一蘭
「一蘭」といえば、「一人席」が頭に浮かんでくる。
一蘭では味集中カウンターと呼ばれている。
周囲が気にならないので、味覚が研ぎ澄まされて、ラーメンの美味しさを深く味合うことができるということからだ。
「一蘭」のとんこつラーメンの特徴は、どんぶりの真ん中に浮かんでいる赤いタレ。
これは、唐辛子を基本に30数種類の材料を調合し、何昼夜も寝かせ熟成させたものになる。
しかし、一蘭には行ったことがない(笑)
理由は「とんこつラーメン」が苦手だということから。
「とんこつラーメン」は一度だけ食べたことがあるが、独特の臭いと味が無理だと感じて、それ以来、食べたいとは思わなくなった。
このため「一蘭」の味集中カウンターや、注文時に7つの項目を指定できるオーダー用紙といったシステム自体は興味があるのでホームページ等から情報だけは仕入れている。
しかし、残念なのは「とんこつ専門」という点だけ。
一蘭がカップ麺を発売
そんな「一蘭」が具材がない490円のカップ麺を2021年2月15日に販売を開始した。
一蘭のラーメンは東京だと一杯約1000円なので、約半分の価格になる。
通常のカップ麺だと高くても200円程度なので、一蘭のものは2倍以上の価格設定になっている。
それだけ、こだわりが詰まった一杯に仕上がっているのだろう。
カップ麺の具材はどうしても「生」には
味や食感で劣るのは明らかなので、だったら、中途半端な具材は入れずに、麺とスープだけで勝負するというのは面白いと思う。
発売2ヶ月で100万食を突破。
現在、ホームページを見ると500万食を突破したとの案内が出ていた。
1年ちょっとで、約25億円の売り上げということになる。
とはいっても、日清のカップヌードル・リッチは発売後、わずか1カ月で600万食を販売しているので、それと比べれば、まだまだという感じになる。
しかし、490円のカップ麺が、年間600万食というのは凄いと思う。
一蘭が独占禁止法違反の疑い?
そんな、「一蘭」が販売しているカップ麺等で、独占禁止法違反の疑いがあるとの報道がされた。
人気ラーメンチェーンの「一蘭」(福岡市)が商品化したカップ麺などについて、小売店の販売価格を不当に拘束した疑いがあるとして、公正取引委員会が独占禁止法違反(不公正な取引方法)容疑で同社を調査していることが関係者の話でわかった。
関係者によると、同社はカップ麺を含む自社商品を販売する際、小売店に価格を維持するよう指示し、値下げをしないよう圧力をかけた疑いがあるという。
【出典】「一蘭」490円カップ麺、独禁法違反容疑で調査 | 読売新聞 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
一蘭側はまだ、公正取引委員会の調査中であることは事実と認めているが、現段階では
詳細については伝えることができないとしている。
良く受け取れば、ブランド価値を下げたくないというブランド戦略だと言えるが、独占禁止法では、自社製品を指定した価格で販売させることを「再販売価格の拘束」として原則禁止されているので、ブランド価値に拘るあまりに、小売店に対して圧力をかけたということがあったのかもしれない。
一蘭のカップ麺があった
金沢市内で一蘭のカップ麺が置いてあるのを見るのは初めてだった。
買おうかどうか、正直、迷った。
理由は価格ではなく、とんこつラーメンだからだ。
しかし、一蘭のとんこつラーメンは、とんこつラーメン特有の臭みを特殊製法で除いているらしい・・・
それと、石川県内には「一蘭」の店が存在しない。
490円のカップ麺がどんなものなのか、食べてみたいという気持ちが勝った。
清水の舞台から飛び降りるつもりで、買ってみた(笑)
確かに、とんこつラーメン独特の臭みは感じなかったが、490円の価値があるようにも感じられなかった。
あっさりした、とんこつラーメンという感じで残念ながら、もう一度、食べたいというものではなかった。
個人的には、一蘭のカップ麺より、日清カップヌードルの「チリトマト」の方が美味しいと思う。