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人類の知恵は、まだまだ浅知恵

蓮の葉

蓮の葉は、よく水をはじく。

なぜだろうか?

蓮の葉を拡大すると葉の表面には、目に見えないほどの細い突起があり、それが水滴と接触する面積を小さくするため、水が球状になって転がり落ちる。

このため、葉が常に清潔に保たれる効果もある。

水だけでなく、汚れも一緒に落ちやすいので、蓮の葉は自己清浄性を持つとも言われている。

この特性は、ロータス効果と呼ばれ、防水コーティングなどに応用されている。

蓮の葉の表面には、目に見えないほどの細い突起があって、それが水滴と接触する面積を小さくするため、水が球状になって転がり落ちる。

このため、葉が常に清潔に保たれる効果もある。

水だけでなく、汚れも一緒に落ちやすいので、蓮の葉は自己清浄性を持つとも言われている。

蓮の花は沼で成育する植物なので、葉が沼の泥などで汚れてしまうと光合成に影響が出るので淘汰されていくことになる。

葉の浄化作用を手に入れることができた蓮は生き残り、手に入れることができなかった蓮は淘汰されていく。

ロータス効果が利用されているもので一番、有名なものはヨーグルトの紙の蓋ではないだろうか?

ヨーグルトの容器の紙の蓋は、下図のように三層構造になっている。

蒸着PETは蓋がしっかり閉まるようにする役割に加えて、酸素や水蒸気などの外部の影響を遮断しヨーグルトの鮮度を保つという目的がある。

生物進化の歴史に比べれば・・・

ロータス効果を見ても、生物の進化というのは、人間の知恵を越えている。

よく中国五千年の歴史と言われるが、蓮の葉は約5000万年の歴史なので中国の1万倍の歴史を重ねていることになる。

人類の歴史など、蓮の葉の歴史に比べれば、ほんの一瞬ということなので、人類の知恵というのは、まだまだ浅知恵と言えるものだ。

アラスカで繁殖する渡り鳥で、休まずに太平洋を横断してアラスカからニュージーランドまで約1万1,000kmを飛ぶそうだ。

オーストラリアのカンタス航空シドニーとロンドン間を約21時間を無給油で飛んでいるが、この距離が約1万7,000Km。

旅客機なのでかなり大きな機体になるが、渡り鳥と同じサイズで、1万1,000Kmを無給油で飛べる飛行機が作れるか?というとできないはずだ。

どうだろうか?

人類は自然から学んで、益々知恵を磨き続ける必要がありそうだ。