ロシアのウクライナ侵攻が止まらない・・・
連日、ロシアとウクライナ情勢のことが報道されている。
テレビでは、ロシアがウクライナへの侵攻を始めているが、対ロシアに関しては米国はこれまでのような力で制圧しようという感じではない。
ロシアがウクライナの侵攻を進めているにも関わらず、米国をはじめとしてどの国も動かないのは、ウクライナがNATOに加盟していないということが大きな理由だと思うが、これまでの米国のやり方から考えると別の理由があることは明白。
ロシアは勢いはなくなったとは言っても、世界トップレベルの軍事兵器を所有している国であり、国土も世界一だ。
それに加えて核も所有しているとなれば、これまでのように空爆をしようものならそれは「第三次世界大戦」が始まる。
そして「第三次世界大戦」が始まるということは「核戦争」になることを意味する。
つまり、動かないのではなく動けないのだ。
しかし、ロシアがなぜ、こんなことを始めたのかが、わからなかったというより、知らなかった。
原因はウクライナのNATO加盟
原因はウクライナがNATOに加盟する意思を見せたことのようだ。
米国とソ連の冷戦以降、NATO(北大西洋条約機構)に加入する国がヨーロッパおよび北米で増えていった。(現在、30カ国が加盟)
表向きは、外部からの攻撃に対応しての集団防衛となっているが実際は、対「ロシア」に対抗する軍事同盟になる。
ロシアと国境を接しているヨーロッパ側の国でNATOに加入していないのは、旧ソ連に属していた、ウクライナとベラルーシだけになってしまった。
ベラルーシは、今もロシアと軍事演習を行なっている関係なのでロシア側に属するが、ウクライナは、NATOへの加入を表明しているので、反ロシア側になる。
ロシアは、ウクライナがNATOに加盟するとNATOがロシアに攻め込んでくるのではないか?という懸念している。
現在は、NATOに属していない国でロシアの国境に接していない国はウクライナとベラルーシ。
ロシアとすれば、ウクライナがNATOに加盟すればNATO包囲網の進行が更に進み、ロシアに迫ってきているという感覚なので「ウクライナ」をNATOに対する防護壁にしたいのだろう。
ソ連崩壊でウクライナが独立したが、プーチンは、その時には大統領ではなかったので、ウクライナの独立は不本意なものになる。
このため、プーチンから見ると今でもウクライナはロシアの国という認識が強いのではないかと思う。
2015年2月23日にプーチン大統領はウクライナと戦争になれば、「世界滅亡的な」事態になるだろうと地元メディアに対して語っている。
その頃も、ウクライナ東部では停戦発効後も衝突が続き、ウクライナ国家安全保障国防会議は2015年2月20日時点で300回の停戦違反があったと伝えている。
【出典】CNN.co.jp : 戦争なら「世界滅亡」、そうならないと信じるが プーチン氏
プーチン大統領という人物は、一国の、しかもロシアという大国のトップに立つには危険過ぎる。
彼が危険だという報道で以下のようなものがある。
ロシアで保護されて訓練を受け、プーチン大統領の手で野生に放たれたトラが、中国へ越境してヤギの群れを襲ったことが分かった。
このトラは、ロシアの環境保護団体が2012年に保護したアムールトラの子5頭のうちの1頭。えさを取る訓練などの後、3頭が今年、プーチン大統領立ち会いの下、追跡装置を付けて野生に帰された。
このうち2頭が先月、えさを求めてアムール川を渡り、中国側へ入ったことが分かった。
大統領に関する報道で政治以外の内容というのは珍しい。
プーチン大統領と比べれば元米国大統領のトランプ氏が可愛らしくて見えてしまう。
こんな危険な人物が、いつまで、ロシアの大統領なのか?と調べてみると2024年で任期を迎えるとあった。
まだ、2年もあるのかと気が重くなっていると、2020年7月1日に憲法改正の国民投票が行われ、8割近くが賛成している。
憲法改正の中には大統領経験者の立候補制限の緩和が盛り込まれていた。
ロシアで2020年7月1日、憲法改正案をめぐる国民投票が行われ、選挙管理委員会によると、開票の結果77.9%が賛成した。
選管によると、投票率は65%だった。
改憲案には大統領経験者の立候補制限の緩和が盛り込まれている。これにより、ウラジーミル・プーチン大統領(67)は最長で2036年まで現職にとどまることが可能になった。
これで、2024年どころか2036年まで大統領に居座ることが可能になり、目の前が真っ暗になった。
本当に終身大統領を狙っているのかもしれない。
社会主義の国は、北朝鮮を含め、なぜ話し合いではなく、実力行使で制圧しようとするタイプが多いのだろうか?
社会主義と資本主義では異なる平等、公平を目指していると思う。
資本主義は誰にでも成功するチャンスが平等、公平にあって、誰でも「自由」にお金儲けをして良い。
得られた儲けは個人のものになる。
このため、貧富の差はどうしても生じることになる。
これに対して社会主義では儲けは国のものであり、国が管理して儲けは国民に平等に配分する。資本主義とは異なり貧富の差は少ないが、努力してもしなくても同じなので、経済は停滞する。
資本主義と社会主義、どっちが平等、公平なのか?と言うと、頑張りたいと考える人は資本主義を平等、公平だと考えるだろうし、普通に生活できれは良いって人は社会主義が平等、公平と考えるのではないだろうか?
資本主義の国で生まれ育って、会社員として頑張っている自分とすれば、頑張っても、頑張らなくても収入に大差がないという社会主義は受け入れ難い。
プーチン大統領の年収は役3300万円だと2018年4月にロシア政府が公表している。
では、国民の平均年収は?というと日本円で約120万円。
モスクワ限定だと、約230万円になる。
この金額を少ないと感じるかもしれないが、日本も年収120万円~230万円というのは一番多い階層になる。
今の日本は資本主義でありながら、年収に関してはロシアと変わりはない。
弱気になった米国
米国は2021年にアフガニスタンからも撤退している。
そして、今回はロシアのウクライナの侵攻に対してバイデン大統領は批判しかしていない。
ロシアの侵攻はウクライナだけではなく、今後、日本に対しても行われる可能性がないとは言えない。
日本には日米同盟があると考えているかもしれないが、昨今の米国の弱気な態度を見ていればロシアは逆に強気になるはずだ。
日本にとって、現在ウクライナで起きていることは対岸の火事ではないと認識するべきだ。