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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ご飯を炊くのは、なぜ面倒なのか?

料理に感心を持つようになった

電子レンジでインスタントラーメンが作れることにカルチャーショックを受けた。

それ以来、料理対しての認識が変わって、にわかに料理に関心を持つようになってきた。

このため、自分で米を炊くことも増えてきた。

ご飯を炊くのは面倒?

しかし、ご飯を炊く作業というのは意外と面倒だ。

このため、「包装米飯」(通称:パックご飯)を買ってしまうが、包装米飯は、やはり炊き立てのご飯には敵わない。

米を炊くのが面倒だとは言っても最近の炊飯器は優秀なので、米を研いで、米の分量に合った水を窯に入れて「炊飯」ボタンを押せば、あとは米への吸水、炊飯、蒸らしの作業を全部やってくれる。

どこが面倒なのか?

では、ご飯を炊く作業のどこが面倒なのだろうか?

ご飯を炊く作業の一つ一つは、正直、そんなには面倒だとは思わない。

ざっくりだが、自分が米を炊く場合の工程を書き出してみた。

  • 米を必要な分量分取る
  • 米を研ぐ
  • 窯に適切な水分量を入れる
  • 米を水に30分以上浸水させる。
  • 米を炊く
  • 炊きあがる時間が近くなったら炊飯器の前で待機する
  • 炊きあがったら、ご飯をほぐす。
  • しゃもじにご飯がくっつく
  • 余ったご飯の処理
  • 炊飯器の清掃

ご飯は炊きあがったら、直ぐにほぐさないと、ご飯の表面に付着した水分を、そのままにすると、ごはんをふやかしてしまい、ごはん粒同士がくっついて、かたまってしまう。

これを防ぐために行う作業になる。

ざっとこれだけの作業になる。

一つ一つはそんなに大変ではないが、これらの、「たくさんの作業」が待っているかと思うと憂鬱になってしまい、包装ご飯に頼ってしまうことになる。

最近は弁当箱型の炊飯器や電子レンジでご飯を炊くためのグッズが百均などでも販売されているが、これは、いくつかの作業が不要になるので、少しだけ手軽にご飯が炊けると感じる人が多いことからヒットしているのだと思う。

しかし、米を研ぐ作業と米に水を吸わせる浸水作業は必要になる。

米をボールで研ぐ時に、米がこぼれないように水だけを流したり、ボールから釜に移し替える時に米が残ってしまうと、テンションが下がってしまう。

米を炊飯器に入れて炊飯ボタンを押すと、美味しい米が出来上がるのであれば、包装ご飯を購入する人はかなり減るのではないかと思う。

業務用の炊飯器だと、計量・洗米・水加減も全自動で行ってくれるものがあるが、家庭用だと、なかなか難しい。

インドから家庭用の全自動炊飯器が?

2014年にインドから米と水を入れるだけで炊飯してくれるという「Ricewise」が紹介されていたが、現在は、どうなったのだろうか?

クラウドファンディングだったので資金調達ができずに終わってしまったような感じだ。

【出典】インド発、米と水を入れるだけの全自動炊飯器 - ITmedia NEWS

日本の炊飯器の進化が足りない

日本は米が主食の国なのだから、米と水を入れておけば炊飯してくれて炊き終わったら、米をほぐしてくれる全自動炊飯器があっても不思議ではない。

食事で、米が重要な位置づけにある日本なので、もっと炊飯器が進化していてもいいと思うが、それが逆に、進化を妨げているのだろうか?

米を炊く方法や手順は日本人なら誰でも、多少の差はあっても大まかな知識は持っている。

そのため、何の知識もない人であれば大変な炊飯が日本人ならそんなに苦労せずに出来てしまう。

苦労しないので、そこまで自動にしなくても良いのでは?ということで開発段階で終わってしまうのかもしれない。

インドでも米を炊いて食べていて、その手順は基本的に日本と同じ。

米を洗って、水に浸して、茹でて、蒸らす。

米の炊き方は世界共通なのだろうか?

インドには炊飯器がなかった

しかし、インドには炊飯器は存在しなかった。

日本も当然、最初は炊飯器は存在しておらず、釜に着きっきりで米を炊いていた。

これを何とか、楽にできないものか?と考え出されたのが炊飯器。

米を炊く工程を自動化していき、徐々に自動でできる工程を増やしていった結果が、現在の炊飯器なのだろう。

もっと進化していたもいいはずだと書いたが、「もっと」であり進化していないとは全く思っていない。

日本の炊飯器は米を炊いて食べる国であれば、欲しいと感じる電化製品であり、世界に誇れるものだと思う。

今となっては懐かしい言葉、「爆買い」の時に、海外から多くの旅行者が日本に炊飯器を買いに来ていた。

Panasonicの炊飯器がインドで発売されると大ヒット。

インドでは炊飯器のことを「Rice Cooker」ではなく「Automatic Cooker」と呼んでいるそうだ。

これは、インドの炊飯器は炊飯しながらチキンカレーも一緒に作れるためだ。

しかし、Panasonicは楽に炊飯器が大ヒットしたわけではなく、大ヒットまでに何と30年の歳月を要したという。

30年前のインドでは炊飯器で米を炊くという習慣がないので、炊飯器市場が存在しなかった。

このため、インドの食生活に密着して炊飯と同時にチキンカレーを調理できるアタッチメントを開発するなど、現地のニーズや困りごとを汲み取った製品開発を繰り返してきた。

その結果、炊飯器は「Automatic Cooker」として広く認識され、インドのキッチンにおける重要な調理器具の1つになっている。

「Automatic Cooker」は日本に逆輸入されている。

昭和の時代の炊飯器のようなデザインでシンプルに出来ている。

スイッチひとつでシンプル操作 炊飯や煮込み料理も楽しめる
手のひらサイズで置き場所を選ばない「コンパクトサイズ」
調理の様子が見える「「ガラスふた」
お手入れ簡単「フッ素加工内なべ」
炊飯容量:1.5合炊き
炊飯時間:23~26分

日本では5.5合炊きが多い中で、1.5合としたのは、一人暮らし用を意識してのことだと思う。

面倒なことが楽になると欲しくなるのも世界共通ということだ。