紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
約8万年をかけて太陽を回る軌道を一周すると言われている、彗星が8万年ぶりに2024年10月13日頃に地球に最接近するという。
この彗星、なんと2023年1月に発見されたばかり。
中国の紫金山天文台やATLAS(Asteroid Terrestrial) -impact Last Alert System)によって観測されたことから、紫金山・アトラス彗星という名前がつけられた。
紫金山は、中国語で、「つーしんしゃん」と呼ぶ。
8万年前というと、当時のホモ・サピエンス(現生人類)がアフリカで誕生したあと、アフリカから移動を始めてヨーロッパやアジアに到達しつつある時期で、まだ原初的な道具を使い、狩猟採集生活を営んでいた頃。
こんな風に言われると、8万年前という、気が遠くなるような昔でも、何となく実感できる。
時間と方角は?
国立天文台によれば、東京では10月12日以降には日没直後の西のごく低い空に見えるようになる。
夕方の同じ時間に見える位置は毎夜少しずつ高くなるが、明るさは暗くなっていく。
数週間のうちに完全に見えなくなるという。
通常、彗星が肉眼で見える明るさまで明るくなることはないそうなので、今回の彗星のようにはっきりと見えることは珍しいということなので是非、見てみたい。
また、日没直後という多くの人が起きている時間に見ることができるので、日没後、1時間前後の時間に見ることができるということだ。
金沢市だと10月14日の日没は17時14分なので、18時14分前後に西の空を見ていると彗星が見れるということになる。
下の写真のような感じで見られるようなので、仕事終わりなどに西の空を見上げてみると8万年に1回の彗星を見ることができるかもしれない。
※市街地だと周囲が明るすぎて見れないかもしれないということ
場所や時間で見える位置が変わってくるので「国立天文台の暦計算室」で確認されたうえで見ることをお勧めする。
また、外に出られないといった場合には、国立天文台が、Youtubeでのライブ配信を行うということだ。