スーパー内の花屋
スーパーの出入り口の近くに花屋があった。
ずっと、花を買うことはなかったが、先日、何気なく花屋を見ると、切り花だけが店頭に並んでいた。
並んでいる花の奥を見ると、店員さんがいない。
休憩中なのだろうか?と思って見ていると、カウンターのところに何か張り紙がされているのが見えた。
近寄って見てみると、2024年4月からはセルフレジとなり、スーパーのレジで精算してくださいといった内容だった。
元々は、花屋は別精算だった。
花はできるだけ、レジの精算が終わってから購入したい。
スーパーのレジでの精算になると、レジ待ちの間、切り花は水のない状態になってしまうので、スーパーでの精算を行って、花屋で花を買って店を出るというのがこれまでの流れだった。
しかし、今後はセルフレジだという。
きっと、依然と比べて切り花を家等に飾る人が減っているのだと思う。
仏花も造花
ホームセンターで花を見ていると「仏花」と書かれた、白や黄色の小さな花が並んでいた。
たまには仏壇に生花を飾ってもいいかな?と思ったので、買って帰ろうと手に取ると、包装のビニールに「プラスチックごみとして捨てられます(鉄心不使用)」と書かれてあった。
つまり造花ということだ。
手に取った時点でも本物にしか見えなかったので驚いた。
そして仏花も造花の時代なんだと感じた。
造花は手入れが不要で楽だよな
確かに、生花は毎日水を入れ替えたり、水に触れている茎の部分がヌルヌルしてきたら茎の先端を1㎝程度カットする切り戻しといった手入れが必要になるので面倒に感じる人が多いのだろう。
その点、造花であれば、水は不要だし、切り戻しも不要。
買ってきて飾るだけで済む。
以前は、いかにも造花だとわかる見た目だったが、今では、本物にしか見えないレベルにまで到達している。
これでは、仏花も造花にしたくなる。
仏花まで生花ではなく造花になってしまうと、生花を買う人はいなくなってしまう。
造花を買う人が増えれば生花は売れなくなる。
きっと、今スーパーで並んでいる、切り花も造花になる時代が来るのだろう。
そして、こうやって人の仕事がどんどん減っていく危機感も感じた。