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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

自分のことしか考えてない駅員と乗客

財布を落としたから電車を止める

7月4日午後8時頃、渋谷駅で線路に落としたので財布を拾って欲しいと駅員に依頼するも5分以上経っても拾ってくれないということで非常停止ボタンを押した。

そして、財布を自分で取ろうと線路内をのぞき込んだり、線路に降りようとした。

駅員が激怒!

駅員はそれを制止したあと、ホームからベンチの方へ誘導して、そこで駅員が激怒して強い口調で乗客を責めている内容を撮影してSNSにアップした。

駅員は、「おらっ!」「お前が落っことしたんだろ!」「お願いする態度か!」「山手線止めてんだぞ!」「なんだよその態度はてめぇ」といった言葉で責め立てていた。

それに対して、乗客は、「なぜ取ってくれないんですか?」を繰り返していた。

4万円の財布を落としたくらいで、非常停止ボタンを押して、山手線を止めるな!って気持ちになる駅員の気持ちはわかる。

暑い中一日、働いて疲れきった状態で駅に到着したら、電車が遅延していれば、乗客はそれだけ増えるので混雑した電車に乗り込まないといけないのは、かなり辛いと思う。

自分も渋谷駅から品川に向かうために、電車に乗ろうとホームに向かうと電車が止まったまま中は満員の状態だったことがあるので、被害を被った乗客の気持ちになってしまう。

どれくらいの遅延が発生したのか?

この騒動で、どれくらい遅延が生じたのか確認してみた。

JR東日本ホームページに掲載されている山手線の遅延状況では、7月4日は7時~10時の間で10分の遅延が発生し、その後、終電まで10分の遅延が続いていた。(以下を参照)

午後8時頃に非常停止ボタンを押して停止した時間帯も遅延は10分のまま。

  • 始発~7時 掲載なし
  • 7時~10時 最大10分の遅延
  • 10時~16時 最大10分の遅延
  • 16時~21時 最大10分の遅延
  • 21時~終電 最大10分の遅延

【出典】山手線(関東エリア)の運行情報・運休情報:JR東日本

山手線の遅延は、毎日のように最大10分以内で発生している。

7月3日の遅延状況を見ると、10時~16時の間で20分の遅延もあるので、10分~20分の遅延は日常、当たり前のように発生していることになる。

財布を落とした人が押した非常停止ボタンによる遅延を含めても最大10分で治まっていたことになるので、駅員が直ぐに解除したことで大きな遅延にはならなかったのだろう。

※2分程度の遅れだったとの情報あり

非常停止ボタンはどんな時に押すか?

非常停止ボタンは、電車を止めないと事故が起きる場合に使用するものなのになる。

  • 人が線路に落ちてホームに上がってこれない。
  • 電車を脱線させてしまうような荷物を落としてしまった。

今回の財布は、駅員が直ぐに拾わなかったのだとすれば、事故になるようなものではなかったからで、それよりも、電車の間隔が4分間と短くなってる時間帯に駅員が線路に降りて回収することの方が危険だと判断したのだとすれば、もっと電車の時間間隔があいてからとか、終電後に回収することになる。

非常停止ボタンを押す必要のない状況で押したしまったり今、駅員が線路に降りるの危険だと判断しているのに勝手に線路に降りようとした乗客は駅員から強く注意されても仕方ないことをしたことになる。

非常停止ボタンを濫用した場合の罪は?

しかし、電車が2分止まっただけならJRには金銭的な被害額は発生しないので駅員が動画で強い口調で言ってたような大きな賠償金といったことは発生しないはず。

今回は、非常停止ボタンを緊急でもないのに押してしまったということで、最高額でも2万円以下の罰金で終わるのではないだろうか?

明治三十三年法律第六十五号 鉄道営業法

第三十二条 列車警報機ヲ濫用シタル者ハ五十円以下ノ罰金又ハ科料ニ処ス

罰金等臨時措置法により、本法律の条文の規定に関わらず、科料とする罪は1000円以上1万円未満の科料、ある円以下の罰金とする罪は1万円以上2万円以下の罰金に処される。

※五十円の罰金と記載されているが、罰金党臨時措置法で科料の場合は、1000円以上、1万円未満、罰金の場合は、1万円以上2万円以下の罰金となる。

【出典】鉄道営業法 | e-Gov法令検索

今回、怖いと感じたのは、態度が悪いと財布を落とした乗客に激高していた駅員と自分の財布を直ぐに拾ってくれないからと電車を止めれば良いと思っていた乗客の両名。

態度に激高した駅員

まず、激高していた駅員は完全にキレていた。動画ではキレた後の状態から始まっていたので、何があったのかは判断できないが、動画では乗客の態度について、やたらと指摘をしていたことから態度に問題があったのだろう。

しかし、動画内での乗客の態度は、駅員が激高するような態度には感じられなかった。

まぁ、身勝手な言い分を繰り返しているなぁという印象は受けたが、これを態度が悪いとは言わないだろう。

つまり動画撮影の前の乗客の態度と撮影時で態度が変わっていたのだと思うが問題なのは、そこではなく「態度」にキレている点。

JRは駅員が安全を守るという使命感から強い口調になったと説明しているが、どう見ても安全ではなく態度にキレていた点に怖さを感じた。

何より自分の財布が重要な乗客

次に身勝手な乗客。

動画では駅員が拾ってくれなかったことを繰り返していた。

非常停止ボタンも駅員が説明している途中に勝手に押したようだ。

自分の財布を早く拾って欲しい。

駅員は説明をしているのに、頭の中は早く拾って欲しい。それだけだったのだろう。駅員は説明なんてしないで、電車を早く止めて財布を拾えよと思って非常停止ボタンを押した。

電車を止めて多くの人に迷惑をかけるより、自分の財布が大事。

そんな、人間がいることに驚いたし怖さも感じた。

きっと、この種類の人間は人が道に倒れていても面倒なことに関わりたくなくて助けずに立ち去ってしまうはずだ。

自分に対する態度ばかり気にする駅員に、自分のことしか考えない乗客。

どちらも、自分のことしか考えていないことになる。

今の日本を象徴している小さな人間同士の口論だったと思う。