久しぶりの居酒屋
先日、東京に出張に行った時に、居酒屋に行ってみようということになった。
店内は、平日の午後7時前だったが、広くはない店内が多くの人で賑っていた。
今は、ソーシャルディスタンスといったことは、東京では関係ないのだろうか?
このような光景を見ると、東京は単に人が多いから今でもコロナ感染者が多いというのではなく、完全にコロナ禍前に戻ってしまっているので、感染者は減らないのだろう。
正直、店を出たくなったが、会社員は「付き合い」も大切なので・・・
席に案内されて座り、メニューの価格を見て驚いた。
- 餃子 290円
- ポテトフライ(大盛) 380円
- 枝豆 180円
- ネギタン 180円
- 馬刺し 680円
- 明太子(炙り) 280円
あと、500円で角ハイボールが30分飲み放題というのもあった。
普段、居酒屋に行くことがなかったので、この価格が東京では当たり前なのかもしれないが、少なくとも、金沢では、こんな価格はないということで全員、驚いていた。
実際に注文してみると、見た目・味共に、価格相応という感じだったが、値上げラッシュの中、よくこの価格設定で提供できるものだと思う。
憧れの「一杯やっていく?」
金沢の会社員の多くは、車通勤なので、仕事終わりに居酒屋に寄って軽く飲んで、帰るなんてことはできないので、酒好きの人だと、東京のこのような居酒屋があるというのは羨ましいと思っている人が少なくない。
テレビドラマなんかで、仕事終わりに「一杯やっていく?」とかいうことが金沢では行えないので、このようなシーンに憧れるのだろう。
自分は、しっかりと食べたいだけなので、「一杯やっていく?」という事にはあまり興味はないが、出張に行って帰る時には、「一杯食べていく?」という気持ちになるので、飲むと食べるの違いはあれど、気持ちはよくわかる(笑)
立ち飲みのことを何と呼ぶ?
そんなことを話していると、「立ち飲み」で酒を飲むことを何と呼ぶか知っている?という話題に変わった。
そのまんまで「立ち飲み」なのでは?と思ったが、それでは問題にならない・・・
答えは「角打ち」だと言うと一人が、「それ間違っているよ」と指摘した。
角打ちは「飲食店」で立って酒を飲むことではなく、「酒屋」の一角で酒屋で買った酒を飲むことだという事だ。
酒屋なので飲食するための椅子などは用意されていないので立って飲むことになる。
では、酒屋で買った酒を飲むのをなぜ、角打ちと呼ぶのだろうか?
気になったので帰ってから調べてみた。
角打ちとは?
角打ちは、酒屋の店主の好意ではじまったものが、北九州で広まっていった。
それが北九州以外でも行われるようになっていった。
このため、「角打ち」は北九州市の方言になる。
そして、名前の由来は二つあるようだ。
- 江戸時代から続く文化で当時、日本酒は客が持ってきた升に入れて量り売りしていた。ところが、ある客が家に帰るまで我慢できなくて店内で升の「角」に口をつけて飲んでしまったことから「角打ち」と呼ばれるようになった。
- 酒屋の店内の「一角」にある立ち飲みスペースで呑むことから、角打ちと言われるようになった。
北九州市には、角打ちスペースがある酒屋が200軒以上もあるという。
【出典】立ち飲みとは別モノ!心温まる人情の空間「角打ち」の魅力をお伝えします♪ - macaroni
「角打ち」という言葉は方言ということもあり、場所が変わると言葉も変わっている。
山陰地方では「たちきゅう」、関西では「立ち呑み」、東北に行くと「もっちり」
今では、飲み屋でも角打ちと言われることが増えてきているらしい。
角打ちバル
酒屋がバルなどを併設して取り扱っている酒をバルで提供する、「角打ちバル」という店の人気が出てきたとか。
酒屋さんなら色んな酒が売るほどあるので、色んな酒が少しずつ飲めるので酒好きにはたまらないかもしれない。
角打ちは長居をしない、たくさん飲まないといったルールもあるようなので、本当の意味で、「ちょっと一杯やっていく?」という感じになるので、このような店が増えていくと仕事帰りが楽しみになるのではないかと思う。
個人的には、「ちょっと一杯食べていく?」的な店が増えていくことも期待している(笑)