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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

野良猫と野良犬

野良猫

夜、家に帰ると隣の家の車の下に何か動くものが見えた。

ほとんど黒で一部が白い「野良猫」だった。

車から降りると、猫は喉が潰れているのか、隣の家の車の下から、かすれた感じの声で鳴いていた。

野良犬

「野良猫」は今でも時々見かけるが、「野良犬」は見かけなくなった。

野良犬の場合は「狂犬病」というウイルス感染症が発生する可能性があるので、「狂犬病予防法」という法律を制定して、野外で予防注射を受けず、若しくは注射済票を着けていない犬があると認めたときは、捕獲することができるようにしている。

狂犬病」は今でも発症すると治療法が確立されていない。

そんなことから、野良犬については積極的に捕獲してきた。

しかし、「野良猫」にはそのような法律はない。

犬の場合は、狂犬病予防法により、首輪等に鑑札及び狂犬病予防注射済票を着用させる必要がある。

もしも、着用されていない場合は、行政(保健所)が捕獲・保護(抑留)することになる。

なぜ、野良猫はいなくならないのか?

しかし、猫には、そのような義務がない。

なぜか?

猫は犬と異なり人を噛むことはほぼないが、引っ搔くことはある。

猫からは感染がないのか?といえば猫からも感染する。

しかし、狂犬病の感染源の9割が犬ということで犬だけが法律まで制定されてワクチンを接種したりする決まりが作られている。

もう一つ猫は「飼い猫」か「野良猫」かの判断が難しい。

また飼い猫であっても自由に外を歩き回っている場合もあるので、外にいるから野良猫という判断ができない。

このため、行政等がもしも保護しようとする場合、間違いなく「野良猫」だということを猫を見つけた地域の住民全員に確認した上で行う必要がある。

しかし法規制されていないので、猫は小動物として保護されている。

このため、行政では猫は小動物で捕獲することができないことを理由に放置されてしまう。

TNR

また、猫は繁殖力が高いので、放置していけば野良猫が増えていくのは避けられない。

そんなことから、有志の人が不妊去勢手術を行って来た。

現在は、飼い主のいない猫を減らせるようにということで、TNRと言われる取り組みが行われている。

TNRというのは以下の内容になる。

  • Trap(つかまえて)
  • Neuter(不妊手術をして)
  • Return(元の場所に戻す)

不妊手術をしたことがわかるように、耳先をVカットする。

TNRが施された猫は、カットした耳が、桜の花びらのように見えることから「さくら猫」と呼ばれている。

高速道路のSAは、意外にも野良猫が多く集まってくる。

SAの従業員が自主的に去勢手術を行なったりしているという話を聞いたことがある。

なぜ、野良猫のことを行政が行わないで個人が私的に行わないといけないのだろうか?とその時は強い疑問を感じた。

しかし、現在は、全国の獣医さんや行政、ボランティアの方が一緒になって、さくらねこ無料不妊手術を行っているようだ。

現在は、行政だけに任せるという考えこそが、身勝手な考え方だったと思うようになっている。

TNRは人間の身勝手

TNRは、個人的には人間目線の都合の良い理屈の取組のように見えてしまう。

また去勢した目印をつけると耳をカットするのもどうなのだろうか?

目印がないと何度も去勢手術を行うことになるので猫にとっては大きな負担だというのはわかるが・・・

野良猫が減るようにということだが、餌を与えると栄養状態が良くなり長生きするようになり、繁殖回数が増えるので、不幸な猫が増えるからと去勢手術で新しい命の芽を摘んでいるのだから、命を絶っているという意味では同じだと思う。

そう考えると、TNRというのは、人間の身勝手な考えの最たるものではないだろうか?

なぜ、猫が繁殖してはいけないのだろうか?

猫が本当に可哀そうだというなら、人間が責任を持って育ててあげればよいのではないか?

野良猫をなぜ減らさないといけないのか?

野良猫を減らさないといけない理由として以下のような内容がある。

  • 野良猫は心無い人間の虐待のターゲットにされる
  • 野良猫の平均寿命は飼い猫に比較して3分の1程度まで短い
  • 殺処分が多い

ここで、猫はなぜ殺処分が多いのだろうか?

猫は小動物として保護されているので、保健所が捕獲したりすることはできないはずなのに、殺処分が多いというのはおかしい。

殺処分されているのは飼い猫で、飼い主の都合によるものばかりだ。

引っ越し、病気、入院、高齢施設への入所、経済的理由、多頭飼育、死亡と言った内容になる。

このうち、最も多いのが経済的理由になる。

人間の身勝手で殺処分となったり、野良猫にされたりでは猫にすれば溜まったものではない。

マイクロチップ

猫が飼い猫かどうかがわかるように、2022年6月1日からマイクロチップ登録制度が実施されている。

これにより、飼い主が自分の都合で飼えなくなって捨てた場合でも、飼い主がわかるので、捨て猫防止にもなる。

ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務化され、飼い主になる際には、御自身の情報に変更する必要がある。

どれも、意見すると良い取り組みのように見えるが、よく考えると、人間の身勝手で猫は去勢手術をされたり、マイクロチップを埋め込まれたり、最悪の場合は殺処分ということになってしまう。

人間はどこまで身勝手なことをすれば気が済むのだろうか?