光合成をしない植物
植物が生きて行くうえで、光合成の仕組みは無くてはならないものだと思っていた。
光合成というのは、太陽光と二酸化炭素から栄養を作る植物が生きていくための必要不可欠な仕組みになる。
ところが、進化の過程で光合成をやめてしまった植物が、この20年で新たに400種近くも見つかっているらしい。
なぜ光合成を止めてしまったのか?
これは、どういうことなのだろうか?
光合成を止めた植物は、根から菌糸を取り込み分解して養分を得ている。
簡単に言えば、キノコやカビから養分を奪って生きている。
このような植物は菌従属栄養植物と呼ばれている。
光合成が不要になったので葉がない、水を得るための根も不要になった。
人間も今は、食事を一から自分で作らずに、人が作ったものを配達してもらったり、冷凍食品を温めるだけという場合が増えているので、菌類から栄養を奪い光合成をやめてしまった菌従属栄養植物と重なってしまった。
植物は人間と異なり、光合成で栄養を作るより出来上がった栄養を摂取した方が楽だよってことは考えないはず。
そうすると、生きのこるために光合成を捨てることになったのだろう。
例えば、背の低い植物は競争相手が多い、春から夏にかけて他の植物の陰になり、太陽光を十分に得ることができず、菌類から栄養を奪って生き残ることができたといった理由なのだと思う。
しかし、ここ20年で見つかっているということなので、長い植物の歴史からすれば、つい最近のことになる。
一説によれば、キノコやカビの菌糸が地下に広がったことで、光合成をやめてしまった植物が出てきたということだが、ではなぜ、キノコやカビの菌糸が地下に広がったのだろうか?
キノコもカビもカラッとした場所ではなく、ジメッとした場所に生育するものだと思うので、異常とも言える、温暖化により地上にはキノコやカビにとって適温となる場所が無くなってしまい地下に逃げてしまったのだろうか?
環境が変わり、今までと同じでは生きていけなくなったのは間違いないと思う。
そして環境を変えてしまったのは人間であることも間違いないと思う。
新型コロナに込められたメッセージ
新型コロナウイルスが世界中に拡がったのはキノコや植物の仕返しといった生易しいものではなく、環境を変えてしまったものの活動を停止させようとする自然界の力が働いたのかもしれない。
人類は人中心で物事を考えて人類以外は二の次。
人類が植物のために犠牲になるなんてことはない。
日本を含めて世界の国々で差別だとかジェンダーだとか騒いでいるが、所詮は人類だけの話。
地球上の人類以外の生物や植物は含まれていない。
人と植物、どちらも瀕死の状態だったら、どちらを先に助けようとするだろうか?自分を含めてほぼ、全員が人を助けようとするだろう。
命に差はないとか言っても、人類だけの話であって他の生物や植物は含まれない。
命は尊くて差がないというなら、人以外の命だって同じではないのか?
持続可能な開発目標?
それも、人類中心でしか考えていないものだ。
自分達のことしか考えていない人類の活動を止めることで、どんなことか起きるのかを新型コロナウイルス教えてくれたはずなのに、人類は行動制限のある生活に、たった2年で耐えられなくなり元の生活に戻そうと必死になっている。
そんな人類に地球のことを語る資格なんてない。
自分達の生活が変わることは我慢できない
植物は人類のために一方的に環境を悪い方に変えられ、生き残るために「光合成」という植物が生きていく上で必要な仕組みさえ放棄せざる得なくなった。
人類は生きていくために必要ではない、外食、旅行といったものに行動制限がかけられただけでストレスが溜まったとか言ってる。
生活が変わることが、苦しいことを人類は新型コロナで知ったはず。
しかし、何も学習せずに、既に終わったことのように以前の生活に戻ろうとしている。
人類というのは、経験から学習しない生き物なのだろうか?