デジタル献花
SNSでテレビ局の番組から、安倍元総理のデジタル献花についての電話取材を受けたのに、番組の尺の都合により放送されなかったという書き込みを偶々、見つけた。
何だろう?と気になったので読んでみると、20代、30代を中心とした安倍元総理の国葬に賛成する人達が、安倍元総理へ弔意を示したいという人に対して何かできることがないか?ということで、立ち上げたのが「デジタル献花」
デジタル献花では、誰でも無料でメッセージを添えて献花できるようになっていて、後日、まとめて昭恵夫人に渡してくれるというもの。
デジタル献花は、昭恵夫人にまとめて渡す都合からだと思うが、2022年9月30日までとなっていた。
自分は10月になって知った。
実際に見てみると、デジタル献花した方が約52万人もいた。
国葬に対する思惑
ほとんど、テレビを見ていなくても、国葬に反対する人が56%もいるといった国葬を反対する声が多いという報道は知っている。
テレビで報道されずに、自分も知らなかったデジタル献花で約52万人となると、テレビが報道していた56%が反対しているというのは、本当なのだろうか?と考えてしまう。
といっても、自分は、マスコミと政治家が騒いでいる国葬については興味がなかった。
理由は長くなるが以下の通り。
自民党の思惑
自民党(岸田総理)とすれば、世界的に報道された安倍元総理が銃撃により命を絶たれ事件で、自民党に批判的な人の気持ちが同情に変わり更に国葬を行えば、同情的な気持ちから各国の首脳クラスの要人が来日してくれるはず。
アポを取って、こちらから出向かなくても多数の国との交友が自国に居ながらにしてできる。
まさに一石二鳥だ。
しかし、予想外だったのは、犯人が恨んでいた宗教団体が元統一教会だったこと。
元統一教会の行なってきたことが元信者といった人達により明らかにされ、更に色んな政治家が選挙票目当てに色んな形で関与していたことまで明らかにされたことで、安倍元総理に対しても同情的なスタンスから批判的なスタンスに変わる人達が増えていった。
というのが、テレビ局が中心となって報道していた内容だと思っている。
テレビ局の思惑
テレビ局にも思惑はある。
特に安倍元総理には安倍元総理がらみの報道をする都度、色んな形で圧力をかけられて、報道を制限されていたはずなので、少なくとも好感は持っていないはず。
そんな気持ちから元統一教会のことをクローズアップしてみると、テレビ局には都合の良い内容が出てきた。
しかし、亡くなった人を名指しで批判することはできないので、間接的に他の自民党議員が関与していたことを持ち出して自然と安倍元総理も関与していたのではないか?と国民が考えるように仕向けていった。
更に国葬は憲法違反だとか、法的には国葬にするしないの基準がないといったことを有識者達に言わせて、国葬にも問題があるように報道していった。
安倍元総理のことを考えての賛否ではない
結局、国葬は自民党とテレビ局の思惑のために利用されただけで、国葬自体には自民党もテレビ局も何の感情もないはず。
どちらも、純粋に安倍元総理のことを考えての賛否ではない。
そんなことに、賛成とか反対という意見を述べても意味はない。
純粋な気持ち
それでも、安倍元総理に対して感謝の気持ちを伝えたい、弔意を示したいと真剣に思っている人達もいた。
そして、純粋な気持ちからデジタル献花プロジェクトが立ち上がり、デジタル献花が実現し、純粋な気持ちから献花した人がいた。
だから、デジタル献花だけは支持したい。
しかし、ここでも自民党、テレビ局の思惑が邪魔をした。
デジタル献花が一部の有志の力で実現できたのだから、国葬も、あれだけのお金をかけなくてもできたのではないか?と自民党は批判されるかもしれない、テレビ局は国民の半数以上が国葬に反対していると報道していたのに、テレビで報道しなくても何十万人もの人が献花を行なっているので、テレビで報道すれば更に増えて、テレビ局が報道していたのは嘘だったのではないか?と勘ぐられるかもしれない。
そんなつまらない理由で、両者はデジタル献花を取り上げなかったのだと思っている。