救急車の出動回数が増えている
最近、救急車と遭遇する回数が増えている。
朝の出勤時、帰宅時、休みの日に買い物に出かけた時。
考えてみれば、今や外出して救急車に遭遇しない日は無くなったと言っても良い。
実際、2022年時点で出動回数は過去最多。
自分の感覚では2024年は間違いなく2022年より多い。
到着時間は遅くなっている
しかし、以下の記事によると到着時間が10分を超えてしまった。
高齢化を背景に救急車の出動件数は、2022年に約723万件と過去最多に。一方、通報を受けてから現場に到着するまでの平均時間は10.3分と、初めて10分を超えました。
1分1秒を争う出動にも関わらず、この20年で4分遅くなっています。
緊急車両をとりまく現状と、これからを取材しました。
遅れる原因が、緊急車両が来ているのに道を譲らない一般車両がいるため、交差点などでは速度を緩めて止まらないと、衝突事故が起きてしまうという実情がある。
一般車両の方が救急車より早く到着
そんなことから、救急車を呼んだ家族が、救急車が病院に向かったあとから自家用車で家を出て病院に向かったところ、病院に救急車がまだ到着しておらず、数分待っていたという事例もある。
緊急車両というのは、法律的には緊急自動車となる。
緊急自動車とは消防用自動車、救急用自動車、その他の政令で定める自動車のこと。
緊急自動車は法令の規定により停止しなければならない場合においても、停止することを要しないとある。
そして、緊急自動車が通るときには、緊急自動車が優先されなければならない。
(緊急自動車の優先)
第四十条 交差点又はその附近において、緊急自動車が接近してきたときは、路面電車は交差点を避けて、車両(緊急自動車を除く。以下この条において同じ。)は交差点を避け、かつ、道路の左側(一方通行となつている道路においてその左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げることとなる場合にあつては、道路の右側。次項において同じ。)に寄つて一時停止しなければならない。
2 前項以外の場合において、緊急自動車が接近してきたときは、車両は、道路の左側に寄つて、これに進路を譲らなければならない。
苦情で緊急自動車に気が付かない?
最近の車は防音性が高くなっているために、緊急自動車のサイレンなどが直前まで聞こえず、聞こえた時には真後ろにいたなんてこともあるようだ。
サイレンの音の大きさは,その自動車の前方約20メートルの位置において,90デシベル以上120デシベル以下であること。 と法律で定められているが、1951年に定められたもので今とは環境も大きく変わっているはずなので、法改正を行い、音量を大きくすればいいのでは?と思われるかもしれない。
しかし、最近は、消防署近くの住民から「うるさい」との苦情も受けるような時代だ。
このため、昔は自動車の屋根にあるスピーカーからサイレンが鳴り響いていたが、最近はサイレンを鳴らすスピーカーの位置が屋根でなく、フロントバンパーの裏や隙間などに変更された救急車が増えている。
音量への影響だけでなく、音がバンパーに反射して、どこから鳴っているのか分かりにくくなっている。
救急車を呼ぶほどの状態ではないにも関わらず呼ぼうとすることにも当然、問題はある。
それで出動回数が増えているということもあるのかもしれない。
突き詰めていけば、自分のことしか考えない人が増えたことで、今のような状態になってしまったのだろうか?