1億円をかけた動画が大失敗
Youtuberのヒカルさんが、1億円をかけて制作した、超過激企画「下剋上!!~人生最後の一攫千金~」の再生数が伸びていないとか。
YouTuberが1億円の制作費で動画を作るなんてすごい時代になったものだと思う。今だとテレビ局でも1億円の制作費で番組を作るなんてなかなかできないのではないだろうか?
そこまで費やしたということは、それだけ自信のあった企画だったのだろう。
企画の内容は、全国から集まった「お金は欲しいけど努力したくない=クズ」が競い合って優勝者には、賞金1千万円を渡すというもの。
うーん、どうだろう?
1千万円の賞金は破格だと思う。
しかし、お金は欲しいけど努力したくない人が1千万円を獲得するのを見たいと思うだろうか?
自分は、正直、良かったねという気持ちにはなれない。
何より、お金持ちが豆まきのようにお金をばら撒いて、そのお金に一般の人が群がって奪いあっている光景を笑って楽しんでいるような悪趣味な企画にしか思えないので動画を見たいという気になれなかった。
普通なら没企画
多分、テレビ番組の企画会議ならコンプライアンスのことを抜きにしても視聴率が取れないと判断されてボツになるような企画だと思う。
まぁ、テレビ局なら企画会議に上がることさえないだろう。
それでも、ヒカルさんはチャンネル登録者数が485万人で知名度もあるトップYouTuberなので、全登録者が見てくれるだけで相当な数になるはず。
裏目に出た釣り動画
しかし、せっかくの登録してくれた人たちを敵に回すような動画を自分のチャンネルに注目を集めるため一攫千金動画の前にあげてしまった。
内容は少し前にヒカルさんのグループに所属する問題児的存在のメンバーを脱退させるというもの。
何度も問題を起こしているメンバーなので、反省していないということから視聴者からは辞めさせて欲しいという要望が多かった。
しかし、ヒカルさんは脱退させるつもりはなかった。
この図式を利用して、視聴者の望み通り「脱退してもらうことにしました」といったタイトルの動画を作成して公開した。
視聴者は、ヒカルさんがやっとわかってくれたんだと期待して動画を見た。
ヒカルさんはタイトル通り、脱退してもらうことにしたと説明した。
脱退を願っていた視聴者は、この場面で大喜びだったことだろう。
ヒカルさんは隣にいる問題児に対して「今後は、どうしていくつもりなの?」と確認した。
すると「家もないんで、もうなんのあても全部ないっすね」とあっさりした顔で回答。
その後、以下のようなやり取りが続いた。
- ヒカル:「じゃあ、俺んとこ(ヒカルさんの会社)くる?」
- 本人:「いいっすか?」
- ヒカル:全然、いいで。
- 本人:じゃあ、入らせていただきます。
と脱退してすぐに再加入となった。
続けて、ヒカルさんは以下のように語った。
- みなさんの望み通り脱退させたんで、もうこれで文句ないでしょ?脱退させたあと加入させるなとは言われていないんでね。きっちり、みなさんの言うとおり一度脱退させときました。数十秒間は脱退しているんで彼。そのあと、僕の決定によってまた加入したという感じですね。
問題を起こした者を辞めさせて欲しいと願っていた視聴者を敵に回すような動画だった。
ヒカルさんが相当、視聴者に対して不満を感じていたことが感じとれる。
当然のように。この動画は「釣り動画」だと炎上し、知らない間に非公開にされていた。
ヒカルさんは炎上効果で、普段、自分の動画を見てないような人達が炎上動画を見に来て、そんな人達が好きそうな一攫千金動画も一緒に見てくれて再生数も伸びるはずだと考えていたことだろう。
しかし、今回に限っては逆効果だった。
再生数が伸びないどころかチャンネル登録者数が一気に5千人も減った。
これは、2022年12月8日に公開したヒカルさんの動画で自身が語っていた数になる。
全てが裏目
客観的に見ても視聴者を挑発するような内容と態度だったので、今回に限っては全てが失敗だったと言わざる得ない。
策士、策に溺れるという諺を、目の当たりにした。
いくらお金をかけて、話題になるような企画であっても肝心の出演者に魅力がなければ興味を示してくれないはず。
ましてや、今のヒカルさんの視聴者層は女性が多いということなので、タイトルだけで怖い、見たくないと思った人が多かったのだろう。
これが、過激な動画ばかりを制作していた頃なら男性が多かったので、もしかすると想定した通りになったかもしれない。
それでも、普段、何もしないで1千万円だけ欲しいという人達に共感する人は多くはないだろう。
第二弾が制作されることに期待
ヒカルさんは今回の経験を活かして、この企画は続けると動画で語っていたが、最近のヒカルさんは言うことがコロコロ変わるので、途中で投げ出しそうな気がする。
これで、また1億円をかけて第二弾を制作するというのであれば、どのように今回の経験を活かすのか期待したい。