今週のお題「レイングッズ」
雨の日が楽しみ
子供の頃、長靴や傘、レインコートを買ってもらったら、早く使ってみたくて雨の日が楽しみで仕方なかった。
別に晴れの日に長靴や傘を使っても問題はないが、やっぱり、長靴や傘は雨の日に使いたいもの。
ふるふる坊主
そんなことから、雨が降るようにと、てるてる坊主を逆さに吊るしていた。
これを名付けて「ふるふる坊主(降る降る坊主)」という(笑)
明日、晴れて欲しい時には、てるてる坊主。
「てるてる」というのは勝手に「照る照る」だと考えている。
つまり、太陽が照ようにという願いを込めて、「照る照る坊主」なのだと思っている。
てるてる坊主は、本来は太陽が照るようにという願いをするもの。
しかし、この時に逆さに吊り下げてしまうと雨が降ると言われている。
これを利用すれば雨が降るはず。
ということで思いついたのが「ふるふる坊主」
「ふるふる」は、「降る降る」のことで言うまでもないかもしれないが雨が「降る降る」という願いからだ。
しかし、由緒正しいものではない。
てるてる坊主の顔
由緒正しいで思い出したが「てるてる坊主」を吊るす前に顔を描く人が多いと思うが、本来は顔を描いてはいけないことを最近になって知った。
顔を描くと雨が降るとも言われている。
子供の頃は、そんなことは知らなかったので、出来上がったら、目、鼻、口を描いてぶら下げていた。
そして、てるてる坊主を作ろうとするのは、大体が、今日、雨が降っている時だった。
当時は、今日晴れているのに、てるてる坊主を吊るす必要は感じなかった。
歳を重ねるに連れて「天気予報」という文明の力を利用して明日の予報が雨だと、わかるようになった頃には既に、てるてる坊主を吊るす年齢ではなくなっていた。
そして、明日晴れますようにと、ティッシュペーパーなどで、てるてる坊主を作って、マジックで顔を描いていた。
当然、雨が降っているので濡れると顔は滲んでいく。
雨に濡れて姿形も変形していった。
そんな、てるてる坊主に、ご利益はなく、次の日も雨という場合が多かった。
そして、これが、てるてる坊主に顔を描いてはいけない理由になる。
どういうことか?
雨に濡れて描いた顔が滲むと、見た目的には笑顔を描いていても泣いてるように見えてしまう。
泣く=雨ということから、泣き顔は雨を引き寄せるとなり、顔を描いてはいけないということになる。
顔を描くのは、翌日、晴れて願いが叶ってからだそうだ。
更に、顔を描いたてるてる坊主は、酒をかけてあげて、丁寧に川に流して供養するというのが、由緒正しい、てるてる坊主になる。
しかし、てるてる坊主を吊るしても翌日、晴れたという記憶がほぼない。
なぜだろうか?
今考えれば、当然の結果だったように思う。
たとえば、明日、遠足だとする。
前日は、遠足に何を持っていこうか?とそんなことばかりを考えていた。
今日が晴れでも、雨でも明日は遠足だということしか考えていない。
しかし、それを見ている親は、明日晴れるのだろうか?と心配になり天気予報を確認する。
結果が、雨だと、てるてる坊主を作るように促してきて、晴れだと、何も言ってこない。
つまり、明日、雨の可能性が極めて高く遠足が中止になるかもしれないという時に、てるてる坊主を勧めてくる。
文明の力である天気予報に、ティッシュペーパーを丸めただけの、てるてる坊主が勝てるはずはない。
しかも、てるてる坊主には顔を描いているのだから、この時点で由緒正しいものではなくなり、逆に雨が降ると言われている状態のものを吊るしている。
これでは、勝ち目なんてない(笑)
xxxx坊主に効果はない
しかし、ふるふる坊主を作るのは、今が晴れている時。
この場合、親の勧誘は受けずに自分の意思で雨が降って欲しくて「ふるふる坊主」を吊るしていた。
子供の頃、傘や長靴を買う時期というのは、5月や7月といった、天候の良い時だった。
夏の梅雨や秋の台風の季節に向けて、使っている雨具を見直し異常が見つかれば買い替えるといった感じだ。
具体的には、5月、8月になるが、この時期は雨より晴れることが多い。
弁当忘れても傘忘れるなと言われる金沢市でも、この時期は雨の日は少ない。
そんな時に、雨が降って欲しいと、願ったところで、雨なんて降るものじゃない。
雨が降りやすい時に、てるてる坊主、降りにくい時に、ふりふり坊主では、結果が見えているようなもので、吊るされる方もたまったものじゃないだろ。
しかし、子供の頃は、そんな中で吊るしているとは思っていなかったので、てるてる坊主も、ふりふり坊主も効果なんてないんだと思い知らされることになる。