seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

演技力とは?(素人の偏見です)

自分は俳優でも何でもない。

このため、以下の内容は、自分の偏見であり、素人の偏見など興味ないという方は、以下は読まずに他へ行かれることをお勧めする。

俳優とは?

「俳句」という文字には、おどける・滑稽という意味があり、「優」は、中国から来たもので、君主の側にはべり、君主を楽しませる人を指す。

ここから、おどけたり、滑稽なことをして人を楽しませる人が「俳優」といえる。

しかし、滑稽なことをして人を楽しませるのは、狂言師・漫才師・落語家なども存在する。

楽しませるという言葉には、単に笑わせるだけではなく、感動させて、泣かせたり、時には演技に対して本気で怒ったりということも含まれるので、俳優は笑わせるだけではなく、泣かせたり、怒らせたりといったことも含めて「楽しませてくれる人」だと言える。

つまり、人に色んな感動を与えることができる必要がある。

俳優さんのタイプ

俳優さんのタイプは大きく2つに分かれるように思う。

  • 自分の人柄を利用するタイプ
  • 誰かの演技を真似るタイプ

俳優自身の魅力をフルに活用した演技をするタイプ、見たり・聞いたりした誰かの演技を真似るタイプ。

自分の人柄を利用するタイプは、基本的に一人なので、誰を演じたとしてもベースには自分自身が存在する。

それでも俳優自身の魅力が湧き出てくるので、魅力が大きければ大きいほど、素晴らしい演技になるし、演技とは思えないように見えてしまう。

逆に、誰かの演技を真似るタイプの人は、役によって人が変わるので、一見すると幅広い演技ができているように思えるが、自分自身の魅力は温存されてしまうので、演技しているなぁということを感じさせてしまう可能性が高い。

どちらが、優れているか?と言われると、どちらも技術が優れていれば素晴らしい演技になるので、甲乙つけがたい。

演技が上手な俳優さんは?

日本の俳優さんで演技が上手な人は?と問われると色んな名前が出てくる。

最近だと誰もいないか?というと

木村拓哉さんは、誰を演じても「キムタク」だと言われる人が多いが、それは木村さん個人の魅力が強すぎるので、木村さんが誰を演じても木村さんに見えてしまうのだと思う。

このため、木村さんがどんなにすばらしい演技をしても「キムタク」が演じているようにしか見えないという凄すぎる才能により自分の評価が下がってしまう珍しい人だと思う。

木村さんが自分の人柄を利用するタイプの俳優さんだとすると、浜辺美波さんは、誰かの演技を真似るタイプの人だと思う。

浜辺さんの演技も人を惹きつける魅力を持っている。

そして、彼女の一番の魅力は説得力・訴求力のある声だと思う。

普段の彼女が発する言葉というのは、ごく普通の若い人が話しているのと何ら変わりないが、これが演技に入ると、全く別人のように「声」が変わる。

演じている時は「浜辺美波」ではなく、「役そのもの」に見えてしまうので、木村さんとは異なり、演じる役がちゃんと別人に見えてしまうので不思議な感じがする。

ただ、CMだと、これ、どこかで見たことや聞いたことがあるぞ?という雑な演技がチョイチョイ現れてくる。

最近だと、ピザハットのCMで「待ってろマヨキチーっ!」というセリフが該当する。

おそらく、CMだと映画やドラマとは違ってキャラクター設定がしっかりと出来ておらず、雑なキャラクター設定で説明を受けてしまったために、彼女も雑な演技になってしまうのだろう。

雑な設定なので、どうしても彼女が見たことがあるような女性を演じてしまうので、どこかで見たことあるぞ?って感じの演技になってしまう。

こういう仕事を続けていると、中途半端な俳優に見えてしまうので、キャラクター設定をしっかりさせるように注意しないといけない。

西田敏行さん

先日、亡くなられた西田敏行さんのご冥福をお祈り致します。

西田さんのナチュラルで軽妙な演技はどうやって生まれたのか?という問いに対して、以下のようなことを話されていた。

  • 「セリフは現場に入ってから覚える」
  • 「セリフって自分が演じる人がふと思いついたり、相手に反応してしゃべる言葉だから、今、思いついた風にしゃべらない不自然」

西田さんは、この発言からもわかるように、自分の人柄を利用するタイプの俳優さんだといえる。

西田敏行さんといえば、自分は、「釣りバカ日誌」の浜ちゃんをイメージしてしまう。

コミカルなキャラクターは、怒ったり、我儘なことをしても、どこか憎めない。

これは演じようと思ってできることではなく才能だと思う。

だからといって、誰かの演技を真似ることを否定するつもりはない。

これも才能だと思っているからだ。

もしも、西田さんが誰かの演技の真似するタイプに変わったとしたら、どうだろうか?

きっと、今のような評価は得られなかったと思う。

誰かの演技を自分の演技のように演じるというのも演じようと思ってできるものではないからだ。

例えば、自分が西田さんの演技を真似ようとしても真似られるものではないし、真似たところで違和感しか感じないはずだ。

だから、2つのタイプ共に才能によるものだと思っている。

今の若い俳優さんが歳を取ったら?

若い俳優さんでも俳優として評価されている人は大勢いる。

10年後、20年後、大俳優さんとして評価される人もいるだろうし、数年後には俳優として見かけることはなくなる人もいるだろう。

今の時点で誰が前者で、誰が後者なのか?という問いには答えられないが、2つに分かれるのは間違いないはず。

そして歳を重ねて行った時に、評価され続ける人というのは、おそらく、自分の人柄を利用している方だと思う。

それは、俳優さんに問題があるのではなく、評価する側の問題で、どうしても人格を利用されている方のほうが個性的なので評価する人が多いように思う。

そういう意味では今の俳優さんは、人格を利用するタイプの方が多いと思うので、評価されやすいと言える。

高倉健さん、吉永小百合さんといった大物俳優になれる俳優さんがいることを期待したい。