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自由を奪う、夏休みの自由研究

夏休みの宿題

夏休みと言えば、宿題。

以前にも書いたが、夏休みの宿題は8月31日にやるのが常だった(笑)

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夏休みの宿題の中でも、一番、手強かったのが、「自由研究」

そもそも、研究なんて一日で行なうものではなく、地道な積み重ねにより行うものだと思う。

今は、夏休みの自由研究は自由すぎても怒られるし、自由じゃなくても怒られるらしい。

自由って言われても、何をやればいいかわからへん――。

2年前の夏、京都市に住む教育学者の西郷南海子さん(34)は、次男の琳(りん)さん(8)が自由研究を前に悩んでいる姿を見た。

 当時は小学校1年生。初めての自由研究だ。「好きなチョコミントアイスで実験でもやってみたら?」と提案し、チョコミントアイスの食べ比べをすることにした。

【出典】チョコミントアイス、家族で食べ比べたのに 自由研究の自由って何だ:朝日新聞デジタル

自由研究とは?

しかし、小学一年生なのに、学校で浮く、恥ずかしいという気持ちから、この研究結果を提出することは、やめて「戦時中の食べ物」というテーマでやり直したらしい。

自分が気になったのは、もう一つあって、「自由って言われても、何をやればいいかわからへん――。」という部分。

自由にテーマを決めていいと言われているのに「何をやればいいかわからない」という点。

普通に考えれば、自由に決められた方が好きな研究ができる。

母親から好きな」チョコミントアイス」で実験してみれば?と提案されたら直ぐにテーマが決まったのだから「自由」な方が研究をしていても楽しいはず。

なのに「何をやればいいかわからない」というのは、普段から自由に決めたり、判断することを制限されてしまっているから、自由に決めていいよと言われても、普段から言われている色んな制限が邪魔をするので、あれもダメ、こんなことをしたら叱られる、そんな考えばかりが頭に浮かんでくるから、何をやればいいかわからなくなる。

これは、自分自身のことであり、琳君がそうなのか?と言われると違うかもしれない。

ただ、チョコミントアイスの研究を完成させたのに、テーマを変えてやり直しているのだから、何らかの制限はかかっていたのだと思う。

無礼講

大人の世界だと、無礼講が似たようなことだと思う。

上司などから今日は無礼講だと言われたらどうするだろうか?

真に受けてタメ口で話したり、無礼なことをすれば、後日、高い確率で嫌な思いをすることになる。

だからと言って、ヨソヨソしくしていると、無礼講だと言ってくれた上司の言葉を無視したことになる。

どっちにしても、面倒なことだ(笑)

そうすると、琳君の気持ちがわかるのではないだろうか?

無礼講というのは、この場では、役職・年齢を気にせず気楽にいいよと言っているだけで「無礼」に振舞って良いと言ってるわけではない。

無礼講の意味を理解していないとおかしなことになる。

目的を共有する

自由研究も同じで、自由研究とは何か?何を目的としているのか?この点を周知しておく必要があると思う。

自由研究なのだから、そんなことをしたら「自由」でなくなるという人もいるかもしれないが、現状は、目的が共有されていないから、見えないロープで自由を縛っているのではないだろうか?

自由研究の原点は「こどもたちの関心と体験に重きをおいた学習活動の時間」ということになる。

この点を教師、児童が共有して互いに理解していれば、「自由」という言葉に縛られずに判断できるのではないだろうか?

先生も、自由過ぎるなんてことを児童に言わなくても済む。

自由研究を何のために行うのか?

この点を教師と児童・生徒と共有できていない限り、自由研究の目的からかけ離れたものになるのは間違いない。