CD-Rをまだ使用している人
まだ、CD-Rを会社で使用している人がいるのかと思ったので、理由を聞くと、そんなに容量がいらないからだという。
価格的に、DVD-R > CD-Rというイメージを持っているのだろう。
しかし、現在は、DVD-Rの方が生産数は多いはずなので、CD-Rの方が生産数が減って高くなっているのではないだろうか?
このため、今はCR-RよりDVD-Rの方が安価なのではないか?と考えて、Amazonで調べてみた。
すると、50枚で1000円程度で意外と安かった。
「Amazonおすすめ」1,079円
これに対して、DVD-Rはというと・・・
「Amazonおすすめ」1,140円
同じメーカー、Amazonおすすめのもので比較してみたが、どちらも、50枚入りなので、1枚20円程度。
61円の差でCD-Rの方が安かった。
DVD-Rでも、メーカーを変えれば、50枚で1000円を切るものも販売されている。
正直、この程度の差なら記憶容量の大きい方が良いので、CD-Rを選択する余地はない。
しかし、CD-Rは、音楽用CDを作るのに使用している人がいるため、まだ生産しているのかもしれない。
太陽誘電
CD-Rといえば、「太陽誘電」の「That’s CD-R」が定番だった。
今も販売しているのだろうか?と検索すると・・・
あった。
パッケージは白が中心だったものが赤に変わっている。
何より変わったのは価格で、50枚で17,800円
DVDは?
50枚9,580円・・・
なぜ、こんなに高いのだろう?
2015年末に光学メディア事業から撤退していた。
理由は、想定を超える市場の縮小。
現在販売されているものは市場在庫品でもう生産できないことから高値で販売されているようだ。
太陽誘電のCD-Rは、2021年9月1日に重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されるほどのものなので希少価値の高いものといえる。
世界で初めてCD-Rを商品化し、高い信頼性が人気だった。
世界で初めてという点が重要科学技術資料に登録された理由だと思う。
しかし、そんなCD-Rから太陽誘電は撤退していた。
株式会社 磁気研究所
ところが、「株式会社 磁気研究所」という会社が太陽誘電が使用していた設備を引き継いでHIDISKというブランド名で、製造販売していた。
1979年に設立、資本金は1億円、従業員は88名という中小企業になる。
50枚で2,140円 Amazonおすすめの2倍程度の価格だ。
磁気という名前ではあるが、販売しているものはパソコン周辺機器類で、DVDやCDはその中の1つになる。
生産設備を引き継ぎたいと思う程、太陽誘電の工学メディア製造技術には魅力があるのだろう。
改めて太陽誘電の光学メディアの凄さを感じた。