新年あけましておめでとうございます。
2023年が始まりましたね。
今年の干支は「卯」です。
兎ということで、今年は飛躍の年にしたいものです。
干支は幹と枝
干支といえば、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 ですよね。
しかし、干支というのは干=幹と支=枝であって、言い換えると幹枝ってこと。
普段、自分達が言っている十二支というのは、「支」というくらいなので、枝の部分ってことになるんですかね?
じゃあ、幹は?
陰陽五行になります。
自然界の全てのものは、「陰」から「陽」、「陽」から「陰」へと絶えず変化しています。
1日は日が昇りが、日が沈むの繰り返し、月は新月から満月、満月から新月へと変わり、1年は夏に太陽の力が強くなり冬になれば弱くなっていきます。
このように自然界は陰と陽の繰り返しにより成り立っています。
そして全ての自然は木・火・土・金・水の五種類の元素で構成されてます。
木は春の象徴、火は夏、金は秋、水は冬・・・あれ?土は?
忘れたわけではありません。
土は季節の変わり目になります。
土用の丑の日には鰻?
二十四節気中の立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間を土用と呼びます。
「土用」という言葉は、夏になれば、よく聞きますよね。
「土用丑の日には鰻」ということを聞いたり目にしたりします。
ここで一つ、不思議に思うことがありませんか?土用の丑(うし)の日なのに、なぜ牛肉じゃないのでしょうか?
土用の丑の日は「う」が付くものを食べると夏バテしないと言われている。
そうすると「牛」は当然、含まれる。
しかし、仏教の教えが浸透している日本で肉食は広まらなかった。
色々と調べてみても、なぜ、丑の日なのか?という問いに対しての答えが見つからなかった。
自分なりに考えてみると、夏=五行の火に対抗する水の中にいるもので、鰻は栄養がしっかり得られる鰻が選ばれたのでは?というところまでは思いついても、なぜ丑の日なのか?について合理的な答えを見つけることができなかった。
「う」のつくもの食べる日なら、「卯」の日も同じ「う」になります。
結局、土用の丑の日に栄養のあるものを食べて夏バテに打ち勝つというのは、暦とは関係がなく。夏に売れない鰻を売れるようにする宣伝目的からのものではないでしょうか?
陰陽五行での十干
本題に戻すと、陰陽五行では、木火土金水にそれぞれ陰と陽があるので、木の陽、木の陰、火の陽、火の陰、土の陽、土の陰、金の陽、金の陰、水の陽、水の陰の10に分けられることになります。
これが、陽が兄、陰が弟に変わり、木の兄(きのえ)、木の弟(きのと)、火の兄(ひのえ)、火の弟(ひのと)、土の兄(つちのえ)、土の弟(つちのと)、金の兄(このえ)、金の弟(このと)、水の兄(みずのえ)、水の弟(みずのと)となった。
これが順序を表す以下の漢字の訓読みとして割り当てられたのが十干ということになったのかな?(※なぜ、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸という漢字になったのかの記述を見つけることができませんでした)
- 甲←木の兄(きのえ)
- 乙←木の弟(きのと)
- 丙←火の兄(ひのえ)
- 丁←火の弟(ひのと)
- 戊←土の兄(つちのえ)
- 己←土の弟(つちのと)
- 庚←金の兄(このえ)
- 辛←金の弟(このと)
- 壬←水の兄(みずのえ)
- 癸←水の弟(みずのと)
説明が長くなりましたが、干支というのは、幹と枝のことになるんですね。
つまり、干支=十干十二支ということです。
十干十二支は120通り?
十の干と十二の支、つまり、十の幹と十二の枝になりますので下図のようなイメージになるのでしょうか?
いや、違います。
上記だと10×12=120通りになります。
十干十二支では、以下のような組み合わせになります。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸・甲・乙・丙・丁・戊・己・・・
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・・・
このため、十干が6回、十二支が5回繰り返すことで共に60回となり一巡するので、61回目からは同じ組み合わせに戻ってしまいますね。
還暦
60歳が還暦と言われているのは、十干十二支を1巡するのに60年かかって61年目は最初(生まれた時)に戻ることになります。
赤いちゃんちゃんこを着てお祝いするのも十干十二支を一巡して「赤ちゃん」に戻ったということからです。
2023年の干支は「癸卯」です。
水の弟なので、10番目になります。
今年生まれた方と60歳または120歳を迎える方が同じ干支の癸卯ってことなんですね。
それでは、本年も、よろしくお願いいたします。