今回は、家庭や職場での作業に欠かせないアイテム「脚立」の選び方について書いてみたい。
脚立は種類や機能が豊富で、どれを選べばいいのか迷ってしまうのではないだろうか?そんなことから、どのように脚立を選べばよいのか
1. 安全性を重視する
脚立を使用する際に、何をおいても安全性が最優先。
購入するからには、長く使いたいはずなので長く使用した場合でも安全に使えないと怪我をしたりすることになる。
安全性を確認するためには、以下のポイントに注意する。
- 認証マーク:JISマーク、Aマーク、SGマークといった認証マークを取得しているメーカーから選ぶ。この場合でも全ての製品に認証マークがあるわけではないので注意が必要。日本だと、長谷川工業、ピカコーポレーション、アルインコ等が有名
- 耐荷重:脚立の耐荷重を確認し、自分の体重と作業に必要な道具の重さを合わせた合計が耐荷重を超えないようにする。
- 安定性:脚立の足がしっかりと地面に接するかどうかを確認し、滑り止めの加工がされているものを選ぶ。
- ロック機能:脚立を使用する際に、しっかりと固定できるロック機能があるか確認する。これにより、使用中に脚立が折りたたまれることを防げる。
2. 用途を明確にする
まず初めに、脚立を使用する目的を明確にする。
一般的には以下のような用途が考えられる。
- 家庭内の簡単な作業(電球の交換、棚の掃除など)
- 庭や外壁の作業(樹木の剪定、外壁の掃除など)
- 工事現場やプロの作業
用途によって、必要な脚立の高さや耐荷重が変わってくる。
例えば、家庭内の作業であればコンパクトで軽量な脚立が便利だが、工事現場での使用には頑丈で高い脚立が必要になる。
3. 高さを確認する
脚立の選び方で重要なのは、必要な高さ。
脚立の高さは、使用する場所や作業内容によって異なるので、脚立を使用して届きたい場所の高さを測り、それに適した脚立を選ぶ必要がある。
- 室内での使用:2メートル未満の脚立で十分なことが多い。
※2mを超えると通常ヘルメットの着用や安全ベルトの着用が求められる。
個人的には家庭用だと、安全面を考えた場合、1m程度のものが良いのではないかと思う。 - 外での使用:樹木の剪定や外壁の作業などでは、3メートル以上の脚立が必要になる場合もある。
- プロの作業:高所作業が必要な場合は、4メートル以上の脚立を選ぶことになる。
4. 材質を選ぶ
脚立の材質には、アルミ、スチール、FRP製などがある。
それぞれの材質には特徴があり、用途や好みに応じて選ぶことが重要になる。
- アルミ製:軽量で持ち運びがしやすく、錆びにくいのが特徴です。家庭用として人気があります。
- スチール製:頑丈で耐久性が高いですが、重くなるため持ち運びには不便です。プロの現場でよく使われます。
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FRP製:FRP製は優れた絶縁性が一番の特徴なので、電気工事などの場合に電線が接触したりすると金属製だと通電性が高いので感電の危険が伴うが、FRP製だと危険性が減少する。また、軽くて錆や腐蝕のない、耐久性抜群の材質ということで高価になる。
5. 使いやすさを考慮する
使いやすさも脚立選びの重要なポイント。
特に、以下の点に注目すると良い。
- 軽さ:軽い脚立は持ち運びが楽で、収納場所も取らないため、家庭用に最適。
- 折りたたみ機能:折りたたみが可能な脚立は、使用しない時にコンパクトに収納できるため便利。
- 梯子兼用:脚立は真ん中で折り曲げて使うものだが、梯子のように伸ばして使えるものもある。
- 持ち手:持ち手が付いている脚立は、持ち運びが容易。
また、高所での作業中に安定感が増すため、安全性も向上する。
6. 価格帯を比較する
脚立の価格は材質や機能、ブランドによって大きく異なる。
予算に応じて選ぶことになるが、安全性を確保するためには、あまりにも安価な製品は避ける方が無難。
安価なものは、どうしてもコストを抑えるために強度等が犠牲になっていることが考えられる。
また、信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、長く安心して使用できる。
7. おすすめの脚立ブランド
最後に、おすすめの脚立ブランドをいくつかご紹介します。これらのブランドは信頼性が高く、品質も優れています。
- 長谷川工業:金物の町三条で五十年培った金属加工技術に加え、 発想力+企画力でさまざまな用途に対応する脚立を取り揃えていて、家庭用から業務用まで幅広くカバーしている。
- ピカコーポレーション:アルミ製はしご、脚立、作業台の国内トップメーカーで、はしご・脚立に変化と革新を加え続けて業界ナンバーワンのシェアを獲得した。
- アルインコ:軽量で使いやすいアルミ製の脚立が多く、家庭用に最適。
家で使う際には、天板の奥行きの長いものが乗った時に安定するので安心して作業ができると思う。
上記で紹介した会社全てで同じようなものが販売されているが、ただし、脚立という文類ではなく、踏み台になる。
長谷川工業
- 型式:SREW-8a
- 耐加重:100㎏
- 天板サイズ:W28.5×D25.6cm
- 天板高さ:79㎝
- 質量:3.1Kg
- 価格:約1万円・・・Amazonにて
ピカコーポレーション
- 型式:AS-3T
- 耐加重:100Kg
- 天板サイズ:W34cm×D33.7cm
- 天板高さ:86㎝
- 質量:3.8Kg
- 価格:約1万円・・・Amazonにて
アルインコ
- 型式:FBF86T
- 耐加重:100Kg
- 天板サイズ:W34.1×D33.8cm
- 天板高さ:86㎝
- 質量:3.7Kg
- 価格:約8,000円・・・Amazonにて
最上段のステップの奥行きがあると、乗っていても安定感があり、更に上枠があると上枠を持ちながら登れるのでこれまた安心感がある。
そして、ピカコーポレーションとアルインコのものは、上枠のバーの部分に、小物トレー(工具穴付き)が取り付けられるので、作業中にビスなどを取り外した時に、下まで降りなくてもトレイに置くことができるのは助かる。
この3つの中でどれを選ぶのか?というと、アルインコとピカコーポレーションのものはほぼ同じ。
長谷川工業のものは軽いが、天板の高さが他の2つの比較すると、7㎝程度低いし、天板のサイズも小さい。
そして、アルインコ製は他の2つよりも圧倒的に価格が安い。
そんなことからアルインコ製のものが一番良いと判断した。
4脚式の足場台という選択肢もある。
車の屋根の洗車等で、利用している人も多いと思う。
以下は、ピカコーポレーションのものになるが、これは横に長くなってしまい設置する時のスペースを確保しないといけないので家庭用としては向いていない。
そして、質量が約7Kgと重いし、折りたたんだ時の恰好が不格好で厚みもある。
まとめ
適切な脚立を選ぶことで、作業がスムーズに進み、安全に行うことができる。
脚立を購入しようかな?と思った時には、上記の内容を参考の上、ぜひ、自分の用途に合った脚立を見つけて欲しい。