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ジリ貧「日本」

「ジリ貧」という言葉がある。

  • 徐々に蓄えがなくなっていって余裕がなくなるさま、次第に貧乏になるさま、段々と状況が悪化していくさまなどを意味する表現。 じりじりと貧しくなる様子。

今の「日本」を見ていると「ジリ貧」という言葉が頭に浮かんでくる。

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世界3番目の経済大国「日本」

日本は、現在のところ、世界で米国・中国に次ぐ3番目の経済大国。

それを示す指標がGDP国内総生産

一定期間内に新たに生み出されたモノやサービスの付加価値の合計額を指し、日本企業が国外で生産した付加価値は含まない。

1位 米国      22,675,271(US$)
2位    中国      16,642,318(US$)
3位    日本        5,378,136(US$)
4位    ドイツ       4,319,286(US$)
5位    イギリス      3,124,650(US$)
6位    インド          3,049,704(US$)

【出典】【2021年】最新世界GDP(国内総生産)ランキング 2050年の予測も紹介 | ELEMINIST(エレミニスト)

1位(米国)・2位(中国)と3位(日本)ではGDPの数値は1桁違う。

これだけの差が付いたのは、日本のGDPが下がったからではない。

米国・中国だけが順調に伸びているからだ。

しかし、日本はバブル以後から、同じような値で伸びておらず、ずっと停滞している。

これに対して、米国はずっと右肩上がりで成長を続け、中国は2006年頃から急成長を遂げ2009年には日本を追い抜いている。

日本が3位から転落するのは時間の問題

更に、現在はインドが6位にまで上がってきており、2022年には5位のイギリスを追い抜くのではないだろうか?

そして、日本は、ドイツ・インドに抜かれて3位の座から転落するのも時間の問題だろう。

これが、国民1人当たりの名目GDPになると日本は世界19位にまで落ちてしまっている。

【出典】内閣府 GDPの国際比較

なぜ、日本は伸びないのか?

日本の人口が減ったことがGDPが低迷している要因だという意見もあるが、自分は「人の気持ちを思いやる心」が薄れたことが一番の要因だと思っている。

盆にはお中元、年末にはお歳暮という習慣が日本にはある。

日頃、お世話になっている方への感謝の気持ちが、お中元であり、お歳暮になる。

現在、お中元・お歳暮を贈るという人は3割程度で、残り7割は贈らない更に6.5割は贈ったこともないという。

今は、虚礼廃止、経費削減ということから企業でも廃止というところも増えている。

バレンタインデーも以前は「義理チョコ」という習慣もあったが、今は、貰ったらホワイトデーにお返しというのがお互い面倒だとかで減っている。

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「義理」であっても日頃の「感謝」の気持ちから始まったものだと思う。

年賀状を出す人も年々減っていて、年賀状を辞退する「年賀状じまい」という言葉まで出てきた。

こちらも、新年にお世話になった方への挨拶を行なう年始回りから始まっている。遠方の方には直接、回ることができないからと手紙を送るようになりこれが年賀状になった。

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相手の気持ちを思いやる気持ちより、自分にとって無駄、面倒という気持ちの方が強くなってしまい、「お中元、お歳暮」、「バレンタインデーにホワイトデー」、「年賀状」といったことから遠ざかる人が増えたことで市場が小さくなっている。

薄れていく感謝の気持ち

仕事を教えてもらうのは、仕事であり、当たり前のことだと思っているので感謝の気持ちはない。

むしろ、口うるさい人だと思われ、裏では相当、悪い人にされている場合もあるだろう。

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結婚式でスピーチを頼むのも、それが普通だから仕方ないという感じで終わったあとにお礼だと言って望まない交通費を渡されるが、本当に感謝しているのであれば金銭ではなく言葉で表して欲しいというのが本音だ。

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言葉がないのは、気持ちがないからだと解釈せざる得ない。

スピーチといっても、披露宴で数分話すだけのものではない。

そこに至るまでには、何日も時間をかけてスピーチの内容を考えて、何度も一人でリハーサルを行ったりもしている。

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そんなに真剣に考えなくても良いと迷惑がられるかもしれないが、良いスピーチをしてあげたいという「人の気持ちを思いやる心」まで否定されているようで悲しい気持ちになる。

企業も国も人で成り立っている

企業は人で成り立っているので、そういう人の気持ちは企業にも自然と伝染していく。

コロナ渦で売り上げが伸びない。高給高齢で成果を出さない社員が人件費を増やしているので、早期退職してもらって低給で済む若い人を増やした方が会社の将来のためだ。

そんな風潮が強まれば、定年まで一つの会社で務めることができるというのは、これからはなくなるのかもしれない。

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人情的にはどうかと思うが、経営判断としては一見、ごもっともな感じがする。

しかし、これでは経営状態が悪いのは、高給高齢社員だけで、経営層や他の社員は悪くないと言っているようなものだ。

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高給高齢で何もしていないという社員が実在しているのは間違いない。

だからといって高給高齢で一括りにして良いということにはならない。

実際には成果を出していない社員は高給高齢以外にも存在する。

その筆頭は、経営判断を行っている、経営層と言われる人だ。

人の心を思いやることなく、感謝の気持ちもない。

そういう「心」だから不健全な経営しかできない。

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があるが、

自分は「健全なる身体は健全なる精神に宿る」と思っている。

健全でない心で、健康的な生活がおくれるとは思えない。

健全な生活がおくれなければ、健全な肉体が宿るはずはない。

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企業、国も人で成り立っているのだから、不健全な精神の人が多ければ、不健全な企業、国になってしまうのは当然だ。

日本が「ジリ貧」のレールから外れるためには、「人の気持ちを思いやる心」を大切にする教育を行なって、健全な精神を作ることを考えないといけないように思う。