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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

誤送金する方・された方、どっちもどっちですね。

阿武町が「4630万円」を誤振込

山口県の阿武町が463世帯に対して10万円を給付するはずだった総額4630万円を誤って1世帯にまとめて振り込んでしまった件が連日、報道されている。

そして、誤振込されたものを使い込んだ男性が2022年5月18日午後10時過ぎに逮捕された。

山口県の阿武町(あぶちょう)が、新型コロナ禍対策の臨時特別給付金10万円をめぐり、対象の463世帯分に相当する計4630万円を誤って町内の住民に振り込み、返還を求めて提訴した問題で、山口県警捜査2課は18日、誤給付の金と知りながら移し替え不法に利益を得たとして、電子計算機使用詐欺の疑いで、この住民の無職、田口翔容疑者(24)を逮捕した。県警によると、容疑を認めているという。

【出典】山口県阿武町4630万円誤送金 24歳男を逮捕 電子計算機使用詐欺の疑い 口座の動き判明 - 社会 : 日刊スポーツ

なぜ、誤送金してしまったのだろうか?

誤送金された側が、使い込んでしまったことがあまりにも衝撃的だったので、阿武町役場が誤送金したことの方はあまり騒がれていない。

振り込まれた男性が返金しないことばかりが騒がれていることを良いことに、役場は、まるで自分達が被害者のように振舞っている。

なぜ、このような振り込みが行われてしまったのかを知りたかったので、阿武町役場のホームページを閲覧しようとしたが、2022年5月19日の早朝だったが、前日の逮捕でアクセスが集中したためなのか、アクセスできない状態になっていた。

役場が4630万円もの金額を振り込むまでの手続きに問題はなかったのだろうか?

現在、振り込みはネットバンキングが普通になっている。

企業の場合、振り込みは金額が大きいこともあって、2段階になっている場合が多いと思う。

経理担当が振り込みを実行しても、直ぐには振り込まれず、責任者が確認して初めて振り込み処理が行われるようになっている。

それでも誤って振り込みをしてしまったことに直ぐ気が付けば、銀行に電話連絡をすることで停めることができる場合もある。

阿武町が同じ仕組みで振込をしていたとすれば、2段階の確認が機能しておらず、取り消しもできなかったということは、誤振り込みに気が付いたのも、翌日以降だったことが想像できる。

そもそも、4630万円を個人の口座に振り込むことに違和感を感じなかっただろうか?

463件の振り込みだったので1件ずつ入力したわけではなく、表計算ソフトなどで一括で入力して一括で振り込みを行ったのだと思っている。

入金明細を確認すると、4月8日に、10万円と、4630万円が、二回に分かれて振り込まれている。

摘要欄を見ると

以下のようになっていた。

  • 4月8日 アブチョウリンジトク    100,000円(入金)
  • 4月8日 アブチョウカイケイカン 46,300,000円(入金)
  • 4月8日 デビット決済 678,967(出金)

摘要欄を見ると10万円の給付金は「阿武町臨時特別給付金」、4630万円の方は「阿武町会計課」として振り込まれている。

10万円は正しく振り込まれ、更に4630万円が追加されている。

仮に合計金額の行が個人の口座に振り込まれるようになっていれば振込額の合計は4,630万円×2=9,260万円になっているはずなので気が付かないはずはない。

しかも摘要欄が違うので別に振り込まれたことになる。

10万円が振り込まれていると確認しに行くと、4,630万円も入金されていたので、さぞかし驚いたことだろう(笑)

いずれにしても一括で振り込む元データーの作成ミスだと思われる。

しかも、作成ミスが発見されずに、そのまま振り込まれた。

あまりにも、ひどい管理だと思う。

個人的には誤入金と知りつつ4630万円を使い込んでしまった男性より、あまりにも雑な管理をしている阿武町役場に怒りを感じる。

黙っていても入ってくるお金で努力をしていないので、4630万円という大金なのに雑に取り扱ってしまった。

その結果、起きてしまった誤送金だと思う。

不幸は重なるもので、それだけでは、終わらなかった。

誤って振り込まれたお金が使われてしまった。

振り込まれた側は?

誤送金された方は、臨時特別給付金の10万円が振り込まれることは知っていたはず。

しかも、振り込まれる前の残高が665円。しかし、引き出されたのは10万円ではなく、678,967という中途半端な額。

スマホ等で事前に口座残高を確認していたから残高を大きく超える額の出金ができたのは間違いない。

適用は阿武町会計課ということから阿武町が誤って振り込んだことは明白だ。

このため、いずれ返金を求められることは容易に想像できるので、普通なら阿武町役場に連絡する。

しかし、彼は間違いでも大金が振り込まれたのであれば、これを元手に稼いでおけばよいのではないか?と考えた。

4630万円を元手にネットカジノで荒稼ぎすれば、大きなリターンが得られるはず。

すると元手は返却しても稼いだ分は返却しなくても良いと考えた。

しかし、ネットカジノは甘くなく全額むしり取られてしまった。

挙句に、電子計算機使用詐欺で逮捕されることになったのだから、愚かとしか言いようがない(笑)

そもそも・・・

逮捕された男性は一生が罪と多額の借金だけが残っただけだ。

しかも、阿武町役場は提訴する際に、ホームページに町民への経緯説明文を掲載すると共に、男性の実名や住所も公開してしまった。

そうすると、逆に公開された男性が、「プライバシー侵害」や「名誉毀損」等で損害賠償請求を行うことも考えられるという。

この愚かな件は、まだまだ続きそうだ。