プラス面とマイナス面
前安芸高田市の市長は、プラス面を打ち消してしまうほどのマイナス面を持っている。
都知事選挙の選挙活動の時には、プラス面が前面に現れていた。
街頭演説でも、終始、ニコニコしていて実にわかりやすく政策を話されていた。
表の顔
3つの柱と9つの軸。
3つの柱というのは以下になる。
- 政治再建
- 都市開発
- 産業創出
そしてそれぞれの柱に3つの軸がある。
政治再建
- 都政の見える化・分かる化
- ICTを活用した民意の集約
- 政策の合理化・適正化
都市開発
- 災害リスクへの対応
- 経済と環境 二つのエコの両立
- 多摩格差の是正
産業創出
- 教育の深化・進化
- 外需の取り込み
- 46道府県との協調・協働
人口減少は止められないし、対策を行うには時間がかかる。
次の世代を担う子供たちのために、その時間を稼がなければいけない。
実に、わかりやすい。
この人なら、東京都を任せられる、そんな気にさえさせられる。
負の顔
しかし、この方、正の顔を打ち消してしまうほどの負の顔も持っていた。
現都知事の当選が確実となり、徐々に表情が変わっていった。
都知事選の選挙活動中の笑顔はなくなり、怖い顔に変わっていた。
それは、能面の「小面」が「般若面」に変わったかのようだった。
テレビ番組で色々な方が質問をするが、まるで、当選できなかったのはテレビのせいだと言わんばかりに、質問に対して答えるのではなく、次々に質問を否定していった。
その姿は、選挙活動中の彼とは別人のようだった。
何も変わっていなかった
結局、安芸高田市長時代と何ら変わりがないことがわかった。
自分の考えや行うことを認めてくれるものに対しては、小面の顔で接し、自分を批判する者に対しては、般若面の顔に変わる。
安芸高田市時代も同じで、自分を批判する議員やマスメディアに対しては般若の面で接していた。
このような面を正直な人だと捉える人もいるかもしれないが、圧倒的に多いのは2面性を持っている人だと捉える人だと思う。
これは、政治家としては不利な条件でしかないので、今のままでは彼が大きな選挙で勝てる見込みはないと思う。
今回の東京都知事選で全国区となり、良い面も悪い面も全て見せてしまったので、早急に彼の負の面を改善しなければ未来はない。
そして、彼は般若の面の時は自分の非を一切、認めないので更に印象が悪くなる。
人としての器というと、心と度量を指す言葉になる。
心の狭い人や度量の小さい人に、多くの人は惹かれないので近寄ろうとはしない。
心の広い人や度量の大きい人には、自然と人が集まってくるものだ。
落選が決まって、テレビが自分を取り上げてくれないと愚痴のように話していたが、安芸高田市長時代に、般若の面を地元テレビに対して思いっきり、みせていたので、テレビ局にすると、良いイメージを持っているはずがない。
テレビで取り上げてもらえるだけの信頼を得なければ、取り上げられるものも取り上げられなくなるのは当然だろう。
自分の悪い点を見つめて、改善しなければ、その内、誰からも認められない人になってしまうはずだ。
良い面もたくさん、持っている方なので、現状は、実にもったいないと思う。