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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ヨシタケシンスケって?

同じ作者の著書が何冊もランキング入り?

Amazonブックランキングを見ていると、同じ作者の著書が何度も登場。

  • 1位:その本は
  • 22位:りんごかもしれない
  • 35位:かみはこんなに くちゃくちゃだけど
  • 40位:このあと どうしちゃおう
  • 83位:ころべばいいのに
  • 88位:あつかったら ぬげばいい
  • 96位:つまんない つまんない
  • 97位:思わず考えちゃう

数えていくと、100位のうち、8冊もランキング入りしている。

しかも、1位まで獲得。

どうやら、2022年8月20日日本テレビの「世界一受けたい授業 ベストセラー作家3人が大集合SP」で出演された効果のようだ。

ヨシタケシンスケ

作者の名前は「ヨシタケシンスケ

職業はイラストレーター 兼 造形作家 兼 絵本作家。

2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版。

これまで以下の7冊が、MOE絵本屋さん大賞で第1位を獲得している。

  • 第6回(2013年):りんごかもしれない
  • 第8回(2015年):りゆうがあります
  • 第9回(2016年):もう ぬげない
  • 第10回(2017年):なつみはなんにでもなれる
  • 第11回(2018年):おしっこちょっぴりもれたろう
  • 第13回(2020年):あつかったら ぬげばいい
  • 第14回(2021年):あんなに あんなに

MOEは、昔、絵本好きの知人がよく読んでいたので何度か見せてもらっていた。

そして、MOEというのは絵本好きのバイブルのような雑誌だということは知っている。

そのMOEが主催する、絵本屋さん大賞で、2013年から毎年のように1位を獲得しているのだから、何とも凄い作家が現れたものだ。

どんな絵本なのか見たくなったので、以下の動画(作者公式の読み聞かせ)を見てみた。


www.youtube.com

なるほど、ゆるいタッチのイラストで、ゆったりした気分になれそうだ。

絵本の内容は、子供目線での日常を描いたストーリーなので、子供は勿論、大人も子供の頃の自分に戻った気分で読める。

しかし、それだけで、これだけの結果を残せるものだろうか?

どんな人?

どんな人なのかが知りたくなって「世界一受けたい授業 ベストセラー作家3人が大集合SP」を見てみた。

すると、いくつかルールが紹介されていた。

  • 作品に自分の嫌な要素は入れない。

子供の頃に自分の夢がないことに対してコンプレックスを感じていた。しかし大人になってみれば、別にそうでもないよ。みんなそんなに考えてないよってことがわかってきた。子供の頃の自分をがっかりさせないために、自分が嫌いな要素は絵本に入れたくないのは、子供の頃の自分を読者として想定しているからだという。

  • 作品を作るとき(絵を描くとき)にインターネットで検索しない

自分だけでやってみるっていう風にしないと、誰かの影響を受けてそのままのものになってしまったりとか、誰かが作ったものから離れられることができなくなる。

  • いい絵本とは子供がキョトンとしてしまう内容

絵本を読み終わった時に、ちょっとわかんないだんよなという謎が残る本がいい本なのだと思う。

といったルールが紹介されていた。

正直、個人的には、どれも「なるほど」と言えるような内容ではなかったので、納得ができるものではなかった。

なぜ、こんなにもヨシタシンスケの絵本は人気なのだろうか?

自分で判断しようとしない

日本人は自分で「面白い」とか「面白くない」を判断しない。

周囲の人が「面白い」ものは「面白い」、そうでないものは、「面白くない」

 

なぜか?友人に面白いよって紹介する時に、自分の判断で選んだものは自信がない。

誰かに薦めて、もし面白くないと言われたら、それは自分が否定されたように思えてしまう。

しかし、テレビなどで紹介されたものだったら、間違いないだろうし、万が一、間違っていたといても、それは自分が本気で「面白い」と思ったものではないので、自分が否定されたことにはならない。

テレビが悪いんだという逃げ道にもなる。

会話についていくため

もう一つ、会話についていけなくならないように話題のモノはとりあえず、知っておきたいという気持ちもあると思う。

その結果、「面白い」と話題になっているものばかりを追いかけることになる。

ヨシタケシンスケ」ブランド

ヨシタケシンスケ」の「絵本」に対して「無難」という言葉がピッタリ合うように思う。

絵本は、プレゼントに使うこともあるのが、本気で自分がセレクトしたものではなく、「無難」なものを選びがちになる。

「無難」というのは「ブランド」。

この作家(ブランド)の絵本なら評価も高いので安心。

みんなが面白いと言っているのだから自分だけではない。

もしも、面白くないと言われても、それは、みんなが面白いといってるものを面白いと感じられない人の感性に問題があるんだと逃げられる。

自分で面白いかどうかを判断していないという人は意外と多いのではないだろうか?

そんな人たちが「面白い」と言っても説得力はない。

ヨシタケシンスケ」の絵本が面白いと言っている人達の半数以上は、自分で「面白い」と感じたのではなく、誰かが言ってたから・・・という理由によるものではないだろうか?

そう考えると「無難」な絵本としてはピッタリだ。

絵本雑誌としても佐野洋子の「100万回生きたねこ」に次ぐ人気絵本が喉から手が出るほど欲しいだろうから「ヨシタケシンスケ」ブランドが確立できると助かるはず。

日本で話題になっているものの中には、口コミにより作られたもの以外にも戦略的に作られたものもあるので、人気があるとか、話題になっているからという理由だけで判断できない。

人気のあるものから選ぶのがダメなのではなく、他人の評価ではなく自分の評価で判断しないことがダメなので、自分で評価する癖をつけて欲しいと思う。