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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

カップラーメンばかり食べるかのような商品開発

まだデジカメが売れている・・・

2023年4月発表のデジカメ売れ筋ランキングを見ていると、1位が富士フィルムの「instax mini Evo」だった。

スマホや、GO PROといった、アクションカメラが注目されている中で、まだデジカメの新商品がまだ出ているのかと驚いた。

1位のカメラは、よほど凄いカメラなのかもしれないと調べてみると、なんと「チェキ」だった。

チェキというのは、90年代終わり頃に流行していた小型のポラロイドカメラのような小型のカメラ。

ポラロイドカメラというのは、写したその場で、写真がプリントされて出てくるということで画期的なカメラだった。

しかし、プリント機能が、あるためにどうしてもカメラ本体が大きくなってさそまい、持ち歩くには不便だった。

チェキは、そんなポラロイドカメラの欠点を、フィルムをカードサイズにすることで克服した。

フィルムカメラ並みの大きさで、その場でカードサイズの写真がプリントできる。

プリクラブームとも重なり、カードサイズという点がウケて女子高生を中心に大人気となった。

今回、初めて知ったのだが、初代チェキから「instax mini 10」という型式で販売されていたようだ。

その後、デジカメの登場等により、チェキの生産量は減っていった。

レトロな写真が撮れる

コロナ禍になって、レトロな写真が撮れるということが注目されて、「写ルン」ですが見直されて再流行した。

写ルンですは、80年代後半に発売されたフィルムにレンズが付いた使い捨てカメラ。

カメラなしで写真が撮れるということで、これまた画期的な商品だった。

基本カメラにフィルムなので、フィルムを販売しているところでは一緒に店頭に並んでいた。

このため、カメラを持たずに観光地などに行った時でもフィルムが置かれている売店などで普通に販売されていたので、購入して直ぐに撮影できたのは便利だったと思う。

しかし、問題もあった。

撮影したまま、まだフィルムが余っているからと現像に出さずに置いておくと、フィルムが劣化して現像した写真の全部や一部が陽に焼けたような感じになって色が変わってしまう。

そんなことも知らずに、カメラ屋さんに現像を依頼して、受け取りに行くと、長時間放置していたでしょう?と店主の方に指摘されることになる。

エモい写真

そんな写ルンですが、2018年頃から再流行する。

写ルンですで撮影した写真がレトロな感じになり「エモい」写真が撮れるということで注目されるようになった。

更に、その流れで「チェキ」も注目されて若い人の中で流行している。

一過性のものかと思っていたが、デジカメの売り上げで、チェキがランキング1位ということからも、今も人気は続いているようだ。

初代チェキが若者をターゲットに作られたものなので、デザインを継承しているので、instax mini 11や12は大人の男性が持つには抵抗がある。

instax mini Evo

そんなことから作られたのが、instax mini Evoになる。

これなら、持っていても恥ずかしくない(笑)

100通りの表現が可能で、モニターを見ながら確認しながら撮影が可能になる。

プリント機能も進化してスマホで撮影した写真をチェキに送信してチェキプリントできる。

その逆にチェキで撮影した写真をデータ化してスマホに送ることも可能だ。

他にはスマホでチェキを遠隔操作してシャッターを切ったり、撮影した写真を選んでプリントすることも可能なので、かなりの進化を遂げている。

スマホ、アクションカメラ、一眼レフカメラと綺麗な写真を追求しているが、そんな中でアナログ的な荒さのある写真が見ていてホッとしたりするのかもしれない。

安易な商品開発

日本は、過去ばかりを見て、未来を見ていないように思う。

過去を見るのを否定するわけではないが、過去のものにちょっと手を加えて商品化してしまう安易なやり方に疑問を感じている。

チェキが再人気となっているのは、若い女性が古いはずなのチェキの写真に新しい魅力を感じたことからだと思う。

そこには、作り手のアイディアはまるでない。

過去を見るのであれば、中途半端に見るのではなく、過去にタイムスリップしたかのように、全く同じ環境において見て、考え抜くくらいの覚悟が必要なのではないだろうか?と考えてしまう。

しかし、今の日本人は時間をかけて何かをしようとしない。

以下に時間をかけずに、簡単に儲けられる商品を開発しようとしている。

これで、魅力的な商品ができると思うだろうか?

例えるなら、お湯を入れて3分待てばできるようなカップラーメンばかりを食べているようにしか見えない。

努力なしに、画期的な商品なんてできるはずがない。