使い回しの回答にうんざり
以下は就職試験(転職)の面接で、志望動機を聞かれた時に、御社の経営理念に共感した・・・といった、どこかで聞いたことがあるような回答にうんざりしているという記事
面接官は、ここで「他社ではなく当社でなくてはならない、オンリーワンの理由を聞きたい」と思っています。社名だけ変えれば、どこの企業でも通用する志望理由では響かないと心得ておいてください。
しかし実際には、経験豊かなはずのミドルの大半が、企業のホームページから拾った経営理念や社長のメッセージ等を引用して回答を組み立てています。
「御社の経営理念である『社会の発展に貢献』に共感し……」、「御社社長の『お客様に新たな価値を届け続けたい』というメッセージに強く惹かれ……」といった感じです。これではその他大勢と同じで、取ってつけた印象を否めません。
使い回しの質問にうんざり
上記の記事で、以下のようなことが書かれていたが、自分は逆にそういう面接官にこそ、うんざりしてしまう。
- 面接官は、ここで「他社ではなく当社でなくてはならない、オンリーワンの理由を聞きたい」と思っています。社名だけ変えれば、どこの企業でも通用する志望理由では響かないと心得ておいてください。
面接試験を受けている人で、「当社」じゃないとダメだなんて考えているとか思っている人時点で間違っていると思う。
志望動機が、経営理念に共感したなんて、答える方にも問題はあるが、志望動機は?と質問する方にこそ問題がある。
自分なら、志望動機を聞かれると以下のように答えるかもしれない。
志望動機ですか・・・
当然、御社以外にも応募はしていますので、御社しか考えていないわけではありません。
自分が希望している条件に合致したからってことでしょうか?
具体的に言えば、募集している職種の仕事をしたかった、福利厚生が充実している、残業が少ない、休みが多い、給料が高いといった当たり前の内容です。
しかし、志望動機を聞かれて、こんな風に本音で回答できる人なんていませんよね?
つまり、この質問で本音の回答なんて返ってくるはずがないんですよ。
もっとハッキリ言えば、あなたは、何人もの人に志望動機を聞いて、使い回しの回答ばかり返ってきて、うんざりしているかもしれませんが、こっちも、使い回しの質問ばかりで、うんざりしてます。
仮に、志望動機を問うことによって、どのような「作られた回答」をしてくるのか?を期待しているというなら、それは面接ではなく、試験問題として問うべきです。
質問と問題の違いも理解できていないような人が面接官だという時点で、この会社に未来はないですよ?
面接の意味を考えずに、使い回しの質問をしてくるような面接官は、考えることをしないタイプでしょうから、論理的に考えて判断することはできないはずです。
そんな人が採用する基準って結局は自分の好き嫌いなんですよ。
好き嫌いで人を判断する会社に未来はありませんよね?そんな会社で、働いても何のキャリアにもならないですよね?
本日は、どうもありがとうございました。
と、面接官に対してこんな風に答えると、どういう反応をするだろうか?
まぁ間違いなく、会社で波風を立てる奴だと思われて「お祈りメール」か「お祈り電話」が届くだけだと思う(笑)
面接試験は何のために行うか?
面接試験は、試験問題では引き出せない、その人の本質を引き出すためのものなので、その点を考えて質問を考えるべき。
- 志望動機は?
- 当社のことをどれくらい知っていますか?
- 当社の経営理念をどう思いますか?
これらの質問は、典型的な試験問題だと思う。
本気で人を求めている会社なら、使い回しの質問なんて面接でしない。
本音の部分をぶつけてくるはず。
使い回しの質問ばかりするから、使い回しの答えがあるわけで、心がこもったオ本気の質問をぶつければ、使い回しの言葉が返ってくるはずがない。
質問する側は、うんざりするとか嘆いていないで、なぜ、そうなるのか?を深く考えて、うんざりしないような回答しか返せないような本気の質問を用意しておくべきだと思う。