新型コロナ感染者数は増えているのに
日本での新型コロナの感染者数は、今も毎日、3万人を超えている。
これは、2021年に緊急事態宣言が発令されていた時期を超える数になる。
そのような状況であるにも関わらず、「脱マスク」の声が出てきている状態だ。
そして屋外で会話がなければマスク着用は不要だという具体的な内容まで出て来た。
違いは重症患者の数
緊急事態宣言が出されていた頃と今では何が違うのだろうか?
ワクチン接種が進んだというだけで、感染者数は増えていて、家庭で使用できるような治療薬が認可されているわけでもない。
決定的な違いは重症患者の数。
2022年5月16日現在で、入院患者は約35万人に対して重症者は全国で134人。
重症者が少ないということだと思う。
2021年8月の緊急事態宣言が出されていた頃は、重症者の数は2,000人を超えていた。
ワクチン接種が進んだことで感染しても重症化する人が減っているのだろう。
このため、国の対応も緩くなってきた。
もう一つが、経験によるデータが揃って来たということ。
感染しても職場では感染対策がしっかり行われていればクラスタは―発生しないことがわかってきたという。
具体的には、職場でのマスク着用が徹底されていれば濃厚接触者には該当しない。今は、一緒に住んでいる人が感染した場合のみが、濃厚接触者だという。
感染して自宅療養となった時でも、軽症の場合は、保健所に定期的に症状を伝えたりするだけで、特に医師が来てくれて診断してくれたり、薬を処方してくれるということもないようだ。
自宅待機も14日間ではなく、10日間で、特にPCR検査等を享けなくても、熱が出ていなければ復帰しても大丈夫だという。
今は、感染しても発熱、喉の痛みで治るので自宅療養で外出は禁止され保健所への定期報告が必要というだけで扱い的には、インフルエンザと同じだと言える。
自宅療養になったら?
それでも、自宅療養になると最低でも10日間程度外出はできないので、薬についても、余裕を見て2週間分程度は用意しておきたい。
薬といっても何を用意するのか?と思うかもしれない。
先日、とある病院で新型コロナと診断されて自宅療養となった際に処方している薬について質問すると、漢方薬の「葛根湯」「麻黄湯」を処方しているとの答えが返ってきた。
「葛根湯」
風邪のひき初めに飲んだりする漢方薬で、かぜの初期などの頭痛、発熱、首の後ろのこわばり、寒気がするが汗は出ないといった場合に有効
「麻黄湯」
かぜのほかに気管支炎など、熱の出る急性疾患の初期に用いられます。悪寒、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳などがあるけれど、汗は出ないという状態が処方の目安とされています。特に節々が痛むときはこの薬が向くといわれます。
鼻づまりや扁桃腺の炎症を改善には、荊芥連翹湯(けいがんれんぎょうとう)を処方したりもするそうだ。
解熱剤以外にも、漢方薬も揃えて置いた方が安心かもしれない。
漢方薬には初期症状の進行を抑える効果が期待されるというので、「葛根湯」「麻黄湯」は2週間分程度は用意しておいた方が良いのではないかと思う。
ビタミンDが正常値でないと新型コロナに感染した場合の死亡率は20倍高くなるという。
ビタミンDが正常値かどうかを病院の血液検査等で確認し不足しているようであれば、サプリメント等で補充するという事も必要なようだという説もある。
薬は2週間分は用意できても、食料品を2週間分用意しておくというのは大変だ。
実際、1人分であっても、1週間分準備するだけでも冷蔵庫は、いっぱいになってしまう。
それを2週間分となると、米・カップ麺・レトルト食品・缶詰・冷凍食品といった、日持ちのするものを用意するしかなくなる。
飲み物は水以外に、ゼリー飲料があると便利だと思う。
ビタミン不足を補うだけではなく、お腹に何かを入れるという意味でゼリー飲料があると作ったり、片づける手間がないので助かる。
特に一人暮らしの場合には、外出できなければ、買い物にも行けず、現金も引き出すこともできないので、通販などを使用することになるので、宅配ボックス等を用意しておいて対面で受け取らずに済むようにしておくことも必要かと思う。
重症化する確率は減ってはいても感染力には変わりがないようなので、いつどこで感染してしまうのかはわからない。
このため、感染対策は継続すると共に自宅療養となった時を想定して何が必要になるのか?という点は確認して事前に準備しておく必要があると思う。
「備え有れば患い無し」ってことになる。