何となく、Amazonを見ていると、インスタントラーメンが電子レンジで作れるという「ラーメンどんぶり」という商品が気になった。
電子レンジでインスタントラーメン?
野菜も一緒に入れることができて、500W出力なら8分で完成。
お湯を鍋で沸かして作ってもそれくらいはかかる。
しかし電子レンジなら、8分間鍋に立ち会わなくて済む。
8分間あれば新聞に目を通したりすることができる。
しかも、どんぶり型なので、そのまま食べることもできる。
このため、カップ麺だとカップがゴミになるが、これならインスタントラーメンがカップ麺のように食べられることになるので良い事ばかりのような気がしてきた。
しかも、価格は約350円と安い。
インスタントラーメンをレンジで!
手間も要らずかんたんにおいしいインスタントラーメンが作れる、電子レンジで作る専用どんぶり小腹がすいたときや夜食など気軽に調理
どんぶりだけなので、お鍋を洗う面倒な手間もなし!【使用方法】
(1) 容器に水(水量は麺の袋に記載)、インスタントラーメン(付属のスープや香辛料はまだ入れない)を入れる
(2) あらかじめ食べやすい大きさに切った野菜を入れる
(3) 蓋をして電子レンジで加熱する(500Wで約8分、600Wで約7分が目安・水温やレンジ機種により時間が異なる事があります)
(4) 蓋を開け、付属のスープ・香辛料を入れ、よく混ぜてできあがり
心配なことが・・・
しかし、沸騰しないのだろうか?
電子レンジでお湯が沸騰したら、水蒸気で中が水浸しにならないのだろうか?
蓋が付いているのでそれはないか・・・
しかし、沸騰したら蓋が外れてお湯が溢れてきたりしないのだろうか?
心配は尽きない(笑)
この点が心配だったので、色んな動画を見て確認してみた。
お湯を沸かしてから入れている動画もあったが、鍋でお湯を沸かすなら、そのまま鍋にラーメンを入れて茹でてしまえばいいのではないだろうか?と思ってしまった。
しかし、どれも沸騰するということはなく、湯気が若干出る程度だった。
なぜ、沸騰しないのだろうか?
液体を温める時に注意しないといけない「突沸」
調べてみると、電子レンジは静かに加熱されるので沸点を超えても沸騰が起こらないということだ。
更に加熱が続けば熱が溜まっていく過加熱状態となる。
この状態になれば容器を揺らしたり、何かを入れたりしてショックが加わると「突沸」という現象が起きて、熱が蓄積された沸騰状態のお湯が飛び散り、やけどをすることになるという。
これは電子レンジに限ったことではなく、ガスコンロやIHクッキングヒーターでも起きることがあるので、ゆっくり加熱する場合には注意が必要だ。
突沸を避けるためには以下のようなことに注意して欲しいとのこと。
- 電子レンジで飲み物を温める場合は、温めすぎないようにしましょう。
- 電子レンジで誤って飲み物を温めすぎてしまった場合、突沸を避けるため、加熱が終了しても容器をすぐに取り出さず、扉を開けないで1~2分冷ましましょう。
- ガスこんろやIHクッキングヒーターを使って液体を温め直すときは、火力を弱めにし、かき混ぜながら行いましょう。
【出典】食品加熱時の突沸に注意(発表情報)_国民生活センター
買ってみた
突沸の心配はあったが、加熱し過ぎなければ大丈夫ということなので、「ラーメンどんぶり」でのインスタントラーメンの作り方に書かれてある加熱時間を厳守すれば、加熱し過ぎということは起きないはずだ。
そう考えて、パール電子の「ラーメンどんぶり」を購入してみた。
注文すると、翌日には到着した。
箱を開けるとプラスチック容器と蓋がひっくり返されて入っていた。
使い方は蓋の上に乗せられていた紙に書かれている。
野菜などは入れずにインスタントラーメンだけなら水の状態から7分で完成するようだ。
使ってみた
実は買ったのは良かったが、なかなかインスタントラーメンを作る機会がなく、1ヶ月以上、放置していた。
2022年ゴールデンウィーク4日目の5月2日の昼に初めて使ってみた。
インスタントラーメンに記載されている分量の水を容器に入れるとある。
インスタントラーメンの袋の裏を見ると500mlと書かれてあったので、計量カップで500mlの目盛りまで水を入れ、それをラーメンどんぶりに移し替えた。
あとは、インスタントラーメンだけを取り出しラーメンどんぶりに投入する。
これだけだ。
今回は初めてなので、野菜などは入れずにインスタントラーメンだけで作ることにした。
粉末スープなどは温めてから入れる。
どんぶりに蓋をしてレンジに入れた。
出力を500wに切り替えて加熱時間は7分に設定した。
そして、スタートボタンを押した。
本当に、これでインスタントラーメンが作れるのだろうか?
正直、半信半疑だった。
何となく落ちつかずレンジの窓からどんぶりの様子を眺めていた。
1分ほど眺めても特に変化もないので心配になったが、見ていても仕方ないと諦めて、トッピングなしでは寂しいので何か乗せるものがないか?食後のお茶や箸などを用意したりと、意外とやることがある。
7分、8分あれば新聞を見ていれば良いと言っていたが、実際に作ってみると、初めてということもあって、そんな余裕はなかった。
7分が経過した。
自分の感覚的には随分長く感じたが、間違いなく7分だ。
持ち手が付いているので、持ち手を素手で持ってみたが意外と熱くないので、普通に掴める。
そのまま、テーブルに持っていき、蓋を取ると湯気が出てきた。
粉末スープなどを入れてかき混ぜると、いつものインスタントラーメンらしくなった(笑)
食べてみた
想像していた以上に熱々に出来ている。
麺の感じは鍋で茹でた時とは若干異なり硬めに感じられた。
しかし、こんなに簡単にインスタントラーメンが作れて、この味なら申し分ない。
電子レンジで「インスタントラーメン」なんて考えたこともなかった。
「ラーメンどんぶり」が電子レンジ調理への可能性を感じさせてくれた。
電子レンジというのは、アナログではなくデジタルで調理ができる器具だと感じた。
対象の食材の水分量で加熱時間が決まる。
実に論理的な調理方法だ。
このどんぶり、他にも使い道があるはずだと確信した。
そして、ラーメンどんぶりによる料理に目覚めて、色んなものを作ることになった。
他の料理については、随時、紹介していきたいと思う。