米屋が、おかずのオンラインストア
創業150年の米店(株式会社米屋)が『おかず』のオンラインストアを立ち上げたということで地元テレビ局のローカルニュースで取り上げられていた。
ご飯がすすむおかず専門サイト「米屋のおかずThe OKAZU」
購入できるおかずは北は北海道、南は四国までのおよそ80種類。魚住社長がどれも自信を持って選んだ一品です。
特におすすめなのが、能登町宇出津で職人が1枚1枚手で昆布を削る大脇昆布の「おぼろ昆布」と、新潟の老舗・小川屋の「紅さけ荒ほぐし」です。
1人あたりの米の消費量は減少傾向で、直近1年間で約50キロと60年前と比べて半分以下になっています。
【出典】背景に“コメ離れ”…米店が『おかず』のオンラインストア「どうしたら食べてもらえるかを考える」 | 石川テレビニュース | 石川テレビ放送 ishikawa-tv.com
米の消費量が減っている
米屋と言われても知らない人もいるのではないだろうか?
今では米はスーパーで買うものだが、以前は、米屋に注文をすると持ってきてくれたものだ。
米の消費量は、1962年の118.3kgをピークに年々減少している。
2022年は50.7kgと約半分以下になっている。
その内、コンビニや外食での消費が3割を占めているということなので、家庭での消費は35Kg程度ということになる。
35Kgというと、5Kgの米が7袋分なので1か月に2.5Kgも消費していないことになる。
米の消費が、なぜ減っているのか?
なぜ、ここまで米の消費量が減ったのだろうか?
日本は共働きが多いので、平日の夕食を時間をかけて作ろうとは思わない。
仕事で疲れはてた時などは、お腹は空いているが、何かを口に入れて噛みたいと思わないこともある。
自分は疲れていると、ご飯を噛んで食べるのが面倒だと感じしまうので、口に入れたら流し込めるカップラーメンで空腹感をおさえて、寝てしまうということも1か月に何回かはある。
作る時間はあっても「噛みたくない」時もある。
そして平日に手間のかかる料理は作ろうとも思えない。
しかも、スーパーやコンビニには1人用の惣菜や弁当が売られている。
これまで、下ごしらえに手間がかかる、たこ焼き、お好み焼きといったものがレンジで温めるだけで食べられるようになったことで米がなくても食べられるものが格段に増えている。
何より焼かなくてよいので、油汚れなどの心配もなくなる。
何だかんだと言っても米を食べなくなったのは、コンビニやスーパーで色んなものが出来上がった状態で売られているので、自炊をしなくても良いというのが1番の理由ではないだろうか?
そうすると家で米を炊いて食べる機会も減る。
休みの日に炊いておいて、冷凍ご飯にするという方法もあるが、だったら保存用のご飯の方が手間もかからず、安く上がるかもしれない。
冷凍ご飯は、炊いて、冷凍保存して、終わったら炊飯器を洗ったりする手間が生じる。
もう一つ、ご飯が欲しくなる「おかず」というのはカロリーの高いものが多い。
唐揚げ、エビフライ、とんかつ・・・
米を使った料理の、炒飯、オムライス、カレーライスもカロリーが高い。
そして、美味しいからつい、食べ過ぎてしまう。
太ることは見た目だけではなく、健康にも悪いので太ることは「悪」のように感じられる。
そんなことから、米を控えている人も少なくないと思う。
つまり米は手間がかかり、ご飯が食べたくなるような料理や、おかずを食べると高カロリーになり太ってしまう。
そして、決定的なのが、コンビニやスーパーで色んな料理が出来上がった状態で安く売られていること。
この3つの課題をクリアしないと米の需要は増えないと思う。
今後の米
今では、米を炊く場合に1番、面倒だった、米をとぐ作業が不要になるように無洗米も売られたり、1人分の米が短時間で炊ける炊飯器も販売されているが、保存用ご飯のように3分で作れるか?というと無理だと思う。
そうすると、保存ご飯を炊きたての味に近づけるようにして米の需要を増やすしかないのではないだろうか?
米を自分で炊くことが減っていくのは避けられないような気がする。
そんな中で、米の需要を増やそうと思えば、加工食品として米を利用していくというのは必要なことだと思う。
今後、小麦が入手しにくくなることが予想されるので「米粉」で作ったパンも増えている。
しかし、米はやはり、ご飯として食べたい。
具を入れない「おにぎり」というのは、ご飯代わりに食べられるので、需要があるような気がする。
コンビニで、塩むすびは売られているが、塩さえ入れない、ご飯をただ、握っただけのおにぎりがあってもよいのではないだろうか?
米は、日本人の食に米は欠かせないものなので、なくなることはないと思うが、米の需要を増やすには、今、以上に手軽に食べられるように変えてていくしかないと思う。