1台だけ不自然に価格が高い自動販売機
とある場所に、自販機が3台並んでいた。
その中の1台だけが妙に価格が高かった。
他の2台は、ショート缶のコーヒーが110円なのに、その1台だけは130円
500mlのペットボトルのお茶(麦茶)も他の2台が130円のところ、その1台だけは160円。
その1台はコカ・コーラ社の商品のもの。
価格が高いだけではなく、もう5月も終わろうかという時期で、その日は午前中で30℃を越えていたのに、半数以上はまだ「ホット」に設定されていた。
当然、コカ・コーラの自販機は使用しなかった。
価格改定
過去に遡ると、2024年2月14日に以下のような発表があった。
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 最高経営責任者:カリン・ドラガン、以下 当社)は、一部の製品について、2024年5月1日出荷分より価格改定を実施させていただきます。
原材料、資材、エネルギー価格の高騰や為替相場の変動による影響が長期化していることを背景に、事業活動にかかるコストは上昇傾向が続いております。当社は、このような事業環境下においても製造・オペレーションの効率化や経費削減などに最大限に努めてまいりましたが、事業への影響を企業努力のみで吸収することが困難な状況です。
自動販売機の価格は自販機を契約している側が好きに設定できるので価格差はある。
しかし、同じ場所に設置している自動販売機が3台なので同じ契約者だと思われる。
それで、価格が異なるというのは、飲料自体の価格差だと言える。
以上より、コカ・コーラーの自動販売機だけが値上げしていることになる。
魔法の言葉
今なら「原材料・エネルギー価格の高騰」、「企業努力だけでは困難」という魔法の言葉を使えば、いくらでも値上げが許されるとでも思っているのだろうか?
企業努力をしているのか?
30℃を越える季節になっているのに、ホットの設定にしていておけば、冷やすより電気代を消費するのではないか?
他の2台はほとんど値上げしていないにも関わらず、コカ・コーラ社製の自販機だけが値上げしている
こんな状態で、本当に企業努力をしているのだろうか?と言いたくなった。
ちなみに、濃い綾鷹(ペットボトル500ml)は、自販機だと190円というところもあるが、スーパーだと85円で売られているので2倍以上の価格になっている。
つまり、自販機での価格設定だけが高くなっていることになる。
そうすると、やはり飲料以外の部分が値上げされたことが影響しているのだろうか?
コカ・コーラーでは、2023年12月から一部地域で立地や時間帯で自販機での価格を変える価格変動制を導入している。
これは、コカ・コーラーの自動販売機の6割がオンラインで在庫管理ができるように遠隔操作が可能になっている。
つまり、自動販売に対して、他社製よりもお金をかけている可能性がある。
その分、システム管理費や通信費などが加わるので他社よりも高くなっているのかもしれない。
現在、他社も遠隔操作が可能な自動販売機の導入を進めているので、そうすると、コカ・コーラと同じ価格になるのだろうか?
しかし、現状は、コカ・コーラの自動販売機だけが高いのは事実なのでコカ・コーラ社の値上げに関しては疑問しか感じない。