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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

地球の歩き方

特別清算

海外出張等で初めての国に行くときには必ず読んでいたのが「地球の歩き方」だった。

その発行元だった「ダイヤモンド・ビッグ社」が特別清算の開始決定を受けたというニュースを見た・・・

旅行ガイド「地球の歩き方」シリーズをかつて発行していたダイヤモンド・ビッグ社(東京)が、東京地裁から特別清算の開始決定を受けたと2023年5月30日付の官報で発表された。決定は同19日付。

【出典】ダイヤモンド・ビッグ社に特別清算命令 「地球の歩き方」元版元:朝日新聞デジタル

負債総額約10億円。

新型コロナウイルスによる渡航制限でガイドブックの売り上げも激減し赤字となった。

売り上げも95%減の状態が1年以上続いた。

とてつもない減り方で、1日に1冊も売れない日もあった。

今回、「破産」ではなく「特別清算」ということなので債権者の同意を得たうえで簡素化して清算したということになる。

つまり、言葉は違うが破産と同じこと。

地球の歩き方が譲渡されていた?

そうすると、あの「地球の歩き方」がなくなるのか?と思ってしまう。

調べてみると、「地球の歩き方」事業は2021年から「Gakken」に譲渡されていた。

一部ネットニュースにより、「地球の歩き方」がなくなるという大きな誤解を招いておりますが、2021年より地球の歩き方事業はダイヤモンド・ビッグ社からGakkenに譲渡されており、現在も国内外のガイドブックを出し続けています。これからも私たちは地球を歩き続けます。引き続き応援よろしくお願いします。

【出典】一部ネットニュースにつきまして | 地球の歩き方

地球の歩き方に、「ジョジョの奇妙な冒険」や「ムー異世界の歩き方」といったこれまでになかったようなコラボものが発行されたのは減った95%の売り上げを本屋の地球の歩き方が置いてあるスペースに置けるもので、カバーできないか?と一生懸命考えた結果になる。

ちなみに、地球の歩き方編集部のスタッフは12名だそうだ。

初めて買ったのは上海・杭州・蘇州版

自分が初めて買ったのは、「上海 杭州 蘇州」版

※本書は、2019年7月24日にダイヤモンド社で発売されたものを、学研プラスが引き継いで販売しています。定番のフォトジェニックスポットに人気の新物件コロンビアサークルを加え、より映える撮影のコツを具体的に紹介! ちょっとした工夫であなたの写真も見違える仕上がりに! さらには便利な地下鉄に乗って気軽に行ける水郷古鎮をはじめ、美食に雑技にお買い物、人気の見どころや最新注目スポットも総まくり。上海、蘇州、杭州に加え、足を延ばして南京、無錫を訪れるときにも必携の一冊です!

その頃の上海の空港は「虹橋(ホンチャオ)空港」だけで、まだ「浦東(プートン)国際空港」の存在はなかった。

虹橋と書くので、「にじばし空港」と呼んでいたのが懐かしい。

今ではネットで検索すれば、色んな情報が入手できるが、その頃は、中国の情報を日本語で見つけようと思ってもなかなか見つからなかった。

このため、「地球の歩き方」のような本は、なくてはならない貴重な情報源だった。

日本を出国して中国に入国するまでのこと、機内で渡されて記入しておく各種書類の書き方、中国の航空会社での飛行機の予約は、キャンセルを考慮して多めにとっているのでキャンセルがないとオーバーブッキングが生じるので予約しておいても再度、事前に航空会社に連絡を入れて確認しておく必要があるとか、空港税支払い場所で空港税を支払っておくといった細かな情報まで記載されていた。

知らずにいくと、無駄な時間を取られることになるので、事前に知ることができたのは凄く助かった。

上海のガイドブックは色々あったが、そこまで細かく書かれているものは他にはなかった。

今でも鞄に入れておく

今ではスマホがあるので、情報は豊富だが万が一、スマホが使えなくなった時の緊急時には紙の情報源は貴重なので、今でも出張先の国の「地球の歩き方」は鞄に入れてある。

ボツ企画

スタッフ12人、全員がプロデューサとなり、1人10本の本を担当している。

企画会議が行われていて、その時に、大反対された企画が「世界のゴリラ図鑑」

なぜか?「ゴリラが生息しているのは世界に2か国しかない。しかもその2か国はアフリカということで世界にならないという理由でボツになった。

※ゴリラは、アンゴラ(カビンダ)、ウガンダガボンカメルーン南部、コンゴ共和国コンゴ民主共和国東部、赤道ギニア中央アフリカ共和国南部、ナイジェリア東部、ルワンダにも生息しているという情報の方が正しい感じで、2カ国というのは、どこからの情報なのか確認することができなかったので、やっぱり、12名で世界中の情報を相手にするのは、無理があるのかな・・・

【出典】ゴリラ - Wikipedia

他にも以下のようなボツ企画があったとのこと。

  • 世界の餃子
  • 世界のパンダ
  • 世界のパン
  • 世界の地層
  • 世界の健康法
  • 世界のダイエット
  • 世界の火山
  • 世界の妖怪
  • 世界の鉱石・宝石
  • 世界の水族館・動物園
  • 世界の御朱印

【出典】TVerで学ぶ!最強の時間割(売上95%減「地球の歩き方」編集長がV字回復に導いた復活劇を語る)

上記の中には既に出版されているものがあるからボツになったものもある。

上記のボツ企画を見ていると、今後、地球の歩き方は色んな分野に進出していくのだろう。

漫画だけでなく、小説や、映画、ドラマの聖地ガイドみたいな分野にも進出していくかもしれないので期待したい。

そして、世界を相手にするなら人をもっと増やさないと情報の正確性に不安を感じた。