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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

三現主義とテレワーク

テレワークから出社へ

ホンダが、2022年4月に営業部門のテレワークをやめて、原則出社に切り替えるとの方針転換に踏み切るとか。

これは、「三現主義で物事の本質を考え、更なる進化をうみ出すための出社/対面を基本にした働き方」にシフトするということから。

日本の製造業の基本は、現場、現物、現実の三現主義。

実際に現地に行かないと机上だけではわからないことがたくさんある。だから実際に「現場」に行って販売や製造している「現物」を確認することで、データだけでは見えない「現実」が見えてくるという内容になる。

車だとショールームで顧客と直接話をし(現場)展示している車(現物)を見たり触れたり乗ってもらい、良いところや悪いところ(現実)を生の声で知るということになる。

テレワークだと、説明されても3D画像などを見せられても、所詮は平面的なものであり、実際に見てみないとどれくらいの大きさなのか?乗り心地がわからない。

画像だけでは、エンジン音、臭い、触感といったことを伝えることはできない。

その結果、実際の車の良さや悪さが顧客に伝わらないので、顧客の本当の声を聞くことができない。

すると、作った側にすると自信作だったのが、なぜ売れないんだ?ということになり、次の商品に反映させることができない。

テレワークは良い事ばかり?

コロナ前は、テレワークなんてできないという理由ばかりが聞こえていた。

しかし、新型コロナにより感染原因となる通勤を自粛せざる得なくなり、テレワークに移行する企業が増えた。

その結果、高い家賃を払ってアクセスの良い都心にオフィスを構える必要がないということで、都心から離れていく企業も増えた。

テレワークが始まった頃は、こんな感じで、良い事ばかりで、やってみれば意外とできるものだと、好評だった。

通勤時や顧客との打ち合わせのための移動といったことが不要になったことで残業時間も減り家庭で過ごす時間が増えたので、良いことばかりだった。

しかし会社等のハンコだけは持ち帰るわけにもいかず捺印のためだけに出社しないといけないということで、菅元総理が脱ハンコの推奨を始めた。

これで、テレワークは本当に良いことばかりになっていく。

日本の働き方は変わって行く気がしていた。

実際、コロナ前からテレワークを行なっていた企業もあるので、そういった会社にとっては行政が積極的に脱ハンコを進めれば更にテレワークが行いやすくなる。

しかし、ホンダはテレワークから出勤に戻すことにした。

製造業はテレワークはできないということ。

完全自働化が進み、物を作ることに人が全く介在しないようになれば、テレワークも可能だと思う。

自動化と自働化

ここで、「自動化」と書かずに「自働化」と書いているのは、違いがあるからで、仕事中に従業員は「動いて」いれば良いというものではなく「働いて」いなければ意味がない。

これは機械も同じで、必要数に達したのに、時間が余ったからと計画の時間まで動き続けられたのでは大損失だ。

また、故障して正常な動作ができないのに動き続けて、不良品が作られ続けても大損失になる。

このため製造業では「自動化」とは言わず「自働化」と言っている。

現在、物を作るだけなら完全自働化で行なっているところもある。

しかし、自働化が進んでも機械が故障した時、何らかの異常が発生し機械が止まった場合に対応するのは人間になる。

機械自身で壊れた箇所を特定し仮に自身で修理する機能が備わっていたとしても、その機能自体にトラブルが発生すれば人が介在することになる。

このため、保守・点検・修理を含めて人間が介在しない完全な自働化というのは不可能だと思う。

テレワークができない職業は他にも色々ある。

飲食・宿泊業、医療・介護、マスコミ、理容師・美容師、運輸業、警察・警備・消防、清掃業他にもあると思う。

テレワークができる職業とできない職業

テレワークができない職業でも情報システム部門のような職種ならテレワークができるし、逆にテレワークができる職業でも、総務のような職種だとテレワークはできないこともある。

同じ会社でもテレワークができる人とできない人がいれば、どちらが多数なのか?で会社全体をテレワークにするのか?しないのか?が変わってくるかもしれない。

2020年から2021年のコロナ禍であれば、出社人数を減らさないといけないので、テレワークが可能な人は行うことになるのだろう。

しかし、それは一時的、コロナ渦が落ち着くまでといった条件付になると思う。

ホンダが、これに該当するのだろう。

コロナが更に落ち着き、テレワークは残るのか?元の出勤に戻るのか?は正直、自分には想像できないが、一つだけ言えるのは、テレワークが各社で導入されたことで、テレワークをこれからも継続していきたいというところは絶対にあると思う。

それは会社としてテレワークの方がメリットがあるという場合で、特に情報関係の会社でテレワークを継続するのではないだろうか?

自分はもう、2年以上東京には出張には行っていないが、大きな支障は生じていないので、今後も継続することになると思う。

そして、テレワークをしやすくする環境は今後益々、整備されていくだろうし、テレワーク用のシステムや機器、更には自宅でも会社と同じようにテレワークが行えるようにする空間が作れるものも開発されていくはずだ。

テレワークで困るのは紙の印刷やスキャンでA3サイズ以上だと家には対応したものがないのでコンビニ等に走らないといけなくなる。