seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ハイチュウが米国で大人気?

HI-CHEWブランド

森永製菓のソフトキャンディ「ハイチュウ」が米国で大人気らしい。

海外ではHI-CHEWブランドとして販売されていて、フルーツの味わいを再現しながらも噛み応えのある食感。

本物のフルーツの味がする、他のソフトキャンディにはない食感が評価されているらしい。

2021年度の売上高は9200万ドルで日本円に換算すると約105億円。

米国には2008年に進出している。

2008年にハワイでハイチュウが売れていて、日本人観光客だけでなく、現地の人も購入しているということ、西海岸にある日系人向けのスーパーでもハイチュウは他の菓子に比べて売れていた。

そんなことから米国全土でも売れるのではないか?と考えた。

苦節7年

最初は店に置いてもらうだけでも苦労したようだ。

米国でコンビニの店頭に並べてもらうには、本部商談ではなく店舗毎のオーナーにOKを出してもらう必要があった。

おいてもらえても、日本のお菓子だからということで菓子コーナーではなく、アジアフードコーナーに陳列されてしまう。それも、日系スーパーがある西海岸、東海岸とニューヨークだけで中央部の地域では店頭に並ぶことさえなかった。

全国規模のスーパーでは、トライアル採用されては、目標数に届かずにカットされることが繰り返された。

1度売れなかったという実績が残ってしまうと、別のチェーン店での再チャレンジも難しかった。

約7年の努力の結果、2014年〜2015年頃に全国規模のスーパー(ウォールマート)の菓子コーナーに置いてもらえることになった。

差し入れがキッカケ

同じころに、日本人メジャーリーガーである、田沢純一投手が自分の好物だったハイチュウをチームメートに紹介しようと差し入れを行った。

その球団では1番の若手選手が飲みものや、軽食を用意する習慣があり、そこにハイチュウを置いたというもの。

それが、大人気になった。

しかし、毎回、米国ではハイチュウを購入することが難しく、日本で毎回、購入してくるのも大変なので球団関係者から森永製菓に相談したところ、商品を提供してもらえることになった。

そして、球団とスポンサーシップ契約を結び、ベンチにハイチュウを置くことを依頼したことで、試合中継にハイチュウを食べるメジャーリーガーたちの姿が映り込むようになった。

選手たちが試合中にハイチュウを食べる姿を見て、商品を知った消費者の口コミ等がキッカケになり、今では、全米におけるHI-CHEWのブランド認知率は48%、販売店率も70%を超えるようになった。

地道にコツコツ

販売努力だけではなく、商品に魅力がなければ売れるはずがない。

ハイチュウの魅力である、食感と本物のフルーツのような味を作ることができたからこそ人気が出た。

かみ応えを決めるのは砂糖の再結晶化をコントロールする技術。

材料の砂糖を加熱して一度溶かした後、どのような方法や条件で再び固めるかによってかみ応えが変わってくるという。

15年前に特許を取得したのが食感を大きく変える転機になった。

日本人の噛む力が弱くなったと言われる中、食感をより柔らかくする必要があった。だが、単に水分を増やすだけでは、柔らかくはなっても心地よいかみ応えは失われる。

開発チームはハイチュウの砂糖の粒をより微細にコントロールする方法を生み出した。

従来の製造工程を大幅に見直したが、心地よいかみ応えを維持しつつも、柔らかくすることに成功した。

かみ出しの柔らかさや歯にくっつく具合まで数値化し、特許を取得している。

味も変えている。

かつてフルーツの味は粉末で出していたが、より本物に近づくよう、今では半液体状のピューレを使用している。

色のついたフルーツの層も、以前は内側にあったが、13年に外側に出した。

噛み出したときにフルーツの味をより感じるようにした。

【出典】米国で突如人気に、ハイチュウ かみ応え追求の40年:日経ビジネス電子版

地道な開発努力と販売努力があって米国でハイチュウがヒットしたということになる。

近年、地道な努力が評価されないようになっている気がする。

どちらかと言えば、即効性のある努力が評価されてしまう。

日本というのは、失敗を繰り返し、試行錯誤をしながら地道に努力してきたからこそ、今があるのだと思う。

欧米の人のような天才的な発想はできないが、諦めずに時間をかけてコツコツ繰り返すことで天才的発想を超える結果を導いてきたのだと思う。

今の日本は天才的発想を目指そうとしているが、それは日本らしさではないと思う。

日本人には、地道、コツコツ、時間をかけるやり方が一番、合っているのだと思うので、日本人らしいやり方に戻すべきだと思った。

ハイチュウが米国でヒットしたことを知り、日本人は「地道にコツコツ」だと確信した。

果汁1.5倍! 噛みはじめからおいしく、しかも、噛むごとにおいしさが増すチューイングキャンディー。爽やかなグリーンアップル味。