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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

「とんかつ」を食べるのは時間との勝負

午後3時過ぎにとんかつ

先日、午後3時過ぎに「とんかつ」専門店に入った。

午後3時という中途半端な時間になぜ、とんかつ専門店に入ったのか?と思うかもしれない。

午後3時にとんかつを食べて、夕食はどうするんだ?という意見もあると思う。

簡単に説明すると、その日、病院での検査があって、前日の夜10時からは水とお茶以外は禁止になっていた。

いつも通っている病院にはない検査設備を使用したいというので、別の病院に行って受けてきて欲しいと言われていた。

別の病院で検査を受けて、そのあと、いつもの病院で先生の診療を受けて終わったら午後3時を過ぎていたということになる。

前日の夜から翌日の午後3時過ぎまで何も食べていないので、空腹はピークに達していた。

夕食のことなんて考えていられなかったので、とにかく、空腹を満たしたいということで最初に頭に浮かんできたのが「とんかつ」だった。

とんかつ店

丁度、病院の近くに、一度、行きたかった店があったので、向かった。

午後3時過ぎに「とんかつ」を食べる人なんていないと思っていたがテーブル席に4名いた(笑)

ひょっとすると、昼からずっと話していたのかと思ったが、とんかつをしっかりオーダーをしていたので、自分より、ちょっと先に来ていたことになる。

席に案内されると、ご注文はタッチパネルでお願いしますとのこと。

肉への拘り

メニューを見ていると、どうやら「ロース」しかも「脂」が売りの店のようだった。

千葉県産のブランドで良質な餌を食べさせて、健康に育てたら、美味しい豚肉になるはずだという健康に拘った「林SPF豚」を使っているようだ。

健康への拘りは生まれる前から始まり、生まれてくる時も、帝王切開で取出し、母親の産道を通らせずに取り出しているとのこと。

これは、産道を通らせてしまうと、母親の持っている豚特有の5つの特定病原菌を持って生まれてくるからということ。

「名物ロース」に加えて、更に「リブロースの極上脂」と脂がアピールされていた。

極上脂というのは、ロース肉から数枚しか取れない脂のサシが入った特上部位だとのこと。

少し心が動かされたが、自分は「とんかつ」と言えば、脂の少ない赤身肉の「ヒレ」なので、ロースが売りの店で「ヒレ」を注文するのは申し訳ないと思いつつも、「ヒレ」にした。

ちなみに、「ヒレ」の方は、健康に拘った「林SPF豚」のヒレではなく「厳選国産銘柄豚」だった。

そして、もう一つ、気になったのが・・・

  • ※揚げ時間、頂戴致します。

空腹はピークを過ぎてしまっていたが、直ぐにでも食べたかったのが本音だったので、時間がかかるのか・・・と悔やんでしまった。

肉以外の拘り

注文して暫くすると、画面に以下のような内容が表示された。

  • ごまを擦る
  • 一口目は塩で
  • 次はソースで

石川県の米を使って、季節や気温に合わせて水分量や炊き加減、蒸らし加減を「とんかつ」に合うようにして提供してくれる?

肉に拘り、食べ方に拘り、ご飯にも拘るとは自分の中でかなりハードルが上がった。

考えてみれば、「とんかつ」は、実に様々なものをつけて食べる。

ソース、ゴマ、塩、カラシ、胡椒、レモン汁、キャベツ

好きなモノから食べるか?

自分は、一番、美味しいところを一番、美味しい時に食べるというのが基本だと思う。

好きなものはあとから食べるという気持ちもわかるが、時間との勝負との「とんかつ」に関しては揚げたてから時間が経過するに連れて美味しさは劣化していく。

このため、揚げたての一番美味しいタイミングで美味しい部分を食べないという選択肢はない。

そんなことを言っているが実は、いつもは、とんかつの「右端」を塩につけるか、味がわかっている店であれば、何もつけずに食べることが多い。

「揚げたて」の「サクサク感」が一番のソースになっているので、最初はシンプルに味合う。

これが一番、美味しいと思う。

その後、冷めていけば、その時に初めて、ソースを使う。

なぜ、いきなり端から食べるのか?

端が一番、肉が厚いので温かい内に食べたいということになる。

厚い肉の冷めたものは美味しくない。

そして自分は「ヒレ」を注文しているので、どこを食べても「脂」がない。

ロースだと端に「脂」が固まっているはずなので、真ん中から食べる。

とはいっても、自分で注文する場合、ロースはまず注文しないので、過去の数少ない経験からの持論になる。

トンカツ どこから食べる?

トップは右端(5)から食べる人で、36%(639票)。次いで左端(1)から食べる人で29.8%(529票)。全体の65%以上、つまり5人に3人がトンカツは端から食べるという結果が出た。

【出典】トンカツ、日本人の6割が「端から食べる」 全国調査で判明...真ん中派はたったの10%(全文表示)|Jタウンネット

とんかつを食べるのは一刻を争う

「とんかつ」を食べる時は、キャベツや、ご飯を悠長に食べている場合ではない。

とんかつが出されたら、最低でも最初の三切れは、とんかつを堪能する。

もう一つ、胡麻を擦るタイミングも重要になる。

胡麻は基本的にはソース用として使うが、塩に擦り潰した胡麻をつけて食べることもある。

店によっては、舌が痺れそうなほど、塩の味が強い場合がある。

このため塩だけ先に口に含んで味見をする。

その結果、味が強い時には、胡麻を少しだけ擦ってごま塩に塩の味を弱めてやる。

塩の味が適切であれば、胡麻はソースを使う直前まで擦らない。

早く擦ってしまうと、胡麻の風味が飛んでしまう。

今回の店は今までにないほど、塩の主張が強かった。

意図的にしているのだと思うが、自分には合わないので、「ごま塩」に変えた。

すり鉢にソースを入れるか?

もう一つ、ソースをすり鉢に入れるか?どうか?という問題がある。

一般的には、店側もソースはすり鉢に入れることを想定しているはず。

これを判断するのは、ソース用の皿があるかどうか?すり鉢に入れることを想定していればソース用の皿は用意されていない。

逆にソース用の皿があれば、すり鉢に入れることを想定していないことになる。

自分はソースに擦った胡麻を混ぜたくないので、ソース皿がなければ、ソースはとんかつ直接かける。

網がついているタイプの場合は、網のない部分にソースを垂らしつけて、更にその上から擦った胡麻をかけて食べる。

こうすることにより、胡麻の風味が壊れず、美味しく食べることができる。

とんかつを食べると、いつも、食事をするというのは感じることが大切だということを実感させてくれる。

ちなみに、こだわりの一つだったご飯は、自分には水分が多くて柔らかすぎたので、トンカツを食べるのに適していたようには感じなかった。