根ざした生き方の哲学も味わえることで、仕事力とともに、人間力も身につきます。
4、1日1話形式(各1頁)で、1年間読めるインタビューの精髄のみを抽出したコンパクトな分量でありながら、ずしりとした読み応え。就寝前や出勤前の3分間、ページを開くことで、1年後の仕事のスキルアップ・人間力向上へとつながります。1日1話1ページの日めくり形式。
5、胸が熱くなる感動秘話も満載読めば思わず目頭が熱くなる感動ストーリー。思わず誰かに話したくなる話が満載で、会社の朝礼や幹部会議、結婚式等でのスピーチ、社員教育にも使えます。「ネタの宝庫」としても活用度大。
6、『致知』読者でしか読めなかった記事を初公開書店で一切販売されていない『致知』の記事は、これまで定期購読者でしか読むことができなかったもの。本書に収録される内容の大半が、一般向けには初公開の記事となります。
7、幻の秘蔵記事も一挙集結32歳当時の孫正義氏の記事「脳みそがちぎれるほど考えろ」(1989年)や、伝説のアシックス創業者・鬼塚喜八郎氏、相田みつを氏など、貴重なインタビュー記事を一挙公開。取材当時の生々しい興奮や熱が伝わってきます。
仕事に対する考え方
日本を代表する365人の仕事に対する考え方が書かれてあるのだと思う。
仕事に対する考え方は、千差万別。
つまり人の数だけあることになる。
そして、全く同じ仕事をしている人はいない。
きっと、書いてあることをそのまま自分の仕事に当てはめようと思っても無理がある。
そうすると、仮に読んだとして、どうなるのだろうか?
仮のことを考えているより読んだ方が早いと考えてクリックすると、何とKindle版が出されてなかった。しかも試し読みもない。
既知出版社?
仕方なく出版社のサイトを探してみようと考えて出版社を確認すると、「既知出版社?」変わった名前の出版社だなと思いつつ検索してみると、「致知出版社」が最初に表示された。
出版社名を見間違えたようで「既知」ではなく「致知」だった。
しかし、こっちの名前の方が意味を理解するのが難しい。
そもそも「致知」は何と読むのだろうか?
読み方は「ちち」でサイトのロゴに、しっかりと「ルビ」がふられていた。
どうやら、キッカケとなった本より出版社に興味を持ってしまったようなので、ここは、しっかり調べることにした。
「致知」というのは東洋の古典「大学」にある「格物致知(かくぶつちち)」に由来すると書いてある。
現代人は知識や情報にばかり囚われているが、頭でわかっているだけなので役に立たない。体験することで知識や情報は生きる力になる。実践を通して本物の知恵を身につけるという意味を込めたのが「致知」だという。
これは、僕も普段から思っていることに一致している。
月刊致知
そして、致知に対する想いは、この出版社が発行している「月刊致知」という月刊誌に込められているようだ。
この月刊誌、人間学を学ぶ書店では販売していないという。いや、Amazonでも販売しておらず、自社販売だけというのは珍しい。
月刊致知は、各界各分野で一道を切り開いてこられた方の貴重な体験談を紹介するという内容で43年の歴史がある月刊誌になる。
先に、月刊致知の試し読みが見つかったので読んでみると、知らない人の名前ばかりが並んでいる。
東京タワーの構造設計を引き受けた「日本の耐震建築の父」と言われた内藤多仲氏、帝国ホテルの社長である定保英弥氏、茶道裏千家前家元の千玄室氏、面打の新井達矢といった具合だ。
こんな、面白そうな雑誌があったとは・・・
正直、知らなかった。
この出版社の「人間力メルマガ」を登録をすると、「致知」編集長が贈る「人間力を高める三つの秘伝」というPDFファイルが送られてくる。
転載不可ということなので、内容を知りたい場合は致知出版社のサイトからメルマガの登録をして欲しい。
365人の仕事の教科書
この出版社が発行した「365人の仕事の教科書」という本、試し読みをするまでもなく面白い内容だと確信してしまった。
しかし、本来の目的を果たさないというのは、気持ちが悪かったので、試し読みをしてみた。
4人の方の内容が掲載されていた。
ユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏、将棋の羽生善治氏、ガッツ石松氏
最後の「ガッツ石松」だけは、正直、「ん?」と思った。
柳井氏の「自分が考える会社像」、孫氏は、「脳みそがちぎれるほど考えろ」、羽生氏は、「自分の状態がわかるリトマス試験紙」、ガッツ石松氏の「偉い人間にならなくていい、立派な人間になれ」
「ガッツ石松」さんも、意外と真面目な話だったので驚いた。
この本は、間違いなく、読めば、色んな刺激がもらえると感じたので書店に行き、買って読んでみました。
思った通り、いや、想像以上に、刺激になる内容が書かれていました。
久しぶりに、いい本に巡り合えたなぁと満足しています。